七草を描く
1月7日は七草粥を食す日だ。あとりえの子供の中にどれだけの子がその行事をしているかと絵を描いているときに、聞いてみた。
『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずひろ、これぞ春の七草』 の歌を知り、七草粥の行事を家庭でしているのはヒナタとナミの家だけだったようだ。子どもたちに一斉に聞いたのではないので、もしかすると何人かの子たちがおうちでしているのかもしれないが。写真は左からマリエ、モモカ、アヤノ。
左からナミ、ヒナタ、モモコ。昨年末にGペンを使いインクで描くことをしたのだが、それが気に入っている子が多かったので、この『七草を描く』もGペンで描かせた。こういうときに子供の筆圧がはっきり分かる。マリエは元気な子だ、子供たちの中で抜群の筆圧だった。声も大きいし、質問も多い。なぜとか、どうしてとかをよく聞く。この絵も時間をかけて丁寧に描いた。モモカは斜めに七草を描いた。視点の違いを感じる。
左はマナミとケンタロウ。今日のおけいこの時、昨年長野の山小屋で作った干し柿を子供たちに1個ずつあげて、食べながら描いたのだが、マナミは干し柿も描いた。七草粥を作っているのも描いている。ほおっておいたら それを作っているママも描きそうなほどに、普通の表現をする子だ。私は芸術的な表現だけでなく、普通に考え、普通に描き、普通にアイデアを練る子もいて良いと思っている。奇を衒い過ぎないのも大切なことであると思う。でもいつかある日こうして物を考え、こうして絵を描き、こうしてアイデアを練ったことが自分の人生でものすごく、大切なことだったと気がついてくれると信じている。お嬢さんになった時かしら? ママになった時かな? おばあちゃんになったときかな? そのぐらいずっと先のことかもしれないけれど、よく年賀状をくれる昔あとりえに通った子たちはもしかするとそのことにもう気づいているのかもしれない。
私が『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ春の七草』と言うと 『せんせー、どれがなずなー、』 『せんせー、どっちがすずしろ?』 『日本語であそぼでやってたー』 『お腹が痛かったけど学校には行かなかったけど、あとりえには来た』 『どれがぺんぺん草ー』『インクが垂れちゃったあ 』
子供たちの声があたりの空気を震わす。こうして2009年もあとりえ・チビッコは子供たちに新しい刺激、昔からの刺激を与えるべく始動しはじめている。先生も数が少ない灰色の脳細胞(名探偵ポアロのように)をフル回転してがんばるからね!
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