大仕事を終えて山小屋に来た
野毛山の写生会は子供たちに怪我や事故や迷子もなく、無事に終わった。
ここ1ヶ月ほどの間、私は下見や予定表作り、保険会社を探したり、電車やバスの時間表、子供の歩く時間、早さなど、頭脳で考えることと、体で考えること、それと危険に対しての想像を毎日シュミレーションして暮らしていた。
ともかく、最近は人間の頭部をバックに入れて歩いている人とすれ違っているかもしれない。想像力を超えたところの想像をして、子供を守らねばならない。そのリスクは、考えすぎるとノイローゼになってしまうだろう。
だが、本来の目的は、《 子供たちが外に出て面白いものを描く 》ということだ。なんで、危ない人たちにたいして、このKEICOCOが怯まなければならないのだ。なんてね!急に写生会が終わったら強気になっちゃった。
そう、私は小さいときから、オルレアンの少女、そして、今では、山内一豊田の妻、自分の持てる力で周りの者をお守りするのがお仕事。それがたまたま、造形絵画の先生だっただけ。だから、いつだって、悪者には向かっていく気力と体力は維持している。たとえ、例えば!大嫌いな毛虫だって!
昨日は、朝から目黒の母の病院の検査に連れて行き、愚痴を聞き、一緒に昼食をとり、戻ってから遠い親戚の子にお見舞いの手紙を書いた。
久しぶりに便箋を出して手紙を書いたので緊張してしまった。自分が素に戻って手紙を書こうとすると、自分の娘に書くようになってしまい、ローバシンだらけなのに気づく。この部分創作のため、削除しました。いい子だから、早く結婚してからその仕事を続ければと思っているのは、やはりローバシンかな。 ローバシンひっくりかえしてバージンロード。
山の空気は清々しく、白樺は黄緑色、カシワやクヌギは薄緑、カラマツはエメラルドっぽい緑で、グラデーションしている。ときどき啼くクロツグミ、ハルゼミもちらほら、静かさを打ち破る雉。「雉も鳴かずば撃たれまい」と芳州と合唱。私にとっての大仕事をやり終えてほっと一安心の山小屋。
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