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2007/07/16

新盆の迎え火と送り火

Otetudai0707_2親戚の子を預かり、いろいろな感動があった。

ホントにささやかなことではあるが、時間の流れを感じる。

テレビニュースで、北朝鮮の核問題についてのニュースを聞き、4才の彼は、「 日本にも原子爆弾が落ちたんだよ。」 「  日本が外国に戦争をしたんだ。昔だけどね。ママが言ってた。」

私の長女は小学校3年ぐらいの時に、学校での映写会で裸足のゲンの映画を見て帰り、「 戦争はいけないことはわかっている、あんなに怖い映画を見せられるなんていやだ。」と言って、泣きじゃくった。その子が今では自分の子に「戦争はいけないこと」 と教え始めている。

この連休は、主人の母の新盆のために、部屋を片付けたり、提灯を用意したり、やりつけないことをした。本を読むと、我が家の浄土真宗はそれほど格式を重んじないようなのであったが、私は亡くなった母と一緒に住むようになってから仏壇を置くようになってからは、仏教のお盆のしきたりの迎え火と送り火を意識して娘たちに見せていた。また小さい時から実家でも、お盆には迎え火送り火をしている。実家は日蓮宗だ。

こういうことは宗教と関係なく、娘たちが日本のどんなところに嫁いでも大丈夫なように、最大公約数的なしつけとして、大事だと思っている。そのようなしきたりや約束事はこれからどんどん変わっていくだろうが。

家族や親戚は変わらずにその伝統は守っていることも多い。自分からは形を変えようがない。また、お寺での御住職の説教やお経は、亡き人を偲び、残った者を癒す言葉に満ちている。とりあえず、自分の信仰とは関係なく、亡き人たちを思えば受け入れていかざるを得ない。

7月13日にお迎え火を焚いて、仏様が来て、7月16日に送り火を焚いて、また、あの世に戻られるという。

ちなみに私はマンションのベランダで、浅い植木鉢に土を入れてその上でおがらを燃やす。そしてその上を3回跨ぐと、仏様が来たり、帰ったりするのだそうな。

さきほど長女のすおみが来て送り火を一緒に焚き、皆で 「おばあちゃん、また来年ね」 と、魂を送った。ちなみに迎え火は次女あいかと一緒に13日にした。

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