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2005年4月の記事

2005/04/28

バードカーヴィング

birdzari_005 バルサ材で出来た半製品のバードカーヴィングをした。

作品、手前ピンクはT彩夏ちゃん(6年)、後ろ右は智奈美ちゃん(4年)、左は直史君(2年)だ。5,6年生はすべて自分で作り、それ以下は荒削りをし、用意したものを、自分でヤスリですっていくというようにした。予想外にバルサ材が硬く、むらがあった。

直史君は形を切ったり、削ったりするより、色彩を塗って自分の鳥を作る楽しさに夢中になった。

智奈美ちゃんは色彩もボーイッシュな組み合わせを、選び、寒色が多かった。今回の工作中、何度かの質問があったが、すぐに答えられないときがあった、ごめんなさい。安全に仕事を進めなければいけなかったからです。

T彩夏ちゃんは切り、削り、磨く作業に夢中になった。

かつて私が小学生の家庭科で、エプロンを作るとき、ケバが気になり、どんどん切っていってしまい、小さくなった生地を縫い、もっと小さいエプロンが出来てしまった。作品発表の時に、男子に「あっ、フンドシ!」と言われてひどく悲しかったことがある。母に見せられないと思い、ある日学校の帰り道、どぶ川に捨てた。

子供は時には、夢中になり、目標を忘れて、その作業に没頭してしまうことがある。彩夏ちゃんは私のエプロンほどではないが、削り磨くことを楽しんだ。写真を撮りながらほかの子より小さめの鳥を見て、幼い日の、あのエプロンのことを思い出した。

ところでその話は20歳ぐらいの時になって母にうちあけた。ランドセルの皮の匂いの染み付いたエプロンを夕日を浴びながら、人がいないのを見定めて、ドブ川にほおり投げた。子供心なりに、すっきりとした気持ちを持ったが、それからずっといつ分かるか、ひやひやしていた。今ではその川は暗渠になっている。

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2005/04/24

麻実ちゃんの結婚式・エピソードⅡ

event_007 昨日、15年前に、あとりえに来ていた、麻由実ちゃんの結婚式に招待されて行った。私は彼女を自分の娘のように思っていたので、行くだけで、とてもうれしかった。日比谷線の広尾駅を5分ほど歩くとその会場はあった。

すべて手作りの結婚式のようで、麻実ちゃんと太朗君は作品を仕上げるように、結婚式のプロデュースをしたように感じた。自分の家に招待されたように、おもてなしをうけました。

お色直しのドレスの色を当てるクイズをしたのはかわいいアイデアでした。黄色を当てられず、先生残念!

今私の机の上にあなたの2年生の時に描いた自画像の写真があります。今までも、これからも、この幸せが続きますように。そして、たくさんの友人の祝福の中、私と、芳州先生も、あなたの幸せを心から祈りました。

お幸せに!!!

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2005/04/17

川上の遅い春

katakuri 去年の夏に芳州先生が植えたカタクリが、今回川上に来たら咲いていた。ススキや白樺、枯れ草の中に、カタクリのピンク色は眼をみはるものがある。単純なピンクではない。少し紫色が入っている。

畑の作業をしながら何度もカタクリを見た。夕日が沈む少し前に写真を撮った。後ろの緑は去年、畑の回りに囲った鹿除けのネットだ。土を耕し、また畑に種をまくが、今年も鹿と戦うことになりそうだ。土を耕しているときに、もう、私たちを見ているような気がした。。

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2005/04/15

コラージュ Ⅳ

colla_shu 嵩一朗くんはこの作品を苦もなく作りました。今まで積み上げてきた感覚を素直に出しながら切り取りました。かわいい表現が、次の作品を期待させるものがあります。左右に分けた人や動物が幸せな世界のようでもあり、対立する世界のようでもあり、なんだか部屋に置きたい作品になっています。

作品の色彩も調和の取れ、きれいなハーモニーを出しています。来年春の展覧会ではこのシリーズの作品をSHUも含めて取り上げたいです。

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コラージュ Ⅲ

colla_ayami あやみちゃんは遊びの大将だ。小さいときから遊んでいる姿を見ている。子供らしい考えを素直に話しながら、ときどきびっくりするような観察をしている。それは絵にも出てくる。この絵はまさに彼女の姿を表している。

今回のコラージュの本来の目的の絵には遠くなって入るが、やりたいことがこんな形で作品に出来たのは、満足だったと思う。

こういうきれいな絵や子供の気持ちを表すのに使われた写真だから、写真家の先生たちも許してください。編集の人たちも許してください。

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コラージュ Ⅱ

colla_sino 妹の紫乃ちゃんは感覚的な表現が好きだ。でも少し前までカエルばかり描いていた。本質的には理論でない感覚を優先して描く。

今回ももしもどこかにカエルの写真を見つけていたら、きっと貼り付けていつもと同じイメージで表現しただろう。今回はちまちましないでダイナミックだ。

あとりえには兄弟姉妹で来る子が多いが、、上の子はさらっと素直に描き、下の子は個性的に、ダイナミックに描くことが多い。

私の育児の経験から言えば、親の接し方がはっきりと出てくるのだと思う。親が一生懸命やるのと、ちょっと手を抜くのとのちがいかもしれない。どっちにしても子育ては人間がする仕事としてはパターン(型)が無いから面白い。

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コラージュ Ⅰ

colla_ayano 数年前の写真雑誌の1ページを切り取り、それを折りたたみシンプルな形を切り抜き、貼り付ける、いわゆるコラージュをした。

写真雑誌には芳州先生関連の自然と、カメラの説明のためのメカの写真が多い。子供たちのなかには色に刺激される子と、形態に刺激される子がいる。出来あがる物はさまざまだが、作品としての面白さにその子の持ち味、個性が光って出てくる。絵画の塗り方や色の作り方などの面倒な作業を通り越して、作品を作ることが出来る。

彩乃ちゃんは細かい作業を苦にせずにした。妹、紫乃ちゃんとの違いが面白い。

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2005/04/10

望君のこと・エピソードⅠ

「nozomi.bmp」

6才の望君は教室に来ても泣いてばかりいた。以前から絵の具を全部混ぜてしまったり、途中でやめたり、不安定な状態が続いていた。訳を聴くと、お母さんは好きだけど、お腹の赤ちゃんはいやだという。
「 よし、じゃあ赤ちゃんが嫌いなら、絵の中でやっつけちゃおう 」
「 うん 」
彼がピンク色で描いた赤ちゃんを、彼の指示によって、二人で赤や黒、緑、茶で塗りつぶし始めた。3枚塗りたくると彼の目が輝いてきた。
「 次はお母さんを描こう 」
「 うん 」
今度は望君一人ですばらしいお母さんが描けた。周りにいた子供たちも一緒に目を輝かした。
「 望君、良かったね 」
その日の出来事はひとつの賭けでした。失敗したら大変です。今弟が生まれた望君は安定した気持ちで絵を描いています。・・・・・・・1984年の出来事より・・・・・・・・
この絵はそのときのイメージです。

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