初夏に描く
左からハルキ、アツシ、モエナ、アヤノ。
初夏の果実のアンズを描く予定だったが、アンズはあと3日経たないと入荷しないという事で、絵にしやすいプラムにした。また、急きょ、あいか先生がクワガタ虫を捕まえたので、そのクワちゃんにもモデルになってもらうことになった。予想どうりの子がクワちゃんの前に座った。
カホもがんばって描いた。ただこういう絵の場合に男の子が生まれつき持っている感覚といおうか、本性と言おうか、そういうものが絵をいきいきとさせるので、それは致し方ない。
初夏になりいろいろな果物が実ってくることを絵を描きながら教えたかった。
お稽古中にちょっとメタボなボブ君が教室にはいって来た。猫が苦手な私は遠くから見ていた。興味津々なボブは筆洗いを見てる。モデルのクワちゃんを狙われるといけないので、あわてて非難させる。そのうちボブは教室の窓から外を見ようとジャンプ! ユイとモモコと私で『アブナイ!ダメッ!』 数秒ボブはぶら下がっていたが、自分の太った体が功をそうして飛び越えられず、セーフ。3人で大笑い! 心の中で『笑って良いの? 自分は大丈夫?』
ケンタは絵の中でクワちゃんが木にしがみついている所をとてもよく描けてご機嫌。ユイちゃんは透明さをグレーの色で描かせた。時々私に聞きながら描いたのだけど不思議な絵になった。子供たちの中には昆虫の手がどうなっているかが理解できていない子もいるため、私の手で関節を教えてやった。インド舞踊のように。
左はヒナタとミク。ヒナタはサッカーが好きな子だが、始めは大らか過ぎて絵が乱雑に感じたがまわりに点を描くことで面としての力が出て、美しくなった。
ミクはデッサンでは紙全体を使い、性格の大らかさが出ていると思うが、廻りを強く描くことで花が弱くなったので、もう一度濃く塗ることをさせる。
子供の絵の指導と言うのはその子の個性を壊さないように見極めて、指導しないといけないと思う。そういう意味では未完成さを漂わしている子のほうが指導しやすい。それはある意味で素直と言うことだ。個性が強い子は黙って見て描かせていても良いときが多い。個性が弱いけれど、対象には真摯になれる性格が良いと思っている。まっ、私の小さい時の『けいこちゃん』ということですが。それは絵だけでなく全科目への姿勢といえるが。少し脇道にそれたかもしれない。
子供たちの絵はクリックすると大きくなります。筆遣いの中に子供の願望 (このクワちゃん欲しいなあ、プラム食べたいなあ)を昔子供だった大人の皆さんに読み取ってもらえるとKEICOCO先生としてもうれしいのですが。
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