« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »

2005年2月の記事

2005/02/24

僕のくつ、私のくつ Ⅷ

kutu11龍司はこの絵を何度も書き直した。そしてクレパスとペンを使って、詳細に描いた。子供の絵の面白さは失敗しながらもなおしてたどり着く面白さであるが、彼は今日であとりえを終わりにするのでどうしても完璧にこだわった。これからも元気でね。君は一人っ子だから、寂しくなったら遊びにおいで。じゃあね、バイバイ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ、私のくつ Ⅶ

kutu10嵩一朗くんは以前おねえちゃんとあとりえに来ていた。お姉ちゃんの友達も一緒だった。それから考えると今はちょっと寂しい。今ではこの希望が丘教室では最年長だが、同学年の友だちがいない。幼稚園の1室を借りて教室をしているが幼稚園のときのまま続けてきている子ばかりだ。嵩君のために同じ学年の子で、絵を描くことが好きな良い友だちが入ってくれたらと思う。嵩君は考え深い子だ。靴はドイツ製のため、サイズの数字が違う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ、私のくつ Ⅵ

kutu7江美ちゃんは絵を描くよりおしゃべりをするほうが多い子だ。鋭い観察力と、大人びた感想をいつも話す。こんなことを言ってあとりえの先生言い過ぎじゃない?そんな心配は私と彼女との間にはもうない。はっきり言ってあげることこそ彼女には必要なのだ。それでもたまに何もしゃべらないときがある。めったにないが。そんなときは、絵に元気がない。
このくつは、外から帰って蹴飛ばしてある片方と、普通のほうと描いた。江美ちゃんらしい思いつきだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ、私のくつ Ⅴ

kutu5ありあちゃんは成美ちゃんとはまたタイプの違う、ゆったりした子だ。キャラクターを作るのが好きだ。描くタッチがやわらかい。この絵もふわっと描いた。あーちゃんのくつだ。キャラクターは自由に描けるが、モチーフを見て描くデッサンはちょっと不自由だ。本来のあーちゃんにはにがてかもしれない。でも今日のくつは自分の物なので、一生懸命に描いた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ、私のくつ Ⅳ

kutu4成美ちゃんはもうちょっとがんばれば、もっといい絵が描けるのにと思うことが多い。こちらもそれをうながす。しかし小さいうちに力を出し切らないほうがいいこともある.
私の小さい頃を思い出す。あるとき確か6年生のとき、担任の先生が言った。「恵子さんはのんびりしていていい子だけど、もう少し欲があったらね」、高校のときにも、「あと少し努力すれば本来の成績が付くのだけれど」とも言ったのを覚えている。今、成美ちゃんを見て、自分の幼少時を考えるとき、あのゆったりとした時間も大切な時間だったのではないかと感じる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ、私のくつ Ⅲ

kutu3はるなちゃんはボーイッシュな女の子だ。だいぶ前から絵の教室に来たかったと言ってあとりえに来た。絵を描き終わってから冨井先生にキックをしたこともある。もちろんふざけて。このくつはキックしそうなくつだ。まわりの空気もスピードがある。ちなみに書いてある数字はくつのサイズだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ,私のくつ Ⅱ

kutu2彩乃ちゃんは仕事が丁寧だ。丁寧に仕事をしすぎて、ひらめきを消してしまうときがあった。今回のくつは丁寧にものを見ることと、ていねいに塗ることがとてもうまくいって、「良いくつ」が描けました。最近背も伸びて、このくつはあーちゃんがぴょんぴょんしても足をしっかり守ってくれる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

僕のくつ、私のくつ Ⅰ

kutu1H彩夏ちゃんはバスケのキャプテンをしながらあとりえに来ている。疲れたと言いながら絵を描くときもある。くつはいつも彩夏ちゃんを支えている。そして守っている。今日のくつはデッサンも良く描け、色のバランスもいい感じ。なんか調子よさそう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/02/23

富井君盲腸になる

kawakami05_0065日前の土曜日にあとりえの助手富井君は盲腸の手術をした。私は芳州先生の写真教室の運転手で塩尻まで行っていた。気がかりながら病院にすぐにいけない.他の用もあり、川上で過ごし、昨日帰りに成増の外科医院に行った。顔色は良かったが、いつも元気な富井君がお腹を押さえて痛がっている様子はいくら盲腸でもかわいそうだった。インターネットで調べると盲腸も最近では手術のやり方が変わったようだ。
さて今日のあとりえの課題は彼に向く指導課題だったのだが。各自の靴を描かす。静物描写が上手になってきている高学年の子たちの作品を紹介したいと思っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/02/14

バナナ月の恋

peint5愛してるよ、コーン、君のこと、コーンずっとコンコーン!
私も好きよギャオーン、あなたのことギャオーン!

(狐の男の子はコーンと鳴きます。女の子はギャオーンと鳴きます。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/02/12

冬の遊び・Ⅲ

_006最近啓太郎君は、お習字を習うからお絵描きをやめる、と言いながら、絵を描いている。冬の遊びの雪合戦は絵の中で遊ぶように楽しく描けた。雪もいっぱい降っている。
昨年の展覧会の表彰式ではけいちゃんが4年間いたことを賞した。そのとき私は、胸がいっぱいになった。それは啓太郎君が入った日のことを思い出したからだ。もう一人の入会希望の子と教室中を駆け回り、絵を描く以前の問題があった。それを10分、20分、30分と時間を長くして教えていった.あるとき、予定どうりお母さんが迎えに着たので、帰らせることにした。今までは喜んで「ママがきた」と帰ったのだが、その時は描きかけだった。ちょっとだけ形もかけてきていた。でも私は帰らせた。
次の週から、だんだん絵らしい絵がかけるようになった。やる気が起きてきた。はじめの段階ではおそらく、才能などはなかった。でもこちらの努力と、本人が心を向けてくれたから、ちょっとだけ、才能の芽が見えた。
この絵も飾りたい絵だ。残念だが仕方がない。あとりえは突然、卒業式がやって来るのだ。元気でね。バイバイ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冬の遊び・Ⅱ

014啓介くんは優しい子だ、でも時々いたづらもする。
雪だるまを元気に描いた。3年生だが、同じ年の女の子は、人物をもっと上手に描く。ではこの絵はつまらない絵かと言うと、違う。面白い。と私は思う。啓介君らしさが出ている、その彼がここにいるように感じるからだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冬の遊び・Ⅰ

012やはり蘭ちゃんは遊びの絵が得意だ。竹馬を気持ちよく書いた。いつも寒い冬には子供たちに遊びの絵を描かせる。こもりがちになったり、ゲームだけの生活をしていないか、保護者への忠告の意味もある。もちろんよく遊ぶ子は臨場感のある描き方をする。その臨場感や躍動が上手にかけなくとも、気づいて描こうと努力しているのが、子供らしい良い絵だといえる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/02/06

SHUのヨーヨー

_008嵩一朗君は、ヨーヨーの周りをグラデーションをかけて黄緑色に塗った。その上にきらきらのアクリル絵の具を上塗りして、玉虫のようにした。デザインの下絵も日本的な組み合わせでありながら、色彩の中に西洋風な比率があるようにも感じた。教室は違うがかすみちゃんも似た表現をした。自分をしっかり持っている子がこういう表現をするように感じる。このブログを初めて見た人はそんなこと一概に言えないと反発されそうだが、4,5年もの間、子供の作品を見ているとそれは解る。
嵩一朗君が始めてあとりえに来たとき、確か幼稚園生だったが、お母さんが「手に職をつけたい」と言っていた。今このヨーヨーを見て、ふとその言葉を思い出した。楽しくできることを一生続けていけたら幸せだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/02/03

世界に1つのヨーヨー

_0112つのヨーヨーにしたのは乾燥させる時間を作るためでもあり、具象と抽象の表現をさせたいと思ったからだ。そして描く前にする説明に付け加えたことは、「今日は待つことを我慢しよう」と話した。アクリル絵の具のいい点は重ねて塗れる事であり、失敗を訂正できる。しかし乾燥を待つのにドライヤーでふかしても5分ほど時間がかかる。要領よくしても4回は待たねばならない。このことをよく聞いて理解して、待って、仕事をした子は下絵も本番もすばらしい作品になった。
世界に一つの自分のヨーヨーだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヨーヨーをデザインする

yoyo_mizuho2週続けてヨーヨーをデザインした。デザインの下書きの形は表裏2個、描かせ、7タイプ描いた。今日はその作品を立体、つまり白木のヨーヨーに描いた。デザインの下書きの段階で、子供たちの才能を感じさせるものがいくつかあった。下書きはマーカーでの表現で、実際ではアクリル絵の具になるのでアイデアどうりにはいかないと思っていたが絵の具の色を見て、また違うアイデアが浮かんだ子も出てきた。
瑞穂ちゃんは下書きのデザインとは違えたいと言って泣き出してしまった。「いいのよ、この間描いたのと違っても瑞穂ちゃんが今日やりたいと思うのに変えてもいいの」と言うと、泣き止んでとてもきれいな色を作った。パステルカラーだ。子供は自分の着ている服の色使いをよく絵に出す。お母さんのセンスが子供に出てきている。品の良い色彩感覚がある。次週の課題は、冬の遊びを描く予定なので、このヨーヨーで遊ぶ自分を描いてほしいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »