北八ヶ岳山麓 黒澤酒造訪問して
昨日は入漁証を取りに小海まで行ったので、その帰りにいつも通り過ぎていた141号線沿いの《黒澤酒造》を訪問した。急にここに寄ってみたい、と感じたからだ。
私はお酒にはあまり興味はなく、また父が下戸であり、家で晩酌という環境もなかったので結婚したばかりの頃は、連日のお酒を飲む来客で四苦八苦した。ところが最近お酒の味も人生の酸いも甘いも噛み分けられるようになり、我ながら歳月の醸す所業はすごいなあと思う。
また、日本酒も美味しいと感じるときがある。そこでいつも見ていた小さな看板が出ていた《黒澤酒造》に寄って見たくなったのかもしれない。141号を渡ると千曲川を渡る橋があり、小さな堀のような川もあり、前を見ると小高い山の稜線がある。その下を小海線が通っているらしく、時折、ガタンゴトンという列車の音が聞える。
酒の博物館という建物があり、お酒の造り方を模型で展示していた。木や、陶器や竹で出来た酒器、籠などもあり、特別に説明は細かくされていないが雰囲気で酒のつくり方がわかった。展示室の二階は醸造所へと続く、日本庭園が見えた。また小高い山が連なって見えた。なんだか似てる、どこかで見た。そうだドイツ!ランズベルグのホテルの裏側に似ていると気づいた。山の高さも同じだし、小さな小道が平行して出来ているのも同じだ。そんなことに感動してギャラリーくろさわに行こうとすると、ずっと古い家並みが続いていた。そばを中学生の男の子が自転車で通った。「こんにちわ」とさわやかな声で通り過ぎていった。隣はお味噌の醸造元だった。
ギャラリーくろさわにはお酒の匂いが溢れていた。私は適当に720mlのサイズを選んでみた。でも、味が気に入らなかったらどうしようと思ったので、お店の人に試飲させていただけますかと聞いた。、昼間から酔ってしまうといけないので、ほんの少し飲んでみた。どれも美味しかったけれど、○ト生酛造りが一番私には美味しく感じられた。もう一種類八千穂というのも買ってみた。実は最近私の弟が退職し、新しく仕事を立ち上げているのでそのお祝いにお酒をプレゼントしたいとも思っていたからだ。
駐車場に戻りると、私と同じようにようにお酒を買っていた方が、私が中のギャラリーで「見学出来ないか」と質問していたことについて、教えてくれた。ここでは見学が出来ないが、群馬の沼田の近くの川場というところの酒蔵では見学が出来ますよと教えてくれた。また、この黒澤酒造は水の良いところにあるので美味しく、なかなかの酒造元なのだという。お酒は菌もいけないが振動も良くないので、酒造所の前の道も車の制限をしてほしいともその人は言っていた。また、長野は山を降りたところに良い水があり、良い酒蔵があり、約100軒の酒造所があるという。ワイン醸造所も多くあるがそれは50軒だそうだ。
お酒についていろいろお話してくれた、その方は群馬ナンバーの車で来ていて、山登りをした後にこうしてその地のお酒を飲むと言っていた。芳州が「体格が良いからたくさん飲む酒豪なのでしょうね」と言うと、「お酒は味が美味しいうちでいいので、ぐい飲みに2杯も飲めばいいですよ」と言っていた。私はその方にもっとお話を聞きたかった。
戻ってからの夕食は鯛と鮪とタコの刺身、大根と栃尾の揚げと麩の煮物、青豆豆腐それに御酒は冷の吟醸○ト。その献立はお酒にちょうど合っていたと思う。
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コメント
あとりえチビッコご訪問ありがとうございます。長野に数日来ると、お買い物に141号線を北上します。またギャラリーにも寄らせていただきます。とにかく、吟醸○トは美味です。
投稿: KEICOCO | 2008/03/18 10:14
はじめまして。
記事とコメントありがとうございます。
なかなか手がなく蔵の中までは開放しておりませんが
ぜひともまたお立ち寄りくださいませ。
よろしかったら、ギャラリーもご活用ください。
投稿: 9630 | 2008/03/17 20:41