トモとシラカバの木を切る
年末になり、気ぜわしいのだが、長女の子供、トモクンを伴って山小屋に来た。目的は芳州さんの自然風景の撮影のお供だが、トモクンは朝から、私たちをお友だちのように誘って、サッカーゲーム、野球ゲーム、オセロをやりたがる。そしてさぞや、娘も毎日ヒステリーも起こすと思えるほどにトモクンは『なぜ?』『どうして?』が多い。
私も可愛さばかりで対応するとあとで彼女が大変になるといけないと思い、しめるところは締めて遊んでいる。だが気が合うのか何をやってもお互いに笑い転げてしまう。もうだいぶ前から預かって、トモクン一人で来ることが多いのだが、結構それって大変なことらしい。子供なりの社会性を身に着けてきているのかもしれないが。
そして相変わらずこちらは氷点下の世界だから、じっとしていると寒い。朝の寒暖計は27日はマイナス13度、28日はマイナス8度だった。そして夜通し石油ストーブを焚いていても室温は早朝7度と10度だった。今日は昼間、寒かったので、前から切ろうと思っていた木をトモクンと切ることにした。
手始めに2メートルの高さで10センチ径ほどのシラカバに挑戦。木を見てどちらに倒れそうかを判断させ、自分が一番良い位置からノコを入れる。説明してから手を添えて一緒に挽いた。だがいろいろな角度で切っているのでなかなか切れない。手伝いながらやっと一本切った。もう一本はひどく曲がって、蔓が巻きついた木だがトモクンが半分ほど切り私が交代して切った。切り口は切ってあるのだがなかなか倒れなかった。私が木に飛びついて倒したのだがトモクンは大喜び! こうして娘や娘婿に継承できないことがMAGOに伝えられるということが生じてきたことは単純に嬉しい。
ところでこのブログではMAGOのことを今まで《親戚の子》と表現してきたがそれなりに考えるところはあるのです。あの《子》と《系》の字をつなげて言う《孫》はどうも言いたくないのです。私の美学に反するから。なんだかあの言葉を使うと急に私が白髪だらけでシワだらけの正真正銘のおばあさんになってしまいそうなので。ですから今日は意味を伝える表意文字的にMAGOと書いておきました。このニュアンスわかってもらえるだろうか?
木を切り終ったトモクンは『ばあば、曲がった木もリスさんが登るには登りやすいよ』と言った。そうだね、なんてトモクンは優しいんだ。明日は早朝帰るので、もう寝よう。トモと芳州さんと私と川の字になって。
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