いろいろな人の顔を描く
子供たちにいろいろな人の顔を意識させるために、この課題を描かせた。左から、マリエ、ジュンペイ、アヤミ。
一番シンプルな○からスタートした。描いている時に笑い出すことを予想できるような面白い顔をちょっとだけ、描かした。そして男の子と女の子をセットにした。その中には、差別を感じさせるのは選ばなかったつもり。
笑っている顔、怒っている顔、大きな鼻のほっぺの大きな顔を描いたら、なんだかジャイアンの妹のジャイコになった子が多かった。怒っている顔に青筋を入れて漫画のようにした子もいた。
2枚目は動作を加えて、体全体を描いた。傘を差している絵ではレインコートをしっかり描いた子も何人かいた。そういう絵を見ると、小さい時から雨の日に、レインコートを着せてくれている優しいママがいることを感じる。
歩くことと、走っていることを、私がモデルになり、スローモーションでストップして描かす。
コウタロウは「空を見ている自分」をうれしそうになって描いていた。カノンは寝ながら空を見ていることに気付いて、描き、満足げだった。
この5枚の絵は、私が特徴あると思って採り上げたのだが、なぜか、この子たちは人をよく観察している《 眼差し 》 を感じる。どんな大人になっていくか、ずっと先を見てみたい。
大倉山教室では皆うれしそうに歌を歌いながら描いていた。また希望が丘教室では八つ橋幼稚園の篠崎事務長先生が川でおぼれていた仔狸を世話している。子供たちはそれを見ながら狸を描いた。ちなみに狸は怪我をしていないと、動物園で引き取ってもらえないそうだ。
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