農作業

2021年5月27日 (木)

寒冷地農業の日々はいつも焦っている

もう2021年も5月末になっている。4月に入って氷土が溶けてもう2ヶ月が経ってしまった。焦る気持ちが、まるで若い頃の夏休みの宿題をしていない時のように湧いてくる。678910月じゃないか。宿根草を植えれば良いのに、一年草を植えてしまったり、あったはずの宿根草が出てこなかったり、思い通りの庭になるのはいつの日なのか? 夫に綺麗になった庭を見せたいと焦って動いているが、コロナの予約やら山小屋の周りのゴミや上の山の方からの柏の葉が我が家のフェンスに吹き溜まりを作っている。それを集めるのも宿題です。でも、美しいことには心を尽くして頑張りましょう。ここでは夫のことは心配だけど庭や畑をやりながら、戻っては様子を見て、また畑を耕す。時々杖を倒す音にびっくりする。夫はシジュウカラの巣立ちにカメラを向けている。私は雨の木曜日なので家の中でのんびりしました。

今回は八ヶ岳グレイスホテルの寄せ植えに関わることをずっとしてきて23日に作品を持参しました。そのあとは我が家の庭がダンボールや植物の入っていたビニールカップや植木鉢が散乱しているのを片付け、また庭も持ってきた植木を生けました。25日にはベランダの木部にキシラデコールを塗り、ベンチの水色の塗料を二度塗りしました。ご近所のYさんの山小屋もベランダに蟻が巣喰いその修理に来ています。大工仕事の音が聞こえると心強い気がします。そして毎夕7時になると子鹿のバンビ♫です。

今年は梅の花がたくさん咲いたのによく見ると実はあまり実っていない。クレマチスも去年前を通る人がその匂いに驚いていたのに今年は数えられるほどしか咲いていない。

まだ蕾だがキングサリは3本のうちの2本に花付きがいいようだ。かつてドイツのノルドリンゲンのビール工場の庭に生えてた大きなキングサリみたいになってくれると嬉しい。ジャガイモは次女が送ってくれたマルチを敷いたので芽がたくさん元気に出てきている。トマトは6本が中玉トマトで、2本はイタリアのトマトでわき芽を摘まなくて良いのにした。そして去年の場所より高い別の場所に植えた。

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2021年2月12日 (金)

ジャガイモの種芋を考えてドキドキワクワク

横浜のきよ・マルシェで購入したジャガイモ3種はデストロイヤー別名グランドペチカ()、ドラゴンレッド、キタムラサキは独特の味と食感で色の多彩さも見ているだけでワクワクしてくる。マルシェおすすめのフライドポテトはそれ自体がメインデイッシュの貫禄があって、肉料理の付け合わせではない。

ジャガイモの種芋はそろそろ考えておいても良いけれど、まだまだ川上村は冬のさなかにある。きよ・マルシェはテレビ神奈川で紹介していて、もう3回購入した。面白い売り方をしている。コロナ禍で店での買い物時間を短縮したい人のために野菜6種ぐらいを6通りの組み合わせでパックして1000円で売っている。泥ネギが太くて甘く、最近ではそのネギを3センチほど切ってフライパンでコロコロ焼き目をつけて鴨蕎麦に放り込む。自称荒技シェフになっている。メルカリにデストロイヤーを売っていたので食べるのも種芋も一緒で買おうかと思っている。キヨ・マルシェでは3種のジャガイモはもう売り切れになると言っているから。川上の去年のジャガイモ15キロ(種芋メークイン+キタアカリ2キロ)1月末に横浜で食べきった。

料理の写真はきよ・マルシェからLINEで送られてきた写真です。

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2020年8月16日 (日)

庭仕事いろいろ No.3

この地での農作業はおおよそ半年の間だけだ。地面の凍土が解ける4月中旬から大根が畑に残っている11月末までだ。真冬はマイナス20から15度になり、いわゆる寒冷地農業ということになる。そのため玉ねぎとか冬の間に育つものは不可です。結局は素人農業なので生産性はあまり無い。でもいつでもジャガイモだけは良く出来る。今年はメークインとキタアカリ1キロずつが15キロになった。

そのために堆肥造りを心がけている。秋に落ちてくる落ち葉を集めて堆肥作り用の袋に入れておき、こちらでの食事の時に出る野菜や残飯のゴミをプラスチック製の生ゴミ処理器2機に入れてヌカなどを混ぜ込む。1ヶ月くらいのサイクルで処理できたものを家の裏にある堆肥作り用のバケツに入れる。その上から枯れ葉や草むしりした葉をサンドイッチ状に入れる。時々ひっくり返して混ぜ込み原型をとどまらないまでにして秋遅くや春の畑に鋤きこむ。

このところその堆肥作りの地面に埋め込んだバケツに穴熊が入り込み分解途中の生ゴミを食べることが続いていた。蓋を外して上から入り脇の地面から穴を掘って潜り込むこともあった。ところが7月末の大雨の後から生ゴミが漁られていない。2週前に動物禁忌剤をその周りに撒いたこともあるかもしれない。大雨で穴熊の巣が雨でやられて、死んだのか? それは分からない。でもそう思っている途端にまた穴を掘られるかもしれない? 自然界の生き物はお利口だから。

長いことここで暮らすと生ゴミも溜まり頻繁に処理機能の向上に努めねばならない。

あともう一つは珈琲カスとバナナと卵の殻をミキサー(古くて捨てようと思った)で細かく混ぜて貯めてから畑に撒くという肥料がある。YouTubeで見たのであるが、これは気軽に毎日作ることができる。それで何かの野菜がどう上手く出来るかという証明もできないけれど、化学薬品の肥料よりは地力が回復するのではないかと思っている。

地道で臭い作業ではある。


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2020年8月 9日 (日)

庭仕事いろいろ No.1


梅雨は明けて続けて4日ほどは午後になると豪雨&雷になっていた。その後は4日は晴れて暑い。やることがたくさんなので予定表を作ってこなしている。結構そういう片付け方も好きだ。八ヶ岳グレイスホテルの寄せ植えや畑の整理、花苗買い、敷地を廻って庭仕事の手順を組んでいる。その中で畑の整理は草むしりと長雨で病気になったトマトの苗を引き抜いたりもある。本来ならば2ヶ月先位のものです。今実の着いているトマトの苗を破棄するというのは後ろ向きなお仕事です。トマトの枝に菌が侵入して青枯れ病になり、この苗は完全に取り除き始末しないといけない。その生えていた土も天地返しをして消毒しなければならないらしい。青い実を処分しながら、本当だったらテーブルの上に赤いトマトが山盛りになるのにと溜息!

ケールという野菜が売られているがそれを自分のうちでも作りたいと種を購入した。プランターで芽を出してから定植すると書いてあったので、雨ばかりだったけどプランターに撒いておいた。梅雨が明けて畑仕事をしているとケールのクシャッとした葉が小さく出ている。それをスプーンで掬って畑の畝に植えた。上手くいくかはわからないけれど挑戦することに意義がある!

 

悪いことばかりじゃ無い。今年は殊の外、蝶が沢山いる。我が家の敷地には7月になると赤いモナルダが咲き始める。するとクロアゲハが何匹も飛んでくる。今年はアサギマダラが少し少ないようだ。でも8月に入って2匹がヒヨドリジョウゴに来ていた。他には茶色のタテハチョウ、ヤマキチョウ、スジボソヤマキチョウ、モンシロチョウがまるで群れをなすように来ている。3年前に植えたブッドレアも大きくなって薄紫の花が咲き始めている。

私は以前ブログでグルっと見回して3匹の蝶がいたら幸せと言ったが、30匹もいたらなんて言ったら良いのだろう。舞うほどの幸せ? 目が廻る幸せ?言葉が探せません!

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2019年4月 8日 (月)

鹿よけ柵からジャガイモのための開墾

庭の南東面の鹿よけ柵を補強するのにこの4月上旬に延べ日数は5日はかかったと思う。農業用のイボ竹を新しく打ちこみ、ワイヤーメッシュを針金で止め、1メートル幅のネットを上下二幅で貼り付けた。前からのものは下の段にキチンと張り直した。つまり上下で2メートル近くになる。

そしてジャガイモを植える畑は今までの図面を見て連作にならないようにしなければいけない。ジャガイモは大根やトマトなどに先駆けて早めに耕しておきたい。石灰を撒いて、土の消毒もしなければいけない。

デザインをしていた知人はパソコンに図面を書いて機械的に連作にならないようにしていると聞くが、私は剥がしたカレンダーの裏面にマジックで適当に図面を書いてやっている。始めの頃は植え付ける種や苗の場所を全部決めて書いていたが、最近は植物の適期に合わせて徐々に植えたり蒔いたりすることにして、その都度書き加えている。

今日は以前ダリアを植えていた場所にジャガイモを植えるべく、開墾した。開墾とは大げさにと言われるかもしれないが白樺の木の下の場所だから根が張っているのです。根は石を抱き込み、ススキの株も強靭にはびこっている。雑草も何年も生え続けていると地下10センチは根が絡み合っている。そこを取り払うために丸引きの鋸を使っている。丸を開けるための鋸ではあるが私にはこの作業をするためにはぴったりの道具だと思う。

このようにジャガイモの連作障害を避けて大きく立派なジャガイモを収穫したいのはいつ何が起きても大丈夫なようにしていたいからなのです。

それとジャガイモは色々な料理に使えるグルメの王者と言えるからです。

種芋は北あかりとメークイーン1キロずつですから、収穫量は推して知るべしなのです。10キロ取れればラッキーでしょうか。それもモグラやネズミに齧られる前に収穫できればもっとハッピーです。

そうそう、新元号「令和」で注目の梅の花ですが。我が家でも今年もたくさん蕾を付けています。新しく植えた2本の木にも花芽が付いていました。楽しみです。

2018年5月31日 (木)

家庭菜園の小さな工夫

5月半ばすぎになると標高1400メートルの高地でも遅霜の心配がなくなるので、豆類の種を蒔きます。最近は急に寒気が押し寄せたりするので心配ではあります。また豆類のタネを蒔く時には付近にカラスやハトの姿がないか、気をつけます。全部取られて再びタネをまいたことがあります。以前は霜と鳥の害を避けるために横浜のマンションのベランダで、プランターに蒔いて育て長野の畑に移植しました。それはその成長とタイミングが一致すると良いのですが必ずうまく行くとは限りません。


今回は頻繁に行くことができそうだったので、種蒔きをしてから、ある工夫を実行しました。それは種を蒔いた土の上に園芸店で植物を入れてもらった黒いプラスチックのザルを被せて置きました。5日ほどして芽が出てきていました。いつになくしっかりとしているのは鳥に突かれていないのとザルが若干の暖かさを維持していたからだと思います。モロッコ菜豆とインゲン豆はジャックと豆の木のようにきっと大きくなるでしょう。そして夏に沢山のサヤを付けてくれるでしょう。私はそれを美味しく料理します。

2016年7月23日 (土)

梅雨明けとノネズミ




今年の野菜の収穫は今のところ、インゲン豆と大根、トマトが採れている。ジャガイモはメークイン、北アカリともノネズミにやられて収穫は4分の1ほどだ。こんな年も珍しい。青空が出て梅雨明けかと窓を開けるとスズメバチが軒下に巣を作り始めた。大泉のフラワーフォーレナでアーティチォークとアワを買った。和名は朝鮮アザミというらしい。梅の実を採ったら1キロ500グラムあった。また炊飯器で梅ジュースを作ろう。明日天気が良くなったら畑を庭に改造するラフスケッチを描こう。マイケルJフォックスの本は読んだけれど感想は難しい。簡単に言える事は「もっと好きになった」って事だ。

2015年10月24日 (土)

我が家の畑の変容と象徴的なダリア

Niwa1 今年の畑は以前のように目いっぱい野菜を育てずに、花やハーブなどを区切って植える形に移行しています。それは自分の体力が低下してきたことと、お互い夫婦が支えあっていかなければいけないので、100パーセントの力を出し切ることは支えが効かず、人の字が崩れてしまうと感じたからです。人の字が崩れるということはパタン-パタン一となってそれは-マイナスにつながります。 それは40.50才の時には考えもしないことでした。

その野菜の畑の中にダリアの球根を植えて、ダリアのコーナーを作り、今年の夏は川上に行くたびにダリアの枝を切り、花を活けました。 第二次世界大戦が終わって1年8か月後に私は生まれたわけですが、幼い頃、母が庭に植えていたのはダリアでした。切った時に独特の匂いがしましたが、思い返すとそれは昭和の匂いに感じます。それと焼け野原になった庭にはトマトが立派に実り、私は離乳食代わりにトマトをチューチュー吸ったと母から聞いています。今年川上で私が育てたトマトは途中から黒くなり、あまり芳しくありませんでした。ナス科の野菜を多く育てているからかもしれません。じゃがいもは輪作を避けて植えたために質と量ともに良好でした。

最近は次女が私よりも野菜の育て方を研究し、計画的に作付けをしています。えっと驚くほどに車に野菜を乗せて持ってくるので、ビックリポンです。小さい時から教えたわけではないのにここ2年ほどでこのように上手になり、夢中になっているのには、よほど食いしん坊の血が流れているのだと母はもう降参です。

そして長野の畑の今年の華、ダリアは夏と秋に花を咲かせ終わり、次は球根を取り出して、来年の春まで凍らない横浜で冬眠させます。そして春が来たらまた川上に植えます。
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ああ、なんと春が恋しいのでしょう。
紅葉をまだじっくりと見てもいないのに、もう春を想う。
「田園の誘惑」は強力だな。

2015年4月 8日 (水)

《暮らしの中の旅 6 》都幾川町から小川町

Tokigawa1_2昨日は次女からの誘いで埼玉の都幾川辺りの桜がちょうど満開と聞き、副都心線で出かけることにしました。
染井吉野の桜を眺めながらも花桃の濃いピンクに心を奪われ、小さな旅コーデイネーターの説明にふむふむと相槌を打ちながら、ランチは小川町の自然処 玉井屋さんでいただいた。食後のケーキの予定があったので、メニューの中の一番シンプルな《花御膳 》にした。日替わりの前菜が3種類(人参のサラダ、野良坊菜のお浸し、大豆の煮物)は好きなだけ取れるのが嬉しかった。メインに飛竜頭、とろろ、酒粕入り味噌汁、香の物、ご飯だった。自然処 玉井屋は収穫したばかりの野菜と酒造りの仕込み水が自慢の店のようだ。私たち世代や若い人たちもこのような素材を用いた食事を食べていれば、いつまでも健康を維持できると思う。
Tokigawa2_6玉井屋のホームページにリンクされている小川町の有機農業生産グループ13箇所が食材に携わっている。その中の霜里農場の金子美登氏自身の農園をイラストで紹介している。バイオマス、アイガモ、ソーラー、堆肥の文字があり、まさに有機無農薬農業であり、エコでもある。そして農業研修生を引き受け、小川町の町議会議員でもあり、お食事を供する場所があるようだ。Tokigawa3_2
そして玉井屋の大元である「晴雲酒造」のホームページには最近世界遺産になった手漉き和紙、久保昌太郎和紙工房もリンクされている。戻ってきてからこれらの三か所のホームページを見て、そのデザインがシンプルで見やすく分かりやすいと感じた。

次女は畑を借りて自分で種から野菜を育てているので関心があるらしく、私たちによく説明してくれた。だから今私も小さな旅の話がサラサラとできるのだ。私のガーデニング歴や農作業好きが次女に伝わっているとは思うが、私はかなりその場限りのいい加減なやり方をしてきたのでこの辺りで脱帽です。

 

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短い旅ではあったが越生、都幾川、小川町のラインはまだまだ楽しいところが目白押しだ。桜も良かったがユキヤナギの純白も春のスタートには美しい。

2014年4月20日 (日)

樵の仕事

Kawa_kikori3 昨年から懸案だったシラカバの伐採を4月に入って実行していただいた。樵の本を出している杉山要さんがいろいろな飛び道具を体に付けてジャラジャラ音をさせて木を切った。

Kawa_kikori 去年の夏に芳州先生もブログで≪プロの伐採を見学する≫で書いている。あの時は大雪が降るとすぐに折れる松を主に別荘地の道路沿いを切っていった。それは今年の二月の雪の予想が当たったということなのだろうか。

木を切るということは素人の私にも大変怖いし、神聖なことだと思ってい
Kawa_kikori2 るので邪魔をしないように、家政婦は見た的にシラカバの木の陰から観ていた。倒す方向の木にロープを渡して木にくさびを入れておくと、後はロープを引っ張るだけで折れる。

手順を整えてあれはまさに儀式だと思う。大木を切った後に片づけやすいように、小さく切っていくのもまるで侍のようにバッタバッタとカットしていった。

これで畑に日が射して野菜の収穫も増えるかもしれない。

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