秋が来た。鹿もきた。ネズミも出た。
山の家では、白樺の葉が黄緑色から黄土や黄色に変わり、水分がなくなって、カサカサと音を立てて、落ちてくるようになった。
ズミの木はかつては、花が舞い散っていた時もあったけれど、今では5ミリほどの実を付けて秋を知らせている。この実が紅くなったり、黄色くなったりすると、葉の数は少なくなり、秋の深まりを肌の冷たさで感じる。
イタドリはすっくと伸びていた時も春の使者だったが、白い花を付けても秋の使者になる。頑強な枝を伸ばす時期はギンミドリウリハムシのデートスポットだった。
私が大切にして耕し、種をまき、土寄せしていた畑は、昨日と今日偶蹄目の鹿が来て、大根と蕪の芽をきれいさっぱり、食べていった。
夕刻になるとネズミは慌てて、天井裏からどこかへ出かけ、朝の5時になると帰ってきて、天井裏の寝床にはいる。
巡りめぐって、秋が来た。
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