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2013年5月 9日 (木)

スミレの花 咲く頃

Kijimusiro
今、山小屋のまわりにはスミレやキジムシロが咲き、紫色と黄色が牧歌的な春を詠っている。ヤマナシの蕾は膨らみ複数の花を咲かそうとしている。梅は時期のずれで毎年梅干まで到達できずにいる。キジムシロが鮮やかな黄色い色を点在させ、私は「スミレの花~咲く頃~」なんて歌いながら畑を耕したり写真を撮ったりしている。鹿の新しい角砥ぎの痕跡があり、昨夜もすぐそばで鳴き声を何度も聞き、こちらが懐中電灯を向けても、同じ場所にいた。そのような、山小屋で私は考えた。

Sikagai 私がこの八ヶ岳東麓の家のことを≪山小屋≫というと、人によっては登山者の泊まる≪山小屋≫のように感じてしまうらしい。ともかくも別荘ではあるがそんな大層な作りではなく、下見板張りのトタン屋根だから、夏の2階の昼は炎天下に等しく、冬は押入れを開ければ冷蔵庫になるし、屋外は冷凍庫になる。夏至を過ぎれば、ゲジ、カメ虫、テントウムシの類はいつの間にか侵入してくる。だから粗末な廃屋にも等しいので≪山小屋≫と敢えて、言っている。私たち家族が昭和の終わりに娘たちとキャンプでのテント生活をした後に建てられたという、我が家の歴史を考えれば、大邸宅と言っても嘘ではないのです。

ところが家事全般すべてが私の仕事であり、それに付け加えて畑で無農薬栽培の野菜を作ろうと思えば、農作業の麦わら帽を被っての畑のおばちゃんにもなる。そして最近では鹿とのせめぎ合いが続き、満足な収穫も得られなかった。去年は奇しくも鹿に打ち勝ち、勝利の雄たけびを挙げたが今年がどうなるかはまだわからない。
Sumire

そして黄金週間前には障子の張り替えをした。4枚の障子を洗い乾かし張り替えた。そういう仕事は最後になると上手になっている。そして子どもたち家族のためにおいしい料理を作り、ピクニックにも行き、いろいろ行って楽しんだけど、その後は家政婦兼畑のおばちゃんになった。ちなみに畑のおばちゃんは今でも、私の尊敬している理想像でもある。

そして道路際の看板と階段が腐って倒れてきたので、その二つを直した。ペンキ塗りは楽しかったが、言葉でいうほど簡単じゃない。他には寸法を間違えたり、ネジが入らないトラブルもあった。トンカチ一発!いい加減な修理!

Ume キッチンのステンレスを磨いた。まな板も漂白した。畑の仕事は前回に耕していたので、モロッコ菜豆、赤カブ、大根、ルッコラ、春菊の種を蒔き、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、カボチャの苗を植えた。ジャガイモは4月半ばにいつもより早く定植したが、その後に雪や霜でやられているのではと危惧していたが、意外と深く埋めていたので被害にはならなかったようだ。本能的な勘というものかもしれない。

また今回は時間があったので、ススキの根株を掘り取った。2時間ほどかかり2畳ほど耕せた。来年そこにじゃが芋を植える予定だ。このように、自分の仕事をいろいろあげつらったが、結局、それを楽しんでいるのであって、都会に戻ってこの山小屋を思い出す時こそ、すぐにワクワクドキドキして、たまらなくなる。だから≪田園の誘惑≫なのかもしれない。

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コメント

うーん、今日の記事読ませてもらって、まったく共感できました。私も「山小屋」と呼んでいます。でも先日安曇野に移り住んだ友人が来てくれた時、ブログに「山荘」と書いてくれたので、それも良いかなと。
私たちも娘たちと廻り目や駒出でキャンプ生活楽しんだ後、2階もない小さな家を建てました。安曇野の友人が私が貼っておいた写真を見て、家族の思い出がいっぱい詰まっているのねと言ってくれました。

階段のステップ、夫が2段直しましたが、まったくねじくぎが入らず、最後はトンカチで無理やり叩き入れました。そこの文章読ませていただいて、思わず笑ってしまいましたよ。
でもわたし達あまり行かないので、畑は無いんです。いっぱい作っていらっしゃるっですね。収穫楽しみですね。

灰色ウサギさん
私は勘違いしていたようです。
灰色ウサギさんも山小屋が同じ標高位にあるのですね。

うちの畑はドイツのクラインガルテンを見てから、
一つの植物を少しだけ作るようにしています。
初期には太い大根を大量に作っていましたが
そこに行った時に食べる分だけ作ろうかと思ったのです。

クラインガルテンという意味を知らなくて、バラクラのような観光花園かと、高根にあるその名のところに行ったら農園しかありませんでした。

はい、同じ標高位です。たぶん。
もし見かけたらワンちゃん連れて遊びに来てください。家に不釣り合いな、やたらりっぱなカースペースが有ります。

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