子供の絵の中に描かれる「窓」・ A
左からメイコ、モモカ、マナミ、ケンタロウ。
- 自分が家の中にいて、外を見ている場面。
- 自分が外にいて、窓が近くにあり家の中が見える場面。
- 自分が外にいて家が遠くにあって、窓が小さく見える場面。
この3つの場面でクレパスか、マーカーか、パステルを使って描くという説明をして、子どもたちに描かせた。自分と窓の関係が心の中を表せる気がするからだ。
あとりえでは以前に 「雨の中の私を描く」 という課題をし、その内容が心理学的に重要な意味があることを私はあとで知った。その記事のアクセス数は結構多い。それと同じように私は 「窓のある景色」 も心理学的に大いに意味があるんじゃないかと思っている。でもそういうことは心理学的な勉強をした人でないと、言い切る事はできないと思うので、私は絵を通じて心の中で子供の声を聞いている。だから、私は時々チョコッと苦しいこともある。でも、子供たちは描いていてもそれほど苦しくはなさそうで、私の取り越し苦労に終わっている。それは私の教えている子供たちが幸せな家庭で、たいした問題もなく、平和で、豊かな家の子たちだからだと思う。このことを精神科の医師の木崎英介君だったら教えてくれるかしら。
子供を永いこと見ていると、さざなみが起きていることが絵を通じて感じられることもある。下に妹や弟が出来たりして、絵がつまらなくなったりもする。家庭内で何かが起こっていそうに感じることもある。そんなことは私が占い師や心理学者やセラピストでもないのだから、ことさら採り上げるのはよそう。親子で絵を楽しむ絵画教室なのだから。
左からジュンペイ、シノ、ケンタ、リサ。
ところで、おけいこをしている時、この課題とは関係ないのだけれど、私はこんな話をした。
「先生が昔、教えた子供の中にNHKのアナウンサーの人がいたのよ。 内藤裕子ちゃんという子で、弟は内藤泰広君という子で姉弟であとりえにきていたことがあったの。テレビに名前が出ていてなんだか見たことのある名前と思って、調べてみたら分かったの。あのね、みんな大きくなると先生は外で会っても分からないから、あなたたちのほうから、『先生こんにちわ』って声をかけてね」と私が言うと、
マナミちゃんが、上目がちに、「先生が年取って、腰が曲がって、杖付いて歩いてたりしていたらってこと?」「むっ?ワッハハハハ!」・・・・・・・・・あとはそばにいた、アヤミちゃんとメイピーと大笑いでした! でもね、その言葉を話していたマナミちゃんの目がキランって光っていたの先生気づいてましたよ。
先生、まだまだ若いからー、そこまで年取るのは大変よー 心配ない、心配ない!
ちなみに内藤裕子さんの絵は丁寧に静かに描く描き方で、弟は元気でやんちゃな子でした。横浜のお寿司やで、たまたま弟の就職が決まった時にお母さんとお会したので、このことに気づいたのです。私はうっかりしていましたが、もしかすると、あとりえのOBOGの子供の優秀さはお母さんたちの先見の明によるのかもしれませんね。
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