こうのとりのゆりかご・雑感・3
左の写真はドイツ、ミュンヘンのシュヴァービング病院の赤ちゃんポスト(ドイツではBABY NEST)です。
今回、ドイツに行く旅の目的の一つになってはいた赤ちゃんポストを見てくることが出来たが、物見遊山で行くようで、ためらわれてはいた。そしてミュンヘン駅から、Uバーンで5つ目の駅を降りたが、病院が近づくにつれ、私の足は重くなった。
途中、クラインガルテンを通りかかり、中から出てきたおじさんがそのお庭に招いてくださった。そのことも、前から希望していたことなのでとてもうれしかったが、赤ちゃんポストのことがあったので、そこを出るとまた足は重かった。
シュヴァービング病院は緑の木立ちに包まれ、玄関の前のパラソルの下で憩う人もいる。入り口には年取ったおばあさんが受付をしていた。カボックに水をやりながら。ベビーポストというと、場所を教えてくれた。
それはシュヴァービング子供病院の中にあった。すぐに探せたのでは無いので、病院敷地内を見ることになった。一見して病気の子供を見かけることもあり、昔、私が子供を育てているときに時々あった、アクシデントに見舞われたときのことを思い出し、胸が痛くなった。どこにだって、病気はある。大変でもいつかは治る。親はその時がんばる。
ベビーネストは、生まれた赤ちゃんが病気でなくても、育てることが出来ず、親が行き着くところだ。
私は、30分ぐらい探すうち、もうここに来られたことだけで終わりにしようと思った。そして、入り口に戻ってみると、シュヴァ―ビング子供病院の看板があったのでよく見ると一番下に《BABY NEST》と書いてあった。
病院を覆う塀を少し開けたように入り口があり、その場所はあった。私がそこに入ろうとすると、そのそばにいたおじいさんが、「入り口はそこじゃない!あっちだ!」としきりに言う。そのおじいさんにはその場所がドイツの恥だと思っているように感じた。言葉が分からないし、通じないから、「うろちょろ怪しいやつめ」と思ったのかもしれない。
すだれで被われているが、病院内のほかの施設より無味乾燥とした感じがした。つまり、子供病院内は楽しい絵や風車や子供向きの彫刻が置いているのに、そこは味気ない感じだった。赤ちゃんを置いていこうとする人に対して最後のメッセージをこめているように感じた。
(こうのとりのゆりかご・雑感1.2はドイツに出かける前に書いたので、文章の不備があります、これも不肖ながらの実力で仕方がありません。気が付きましたが直しませんので、3を読んで真意をお汲みください。またドイツ語も、英語もほとんど勘に頼っていますのでその辺もよろしく。でも、心と背筋だけは成田を飛び立ってからは日本代表なのでそれもよろしく!)
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コメント
ええ、私も母親として考えさせられます。
私が子育てをした時代より、今は子育てしにくくなっていますからね。
また、ゆっくり、この話題を採り上げて生きたいです。
投稿: KEICOCO | 2007/06/23 21:54
お疲れ様です。
今話題の赤ちゃんポスト、どうなんですかねぇ^^;
これは良いのか良くないのか、考えさせられますね。
投稿: リキ | 2007/06/21 15:04