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2008年1月の記事

2008/01/21

雪の朝と川上犬

Kawainu 昨夜から雪が降り、6センチほど積もった。雪が降ると鳥たちは餌が取れなくなるので、我が家に人の気配を感じると遊びに来る。以前にはガラスの窓に体当たりして『えさちょうだいな!』と実力行使をした。

今日もコガラやシジュウカラ、ゴジュウカラ、ロクジュウカラ?が雪の積もったベランダでホバリングをする。私もセントニコラスになって、鳥たちにヒマワリの種をあげた。Tec2

昼になり久しぶりに川上役場の森林館でお蕎麦を食べる。そばに川上犬の飼育場があるので覗いてみる。そういえば、昨夜、山小屋の本棚においてあった 『新平爺さんとオオカミ』-八ヶ岳高原のオオカミ(山犬)-(小沢大佶、株式会社・櫟 いちい) を読んだが、川上犬はオオカミの流れをくんでいると聞く。Kawainu2 

本は字も大きく、大人の私には寝る前に読むのにちょうどいい本だった。話の筋が八ヶ岳山麓の自然を知っていると面白く読める。これから読書を始めた子供が読むのにもちょうどよい。あとりえに置いておくので、絵を描き終わった子が読むといいでしょう。自然への好奇心が湧きそう。

ところで、川上でのインターネットがつながりにくくなっている。仕事でのワードはネットに繫げなくてもいいのだが、習慣として、尊敬するブログは毎日読みたい。それでも私にとっては、あまりに明快な文章や聡明な理論展開は自分の力の無さを感じてしまうので、山小屋に来ては読まないほうが良いという啓示なのだろうか。最近自信を失っていたから。でもこの記事が更新できなかったら残念だ。

明日は横浜に戻る。展覧会のプロデユースのアイデアは煮詰まりつつある。

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2008/01/20

OBOGからの年賀状・その2

なかなか時間がとれず、ブログの更新が出来にくかった。また川上での接続が思うようにできず、困っていた。今少し前から、いろいろ操作したせいか、つながりやすくなった。

外は雪が降り始めた。田中望君からのメールがだいぶ前から来ていて、なかなか面白いことを書いてあるので、ご紹介します。きっと札幌も雪が降っているでしょう。



KEICOCO 先生

ご無沙汰しております。突然のメールで失礼します。
ブログにも数回登場させて頂きました田中望です。
年賀状ありがとうございました。
早速拝見いたしました、ブログ。
ハハハ・・・ハッキリ覚えていますよ、ヨード卵光!
(彼がメニューブックに貼ったもの)
あぁ、こういう視点でご覧になっていたんですねぇ。
恥かしかったですね、私の母親。庶民派丸出しですからね。
ブログ拝見していて、とても懐かしくて、とっても温かい気持ちになりました。
なんですかね、心と体もフ~っと20年前のあの頃の小さな私に戻ったような・・・。

夢中になってスケッチブックに向かっていた、当時の情景と全身の感覚が
一瞬で甦ってきました。(作品づくりに全く集中できず、先生を困らせたこと
が何度もあったこと、それもハッキリ覚えてますが)

私の場合は、その後芸術に携わっているわけではないですが、あの頃
養われた「夢中で取り組むこと」=「集中力」が、その後の20年に大きく
影響していると思います。小さかったあの頃は、週に1回木曜日に絵を
描くことが、とにかく楽しみでした。楽しいから夢中でした。その後、思
春期から青年期にかけて、大学まで体育会で野球を続け、ひたすら白
球を追いました。
そして今は、化粧品業界の営業マン。こうして書くと、なんだか何も共通
項がないような人生ですが、いつも目の前にあるものに、夢中で一生懸
命に取り組んでいることには全くブレがありません。

いま仕事に向かっている時の眼差しは、あの頃スケッチブックに向かって
いた眼差しと 変わらないのかなぁ、と思ったりしまして(たぶん)。
他の立派なOBさんやOGさんと違い、フツーの会社員としてフツーに過ごし
ていますが、 自分の仕事にやり甲斐を持って、お陰様で充実した日々を
送っております。イイ意味でバリバリ働いてますよ。心身ともに元気です。

そんな私も今年で30歳を迎えます。
私が幼稚園児だった頃、私の両親は32か33歳くらいだったはずです。
あぁ自分もそんな年齢なんだな、と再確認しました。
子供でもできそうになったらまたご連絡します。

先生もお元気で、アトリエとブログ続けてください。北の大地から楽しみに
拝見させて頂きます。
田中 望

あと、西富亮介君がフランスで結婚式を挙げたとのこと。相川貴文君からの楽しい年賀状も来ました。

特に偏差値を上げるための造形教室ではなかったのだがなかなか皆、私の趣旨を理解し、成長してくれたようで、このようにメールをいただくとうれしいです。

これからも、OGOBのメールが着いたら載せていきたいと思います。恥ずかしながらやっと、コピー&ペーストが出来るようになりました。うれしくて載せましたが、文字のサイズが違います。ごめんなさいね。また、勉強します。

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2008/01/19

冨井大裕 『ニュー・ヴィジョン・サイタマⅢ』について

埼玉県立近代美術館で『ニュー・ヴィジョン・サイタマⅢ』が開催されている。埼玉所縁の7人のアーティストが作品を発表している。

作品の表現はさまざまでジャンルを特定できないが、古川勝紀、織咲誠、宮本純夫、志水児王、河田政樹、岡村桂三郎、冨井大裕。

富井君は以前、あとりえで子どもたちに指導をお手伝いしてもらっていた。子供たちの絵の傾向や、制作態度について的確な助言が私にとってうれしかった。現在では大学での事務的な仕事に重ねて、自らの制作発表は大変なことでもあると思うが、地道にがんばってもらいたい。

以前も言ったかもしれないが、富井君のスーパーボールを使っての作品は自分の心の中にある、遣り残したものへの回顧のようで、それはあとりえの子供たちとの時間が熟してきていると勝手に私は解釈している。この傾向の作品は大好きです。

埼玉近代美術館 http://www.momas.jp/

写真を掲載しようとしているが長野のインターネット回線が不具合のようで、載りません。上のURLをクリックしてください。

追記:芸術を志すものとして蔭ながら応援しております。元気でがんばれ! (2008・10・13)(再び追記2009・8・22)

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2008/01/07

バレンタインデーまであと39日@2007のメッセージ

German1sky 2006年のドイツ、クリスマス・マルクトの旅はまた、新しい収穫がありました。

ミュンヘンとミュンヘンから小一時間のランズブルグではおとぎの町の様な、クリスマスを見ることができました。クリスマス・イブに向けてのアドベントと呼ばれる期間、子供たちは広場でくじ引きがあり、サンタからプレゼントをもらいます。大人たちはグリュ-ワインというホットワインを飲み、主婦は広場で気に入った樅の木を選び、リースの材料を探します。夜になると若い夫婦は子供たちを乳母車に乗せて、友だちといっしょに屋台でおしゃべりを楽しみます。ドイツは子供たちがいっぱいいました。教会では信仰心厚い人たちが祈っていました。電飾が飾られていながら厳か、ロマンチックでいながら静か。

リースや、ウインドウ・デイスプレイのアイデアが楽しくて、私は町を歩き、竜宮城の浦島太郎のように、時間が過ぎていきました。帰りの飛行機の席に着いたときは、窓の景色には夕辺の色がありました。

行きは11時間半、帰りは10時間半、偏西風に乗って戻ります。食事をして外を見ようと窓を開けると、星がすぐ近くに瞬き、地上にはロシアの基地とおぼしき規則だった光が見え、日本に帰るんだと思いました。ドイツにはまた来られるかしらとも考えました。楽しかった。・・・・・・・・

ウトウトとして、また、外を見ようと窓を開けると星だらけの中にいた。いつも、八ヶ岳の満天の星を見ていたがその中にいる自分がいた。星の王子様の作者、サンテグジュペリがすぐ隣に飛行しているんじゃないかと思った。北斗七星、北極星、オリオンを見つけた。星の王子様の1節、バラの言う台詞が思い浮かんだ、

「あなたが私を飼いならすと、もうお互いに離れちゃいられなくなるよ。あなたは私にとって、この世でたった一人の人になるし、私はあなたにとってかけがえのないバラになるんです。」 戻ってから本を読み直したら、それはバラじゃなくて、キツネの台詞だった。

古びた本の裏表紙には1967・5・8とあった。40年たっている。15歳のときに読んだのだもの、記憶が定かじゃないはずだ。フフフ。でもちょっと危ない台詞!

今また日常に戻り、私はインターネットのブログ「あとりえ・チビッコ」を書き、007ジェームスボンドの映画「カジノロワイヤル」なんかを見て、ダニエルクレイグかっこいいって思ったり、夢に出ないかと映画のパンフを布団の下に置いて寝てみたり、やはりノートパソコンはボンドが使っていたソニーのⅤAIOがよかったと思ったりしています。

皆様もこの2007年、団塊の世代がまた新しく飛び立つであろうエポックの年にあたり、お元気でお過ごしください。いつかどこかでお会いできたらと淡い期待をしながら。

2007年2月14日                       KEICOCO

追記:❤昨年のバレンタインデーのチョコに添えたお手紙です。もうそろそろ今年のバレンタインデーに秒読みになりましたので、レアではないですが去年の言葉をプレゼントします。❤

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2008/01/01

開けましておめでとう&ダンボールのデザイン

BoxBox2明けましておめでとうございます。やっと大きな声でおめでとうが言える新しい年になった。(2年続けて喪に服していたから)

都会のネズミも森の中のヒメネズミも今年は子年。暮れの間に車の中で聞いていた占いでは、新年は努力してきた人が報われると言っていた。信じてみよう、とりあえず。

今年もブログを通じて、芳州とアクセス数と記事の更新と内容の充実を競い合っていこう。

さて、暮の頂き物の中に和菓子の贈り物を梱包するダンボールに上の写真のような、形態のものがあった。包みを開け菓子の箱を取り出すと、ワン、ツーでダンボールを解体できる。

最近ゴミの捨て方のルールが厳しくなり、特にダンボールは本来頑丈に作っているものであるのに、それを解体するのは矛盾があるのだ。特に高齢者がそれをルール通りにゴミ捨て場まで出そうとするのは大変だ。

ところがこのダンボールは写真のように力がなくても容易に解体できる。和菓子という高齢の方に贈る割合があるので、デザインを開発させたのだと感じる。和菓子のおいしさを賞味する以上に、この会社の心というか思いやりを感じることができた。そしてかつては女子美術短大の生活デザイン教室でデザインの初歩を勉強し、その道に進みたい願いむなしく現在に至った私はこのデザインを設計したグループや、考えた人にオマージュを籠めて賞賛をおくりたいと思う。

ちなみに和菓子の会社は《叶匠壽庵》でした。

昔だったら、孫の手も借りられたが、これから、日本は少子高齢化でなかなかそれも難しい。特にダンボールについてはデザインの発想の優しさと行政の対応の柔軟さが考えられると思う。

とにかくダンボールを解体するのは矛盾した行為なのだから。開けましておめでとうございます!

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