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2009年2月の記事

2009/02/18

子どもたちは≪私の絵本≫を製作中

今年はあとりえの展覧会がないので、子どもたちはゆったりと≪私の絵本≫を描いている。まだ下書きを描いている段階だ。13ページのコンテにして、連続した流れを表して構築力を養えるようにした。途中で話が終わってしまわないように計画的に仕事をするのも大切だ。このやり方を提案したのはあいか先生だ。

今の段階で、ショウキ君が飛びぬけた面白さがある。1回目にコンテを書き、2回目に同じものを書くように言ったがまた別の絵を描く。でも彼の友達を描いているのだから、絵が以前と今とでは違ったっていい。始めに違うことを言ったがかまわずもっと面白いことに気づいて書いていく。ショウキ君が入会した始めのころ、お母さんから、少しぽわっとしていると聞いたが、それに加えて、自分のこだわりを主張を強くしないで、自分を通す。良い傾向だと思う。こんな感じは絵を描くことに向いている。

この間、NHKの≪クローズアップ現代≫で、発達障害児についての特集をしていた。現在日本には6パーセントも子供にその傾向があるという。。しかし、そういう場合には個性を伸ばす教育や自信を持たす工夫をすると伸びるという。それはどの子だってそうしたい。こういう傾向の子供たちは美術や絵画にその個性を伸ばしやすいという。単語の読み書きがにがてという。

それで言うとショウキ君は反対だ。字はとても丁寧に書く。そして絵は独特の描き方と説明が面白い。彼にはほんのちょっとのマイペースさがある。でも人の気持ちをよくわかる優しさがある。彼は映画をテレビでの紹介を見ただけで全部を見たように話す。きっと勉強だってやり方が良ければすごい理解力がありそうだ。間違えてはいけないので言っておくが、ショウキ君がここに持ち出しているからといって、そういう傾向があるというわけではない

学芸大学の上野一彦氏は言っている。

発達障害と決められることが困る親がいるという。その気持ちも親としてわからないではない。だが学びにくさに周りが気がつかないと、かえって2次障害的に傷つくことや、不適切な対応になるという。そこからいじめや不登校になるという。

三重県の山郷小学校では授業を変えたそうだ。アスペルガーの子のために進め方を伝えてカードを使って授業をしたという。発達障害には視覚的な理解のさせ方が良いという、またそれはほかの子にもわかりやすいという。ここまではクローズアップ現代のテレビを見ていての取材です。

ところで私は子供たちがあとりえに来て、静物画を描くとき以外は初めによく図や絵で説明しておき、それから子供に描くように促す。手順を説明することは全体を俯瞰させることだからわかりやすいと思う。私も小さい時、なぜ、どうして、が多い子だった。それを説明してもらえば安心して進める。子供はそういうものだ。ところで、こういった創作的な絵の場合、男の子が奇想天外な表現をする。ショウキに続き、ケンタ、ハルキ、ケンタロウが面白い。

≪私の絵本≫は3回で書き終える予定だが、もうすこしかかりそうだ。のんびり、ゆったり描かせてあげよう。学校じゃないんだから。

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2009/02/15

父を思い出す大瀧詠一の≪カナリア諸島にて≫

2009年のバレンタインデーの私のイベントは終わった。2008年の時には大瀧詠一のことを織り込んで書いたので、ここずっとCDを流している。≪A LONG VACATION≫ そして、また父を思い出している。

父はよく私に「いい曲が流行ってきたよ。」とか「カセットテープに入れておいたよ。」と言って、「聞くか?大瀧詠一だよ。」と言った。そしてコーヒーサイホンを出して豆を挽きを、時間を楽しむようにコーヒーを入れていた。なぜだろう、この音楽というものは聞いただけでその日に戻れる。

母は父のことを今いる老人保健施設で、思い出すときもあるようだ。私が父を思い出しているのが大瀧詠一のカナリア諸島にてと言ったとしても、母は呆けていないけど、わからないだろう。 「大瀧詠一?ああ、そういえばS医大病院に行った時、大滝秀治がいたわ!」になってしまうだろう。母の世界と父の世界は違っていた。

母は台所仕事を終えて父が見ている映画を見ると必ず「どっちが悪でどっちがいいの?」と聞いていた。いつも私は黙って聞いていたが、なぜだろうと思い始めたのは五十才を過ぎてからだと思う。家族と言うのはなんでもひっくるめて許しあっているからだ。自分の家庭を作り始めるとその違和感に気が付く。但し父と母も私が5,6歳の時はロマンチックだった。私は今、自分の家庭を作り、そして太陽に衛星があるように、子どもたちは独立していった。きっと私たちにもその違和感はあるんだろう。子供たちが小さかった時が懐かしい。中高年の誰もが使う決まり切ったフレーズさ。

なんという時間、なんという太陽の寂しさ、自分が月になっているような感じ。バレンタインデーに時間を使ったことの副作用か。バレンタインブルー。次に進まねば。

ところでウィキペデイアで調べると大瀧詠一について、私の知らないことが大変詳細に書かれてあった。音楽についてのこともさることながら、直感的にだけど、今またみんなが心ウキウキになる曲を作ってほしいと思った。こんな時代だからこそ、こんな日本だからこそ。

風立ちぬ、君は天然色、さらばシベリア鉄道、幸せな結末、恋するカレン。父はカナリア諸島にてが好きと言ったのはなぜだったのだろうか。ことろで大瀧詠一はクレージーキャッツともお仕事をしたと書いてあった。そうかそうだ。母はいつも父のことを、無責任男と言っていたから、そういう流れがあって、感覚的に彼の音楽が好きだったのだろう。

チョコでも持ってお墓参りでもしましょうかね。きっと境内の梅が香り始めているでしょう。

追記:ところで、黒猫ヤマトのメール便はやはり、以前とは違って、どの地域も表示しているとおりの3日で着くことになったようだ。今日届いたという電話が3件あった。去年は早すぎて一日前についてしまい、何だか間が抜けていた。でも一日遅いのも、フェイントをかけているようでまずい。来年にまたバレンタインデーを祝うことができるなら、ピッタリにしたい。ああ、そんなことを言うと鬼が笑うかもしれない。近いうちに鬼がいっぱいいるところに行くからね。

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2009/02/14

バレンタインデーのメッセージ@2009

友情  《ロブライナー監督から学ぶ》

昨年6月にドイツを旅行した時、往路の飛行機の中で、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン主演の映画 『最高の人生のみつけ方』(Bucket List) を見た。ちょうどその2人の雰囲気に似ている4人のライダーとフランスのアルザスのレストランで隣り合った。国境近くをオートバイで旅行している仲良しの仲間と見た。ドイツ語で水とピザを注文し、なんだかとても楽しそうだった。 Bucket List)は日本語に直訳すると『棺桶リスト』となる。

Image001実業家エドガー(JN)と自動車整備の仕事をするカーター(MF)は病気入院し医師に余命半年と告げられる。お互いにないものを持っている性格に惹かれて親友になる。そこで、財力のあるエドガーと知識力のあるカーターは、人生でやり残したことをしようと、リストを作る。始めは落ち込んでいる二人だが、次第にリストを行動に移し、気持ちが前向きに明るくなっていく。               

スカイダイビングをする。サーキット場で好きな車に乗る。世界一の美女にキスをする。タトウーをする。アフリカでライオン狩りをする。ピラミッドに登る。万里の長城を歩く。エヴェレストに登る。チョイ不良のエドガーと信仰心の強いカーターはそれぞれ違うリストであり、違うデッサンになる。映画では愛の線は違う角度から出てきて一緒に交わる。

人はいつ何があっても愛の線、愛を感じる線が自分の人生の中に書かれていないと天国には召されない。監督が言いたかったのはそんな気もする。

私の好きな映画『スタンド・バイ・ミー』のロブライナー監督が作ったのですから。ジャック・ニコルソンはどこの国でも原題で紹介されたいと言っている。(ここまでは以前のブログで紹介・2008・7・13の日記)

このことをバレンタインデーの手紙に書くなんて、非常識と、お叱りの御言葉をうけそうなのだが、映画はネタばれしても面白く、観ると勇気がわく。最近はいつ何が起きるかわからないので、老若関係なくリストを作って行動に移したい。私のリストは、マジな話、恥ずかしいので四字熟語にした。

上映我家  巴里在住 散策紐育  探検愛舗 吸引脂肪  美顔削身  百花咲園 語学堪能  耳飾打込 洋菓全食  自掘自墓

私のことだから、するしないはわからない。とにかく男の友情は素晴らしい。ロブライナー監督は映画「恋人たちの予感」(When harry met sally)の中では男女の友情の有無を問うている。メグ・ライアンとビリー・クリスタルを登場させて、「セックスが邪魔をして男女は友達になれない」と言う。だが彼らの友情は愛情に変わり、彼は、「残る一生、誰かと居たいのなら、早く始めるほうがいい。」と彼女にプロポーズする。

「最高の人生のみつけ方」と「恋人たちの予感」は私の心に輪を広げ、「スタンド・バイ・ミー」の少年たちの友情も時がたつと輝く。私は男女の友情を信じたい。

でもこうしてブログで好きなこと言っているのが、私にとってのBucket Listの一項目かもしれない。

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2009/02/12

絵に描いたチョコ❤バレンタインデーまであと2日

Cocolog_oekaki_2009_02_12_21_09もうすぐセントバレンタインデー! ココログのお絵描きツールを使っていたずらしてみました。去年約束したように、今年からウェブの上のバレンタインデーにしました。本チョコはほんのちょこっと贈ります。これは絵に描いた餅じゃなくて絵に描いたチョコレートです。

チョコッと送る本チョコは今年も黒猫ヤマトのメール便です。遠方は昨日、そして今日送りました。明日は近場に送ります。明後日は自分が飛脚になって、つまり佐川急便のスタイルでご近所のマンションのX階まで上がります。

そういうことで、私はこの2週間ほど、メッセージを選び、だいぶスリムにしたバレンタインデーの会員ナンバーを操作し、心から「罪なことだ」と思いつつも、自分の体力にも限界を感じてチョコの数を減らしました。それでも今年はXX個にした。また送る相手の方たちも、私個人の友人は少なく、夫のお友達やお世話になった人がほとんどなので、血糖値や、コレステロールも気がかりで、ホンの気持のチョコになった。ささやか過ぎでごめんなさい。本当にごめんなさい。

毎年恒例の≪バレンタインデーのメッセージ≫は2月14日の朝にブログに載せますのでよんでください。ネットやパソコンをしている方にはこのページ≪あとりえ・チビッコ≫に来ていただきたかったので絵に描いたチョコで、重ねて悪しからず。

そしてこのブログやインターネットを通じさせてて、くださってる niftyGoogleの方々にこの 「❤絵に描いたチョコ❤を贈ります。いつも御苦労さまです。

そして何かの間違いや、何かをたどってこのあとりえ・チビッコを覗かれた方にも、このチョコをプレゼントします。毎日悪いニュースや聞きたくない情報ばかりが続く毎日ですが、いつだって川は流れ、濁流ばかりじゃなく、いつかきれいな流れのほとりにたどり着くこともあります。それまで、少しの間、自分の力を信じて、お金を使わないで、人のためになることを考えよう。いつか時が来たら、それが叶うかもしれないから。もしかすると時間はたっぷりあるかもしれないから。自分を信じて。愛する人を信じて。

このチョコはじっと見ているとそんな力が湧いてくるチョコなんです!

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2009/02/08

冬の旭山動物園

Pengin1Pengin2千葉大スキー部OB会の有志で富良野に行った。芳州さんはじめ、スキーの好きな人たちが集まったのだから、白銀にシュプールをあげて、滑りまくっていた。私はこれからの2月、3月のスケジュールがいっぱいで、もしも骨折をしたらという考えに支配されてどうしてもスキーには参加はできなかった。

そこで、ペンション・ラベンダーで絵を描いたり、富良野のチーズ工房に行って、チーズ作りとバター作りをしていた。チーズ作りは牛乳2本と生クリーム120g、それと乳酸1mlが材料で100gできる。子供の手のひらにのるほどのチーズが牛乳2本分くらいの水分を捨てて出来上がる。それがホエーというものだと知った。私が「そのホエー捨てちゃうのもったいない」と言い続けたので、ご指導くださった土田さんという方が一口飲ませてくれた。なんだか、飛びぬけて栄養がありそうだった。バターは生クリームと水を混ぜて出来るのでいつかあとりえの課題でしてみたい。そこの場所で、生バターキャラメルを買った。花畑牧場のキャラメルはきっと買えないだろうと思っていたから。昨日北海道から帰ってきてから母のところにお土産として持って行った。。母の同室の栗田さんは母と仲良しだけど糖尿病があるからあげられない。

また別の日には旭山動物園に行った。富良野からバスで1時間半くらいかかる。メインのペンギンウォークに合わせて園内を見るという方法を、何度も今回の旅のコーディネィターの藤井氏が教えてくれたのだけど、アザラシ館を出て、外の人の波を見て、

「きゃあ、ペンギンを見そこなったらいけないわー!」と波に揉まれて列に並んでしまった。待つこと10分で、ペンギンたちが来た。遠くから見ても、ズンタ、ズンタ、ズンタ!近くで見ても、ズンタ、ズンタ、ズンタ。私の前でポーズをとってくれた。そしてこの波が行くと、何だか大きな人がペンギンの後ろを歩いていた。ズンタ、ズンタ、ズンタ。誰かが、・・・・・・・・「西田さーん」と言った。見上げて見ると、釣りバカ日誌の濱ちゃんがそこにいた。そして私も大きな声で「ハマチャーン」と呼んでいた。もうすぐ上映になる「旭山動物園物語」(ペンギンが空を飛ぶ)の宣伝を兼ねていらしたのだろう。

ますます私は困ってしまう。脇道にそれてしまうが、面白い映画が目白押しだ。「旭山動物園物語」(ペンギンが空を飛ぶ)、「マンマ・ミーアー」、「007 慰めの報酬」、「ベンジャミン・バトン」こうなると、私はペンギンの着ぐるみをつけたメリルストリープになって、ABBAのダンシングクイーンで登場し、007のテーマにのって、バキューンバキューン、着ぐるみを脱いだら皺のない20歳の惠子ちゃんになっている。なーんてね。また、また先生どうかしたかしらと言われそうだけど、この頃アクセスが減っているから誰も見ていないに近いから、おかしなこと言ってます。

ところで旭山動物園の飼育係を25年していたあべ弘士さんがあの「あらしのよるに」の絵を描いていらっしゃったのです。最近小学館文庫から小説「あらしのよるに」も出ています。本を読んでまた感動を新たにしました。動物園の中にあべ弘士さんの絵もありました。園内のオオカミの森近くを歩いている時、あの物語を考えていました。おおかみとやぎが暗闇の中で出会ったことを。本物のオオカミはガブと同じく優しそうでした。

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