絵本「しろいウサギとくろいウサギ」に見る愛について
この間、風邪を引いた親戚の子に絵本を読んでやった。「しろいうさぎとくろいうさぎ」ガースウィリアムス ぶん・え/まつおかきょうこ やく(福音館書店)
私はこの絵本が大好きで、娘たちが小さい時にもよく読んでやった。またあとりえ・チビッコの子供たちが小学校を卒業するときにプレゼントしたこともある。
あらすじは、しろいうさぎとくろいうさぎが野原で出会い、遊ぶうちに黒いウサギがさびしい顔をしている。それに気づいた白いウサギが、「なぜ、そんなにさびしい顔をしているの」と聞くと、黒いウサギは「いつも、君と一緒にいたいから」 と答える。そして白いウサギは「それならば、もっとよく願ってごらんなさいよ」 と答える。そして、二人は森で遊び、月夜の晩に結婚する。森の動物たちが祝う中で。
私は子供に読み聞かせをするときに、目を丸くした2匹のウサギのページでは一緒に目を丸くして、うけていた。夜の森の場面では育児で疲れ、大きな本を顔の上に落としたときもあった。今回読んで、改めて感動した。
年月が私を変えていたのにも気が付いた。以前娘たちや、あとりえ・チビッコの子供たちに読んでいるときは、この子たちがどんな人と出会い、どんな結婚をするだろうという想いで読み、自分も受け止めていた。
今回久しぶりに読むと、私は、この本のように生きてきたという、実感が、湧いてきた。それほどの年月がたったのかとも言えるが。
ところで少子化が叫ばれて久しいが、子を産む、生まぬと言う前に、パートナーと出会わないということもあるようだ。周りを見回して、シングルでいる若い人も多い。私は小さいうちに、1人でいるより、気の合った友達、気の合った異性を探すことの大切さを絵本で教えていくことが、いい相手を探すことができる礎になると思うのだが。この本は短いがぴったりな教科書だ。
今日はバレンタインデーです。子供たちの前で親たちは仲のよいところを見せるのもいいと思います。それは、ただ、ベタベタするのではなく、信頼しあっている安心さとか、尊敬しあっている崇高さとか、未来を語る大人らしさをもって。
『いつも いつも いつまでも、君といっしょにいたい』と言える、永遠の男の子と女の子で。
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