ミニ絵本に描く
写生会から10日ほどたち、昨日、子供たちはミニ絵本を描いた。
美術用語にデフォルメと言う言葉がある。デフォルマシオン《絵画・彫刻などで、意識対象を誇張したり変形して表現すること》とある。
私たちはよくデフォルメという言葉を使う。動物園の写生会では対象の特徴を捉えて、絵に描いた。結局そのデフォルメの早い子が面白い作品を描いたのだと思う。たった1回野毛山動物園に行ってきただけだから、動物の描き方を会得するまでには至らないが、教室にいてじっとして何時間も描いていても大丈夫、という状況ではない。それがわかっている子とぼんやりわからない子とでは描き方に違いが出る。
マナミちゃんは教室では落ち着かないこともあるし、芸術的センスは感じられないことが多かったが、この写生会のサルは抜群の面白さがある。そして、マナミちゃんは絵だけではなく周りのものを見る目の鋭い時もある。他の子と比べてと言う程度に、はっきりものを言う。その頭の構造がこのサルを面白くデフォルメできたのだと思う。
追記:私も子供とそのお母さんと意思の疎通がしっかりはかれるようになると、本当のことをはっきりと言うようになります。つまり、芸術的センス云々という箇所は、この作品に関しては良い! ということです。
左上はサヤカ、左下はユイ。サヤカはあとりえを昨日で卒業した。幼稚園から5年は通った。このような独創的な時間になると戸惑うことが多かった。昨日もそうだった。お父さんが海外赴任も多いため、飛行機で行ったり帰ったりする絵にしようという事になった。物を見て描くのは好きだが、自由に描く時間は苦しそうだ。私は5年間あまり教えこまなかった、なるべく自分の描きたいものが見つかるまで、待った。永い事、教えてきたが、こうしてお別れするときになると、自分のしてきたやり方が良かったのだろうかと揺らぐこともある。
下のユイは動物園では上手に描けなくとも、挑戦的に見て描いていた。こんなにキリンを面白く描けているのはすごい!特徴を早く捉えることが出来たのはデフォルメが良かったからだ。とても、前向きで、以前、病気の心配があったとは感じられない。
子供が対象をデフォルメするには、時間が無いというファクターも必要だと感じる。子供たちには時々、自分に与えられている時間をはっきり意識させないといけないのではないか。
今回のミニ絵本では新しく入ったお友だちもかわいい作品を描きました。また、それぞれ全員がうれしそうに描いていました。絵本ですから4コマ漫画のように、筋も考えて描いた子もいます。子供一人一人が自分の今を描いていました。明日になると、もうもどらない今を! 輝かしい幼い今を!
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