2007・秋の花を描く
左からカホ、ジュンペイ、アツシ、モエナ。
コスモスの花を描かせてもこれだけ、子どもはいろいろな表現をする。私が見ていると、稚拙な表現でもきれいだったり、見ていて楽しくなってくることがある。それはその子を知っているから。
いつもニコニコしているママたちが居たり、いつも心配性のママが居たりする。これを採り上げて言ってしまうと、個人情報漏洩になるのだけれど、そういう子どもたちを取り巻く環境が、絵を活き活きとさせている。
子どもは人の真似をしないで、自分の個性を出すことが出来ると 、饒舌になる。そしてもっともっと自分を出したくなる。去年と同じ花であっても、描くことで今年の花に対する自分が変わっているのにも気が付く。だから、同じ花を描くことで自分が変わったことと、成長したことを意識する。そのはずだと私は感じている。
私はこのやり方にこだわってやってきた。まだ、理論構成はできていないが、これがいいと感じている。
子供たちの絵画の稚拙な表現は天才的芸術性にもつながるが、勉強と言う常識性にとらわれて、いずれはそのほとんどがしぼんでしまう。ただ、観察した科学性はしっかりとした知識として身につき、その努力したプロセスが子どもの記憶に刷り込まれ、そしていずれそのスキルは子どもの体内で、芸術以外の分野でも試され、成長していくと思う。
子どもたちは対照を描く場合には、その年齢の範囲において観察し、道具を選んで表現する。
学年が高くなると慎重に描くようになって偶然の面白さにかけてくるが、自分の個性を選んで描き始めるので、指導者としては より慎重に接することになる。そこで、始めの一歩に戻って、2、3才から4才ほどの自由に描く時期が非常に大切なことだと気が付くのです。
児童美術の指導者で画家であった、オーストリア人のフランツ・チーゼックは言っています。 「子どもたち自身によって成長させ発展させ、成熟させよ。」
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