スクラッチ画を描く2007・Ⅱ
ジュンペイが描いたスクラッチ画は私に思い出させるものがあった。古代壁画やラスコーの洞窟画だ。そこで調べてみた。学研の《大系世界の美術》 の先史・アフリカ・オセアニア美術をひもといた。
洞窟壁画は人類のはじめにあった絵画で、狩猟の成功を祈り、種族の繁栄を願う、アニミズムにも通じるもので、人間の原始的な願望が描かれている。
ジュンペイの描き方は予想どおりであった。
下の緑でコーティングした森を描いたのはシノだ。撮影が下手でぶれてしまった。我が足を三脚にしているのでよくぶれる。ごめん。今回、エリナもぶれてしまったので、載せていない。来週はエリナの得意な課題だから、気をつけて撮影する。
シノはやはり優しい子だ。今は精神的に解放されて描いているように感じる。
一番下のはモモコだ。こげ茶でコーテイングするうちに残ったところが教会みたいね。と言うところで、そこまでにして、スクラッチをする。結婚式にした。誰か親戚の結婚式に出たの? と聞くと、出た事ないけど、想像だそうだ。絵の面白さが出た作品だ。
このようにスクラッチ画は引っかくという動作から、子供の原始性を引き出すと思う。また制作工程も楽しみがあって、気楽におしゃべりしながら最後には自分が出せるので、いいのです。
この、ジュンペイの絵に刺激されて、思い出したけど、芳州先生の展覧会に《現代の呪術》 があった。銀座のアカネ画廊でやった。記念すべき展覧会だ。その時に私たちは婚約式をした。ところで今日は私たちがはじめて出会った記念日だ。X年前の2・26です。そうあの頃は若かった。
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