秋の森の楽しみ
秋の山小屋での楽しみは最近の出来事から4つほどあることに気が付きました。ところが忙しさに取り紛れここずいぶん更新をさぼっていました。心を入れ替えてブログを書きたいと思うとかえってプレッシャーになって、書けません。
バルコニーでの夕食は晩餐といってもいいほど、私の極上の楽しみなのです。
ベランダではなくバルコニーで晩餐をいただくと言うのは少し高慢な物言いでしょうか! 空気の美味しさ、森の静けさは食事のメニューが何であろうと美味しくさせてしまう、これは晩餐なのです。新月の暗闇も星月夜の明るさも晩餐を演出する。夏の蛾が乱舞しない静けさもなかなか良いものです。
ある日はパエリヤを、またある日はすき焼きを、またある日はさんまの塩焼きを作りました。その時、カセットのコンロのボンベのガスが無くなっていたのに気づかず、シマッタと、急きょ炭を使っての七輪での火起こしです。チャッカマンを使ってスムースに火起こしが出来ました。暖かい炭の温もりと火の赤を感じながらの食物は晩餐の演出に最高です。
作庭の計画を練ることも秋の森の楽しみです、木や石や砂利を探し、調達して実現へ導くことも楽しい。今年は毛虫が少なかったのはとても平和でした。
今回は外の通りから家までのエントランスの階段を直し始めた。土が削れて木の根が表出してしまい危なく、また最近足元が危なくなってきた相棒のために、頑張って直しました。資材を見て簡単な設計図に合わせて数量を計算して購入する。そして穴を掘り枕木を埋め、根を隠すための土を畑から運び、角材を置き埋めていく。最後に屋根瓦のチップを巻いていく、その一連の工事は延べ3日掛りました。まあいわゆる土方仕事です。
その工事中、庭の木が成長して暗くなっていることに気が付き、前からチェックしていた木を切ることにした。モミの木は幹の太さが10㎝ほどだったが長さが3mもあったので、木を切る手順を整えてから切り始めた。それは以前のブログにも書いている。森の木を切るのは神聖な行為なので心して取り掛かる事が大切だといつも思っている。今回は樅と楓とノリウツギを切った。どれも真っすぐに伸びている木で芯は柔らかかった。ノリウツギを切りながら先端の花がドライフラワー化していて自然な味わいのある色になっている。
もう1つ私の遊び心を刺激したことがあった。畑の脇に大きな蜘蛛を見つけた。つまらなそうにしているので畑の中の小さなバッタを見つけて蜘蛛の巣に投げつけてみた。すると蜘蛛は勢いよく近づき糸を出してからめていった。その様子を写真に撮った。昔「禁じられた遊び」という映画があったが、小さい男の子が十字架を作って虫の死体を埋めていくという場面があった。まさに禁じられた遊びなのだが、私のしたことも禁じられた遊びかもしれない。映画の名前が思い出せず、もう一つ別の映画「けがれなき悪戯」が記憶の渦を巻いてしまった。
森の中にいても下界のことが気になりツイッターやフェイスブックやニュースを聞いてしまう。今の私は戦争反対ではあっても、国会に集合する時間は作れない。その狭間で揺れていた時間はあったが、今は相棒の健康のことで心がいっぱいだからだ。
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