『三菱アジアの子ども絵日記フェスタ』とメセナについて
子供たちは夏休みを過ぎてから、『三菱アジア子ども絵日記フェスタ』に向けての絵日記を描いている。
A4サイズの用紙3分の2に絵を描き、3分の1に日記を書く。5日分をまとめてつづり、1セットになり、6歳から12歳が募集の対象となる。テーマは「伝えたいな、私の生活」だ。あとりえでは一日では描ききれないので、三回で5日分描けるように、子どもの体調や、学校行事の忙しさを考慮して進めている。
あとりえの子どもの日常は、男の子では虫取り、ゲーム、サッカー、女の子では一輪車、ディズニーランド、なわとびなどを描く。アジアの24の国から募集しているが、入賞した外国の子の作品集には、いきいきした生活が描かれている。グランプリをとった子の日記文の方を紹介してみたい。
「時間のある時はいつも、お父さんを手伝って、お父さんが飼っているかわいい牛の世話をしました。お父さんは朝乳しぼりするようにと言いました。」 (ブルネイ・ダルサラーム国のタリプさん)
「 おばあちゃんは、毎朝、托鉢のお坊さんにご飯を差し上げます。学校の休みの日には、僕も時々手伝ってお坊さんにご飯を差し上げます。」 (ミャンマーのソーリン君)
「学校の授業の後で、昼ごはんを食べているところです。普通かぞくいっしょに食べます。かぞくは4人で、お父さん、お母さん、弟と私です。私の好きな料理は、ご飯、ガルチィヤと焼き魚です。」 (モルディブ共和国のアフナーンさん)
こうして、あとりえの子どもたちには作品集の絵を見せて、お話を読んでやると、始めは途惑っているが、だんだん、自分の今を描き出す。そこで、子どもたちに少し、欲を持たせようと、「これに入選して、日本で1番になると、タイの国に行ける。ゾウが町にいる国だ。」と話した。
私は年に1、2回子供の絵を公募展に出している。またそれを心がけている。今まで、鈴廣蒲鉾主催のかまぼこ板絵コンクールやパンの会社の公募などにだした。公募展は以前はもっとたくさんあったと思うが、最近では少なくなった。蒲鉾展では表彰式で素敵なパーテイ-に招待される。三菱の絵日記フェスティバルは以前、あとりえの子、森屋萌ちゃんが入選し、日本一のグランプリを取っている。彼女は虫愛ずる姫で、いつも手に虫を入れて、絵を習いに来ていた。入選作はアゲハチョウだった。今彼女は横浜の中学2年生だ。何故か、あとりえ・チビッコには今も虫好きな子が多い。
さて、このように芸術、文化を支援していくことをメセナと言う。古代ローマ時代皇帝アウグスツスに仕えた高官マエケナスが詩人や芸術家を手厚く庇護したことから、後世その名をとって、「芸術文化を庇護支援すること」をメセナというようになったのが起源であるそうだ。日本では1990年に企業メセナ協議会が発足している。(はてなダイアリーより)
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