ドイツの誘惑@コウノトリの父母の愛とエト・セトラ
ドイツ・シュトッツガルトのウィルヘルマ動物園ではコウノトリがヒナたちに餌を運び、巣の中を掃除し、かいがいしく世話していた。
巣はかなり高い場所にあり、他の木や建物があるため、私の首を伸ばして曲げて見続けるのは骨が折れた。そのため、観察はしにくかった。だからどちらがオスでどちらがメスかは解らない。だが、とにかく2羽で、一生懸命交代で跳び、世話をしていた。
ところで、あとりえに通うユイちゃんはこの夏休みに小さい時から懸案の肝臓の手術をした。今は国立成育医療センターに入院をしている。私は以前お母さんからそのことをお聞きし、また今年の夏休み前にも聞いて、さぞかし大変な思いを胸にしまっているのだろうと思い、多くは聞かなかったが、実は心配していた。
一昨日、夏のあとりえの教室をしていたら、ユイちゃんのお母さんがいらして、《手術は終わり、今少し食欲が出てきた》 と聞いた。《まだ点滴の機械につかまって腰を曲げてがんばって歩いている》という。まだまだ、ご家族の気持ちは心配もあると思うが、一つの山を乗り越えたのだ。《ユイちゃんはお父さんから肝臓を3分の2貰い移植し、脾臓は取った》という。《お父さんは1週間入院し、その後は自宅での療養をした》と聞いた。私は医者ではないが、あとはユイちゃんの生命力の強さを信じたい。あとりえでの作品のユイちゃんの画素数は確かいつも多い。画素数は生命力のシンボルだ。そして私は医療関係の心配事があると、いつも漫画の手塚治虫《ブラック・ジャック》を読んでいる。なんだか、聖書を読むような力が湧いてくる。そして国立成育医療センターにはブラックジャックがいると信じている。
とにかく、家族が一丸となって病気に立ち向かったのだ。ユイちゃんには中学生のお兄ちゃんがいる。小さい時からユイちゃんとご両親のことを見続けている。あとりえには通わなかったが、時々お迎えに来たときに会っている。ユイちゃんはこのお兄ちゃんのことをとても大切に思っているのを知っている。余った教材があると、お兄ちゃんに持っていってあげたいと言ってたからだ。きっとお兄ちゃんもほっとしたことだろう。
ところで、この写真のコウノトリたちも成鳥になれば親元を飛び立ち、自由な大空に翼を広げて飛んでいく。そして、ドイツやフランスのいろいろな場所に、自分たちのテリトリーを作っていく。私たちは今まで、ノルトリンゲン、コルマール、エギスハイムでコウノトリを見た。そして、コウノトリは幸せの象徴。
今はユイちゃんの生命力の強さを信じて順調な回復を待ちたいです。また、木で作る工作を考えておくからね!
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