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2009/05/12

連休と蟲師と人の命

長野から戻ると自宅マンションの通路に消防自動車と救急車がいた。何事かと思い、住んでいる人の顔を思い出して、どなたがあの担架に乗るのであろうと心が痛んでいた。我が家のマンションはもう30年も住むため、始めから住む人や、子供会、自治会を一緒にした人の何人かはよく知っている。

あくる日の昼に玄関で、Iさんの息子さんとご主人に会う。やはり奥さんが救急車で運ばれたことを知ったが、もう亡くなられたことを聞いた。何と言って慰めたらよいか分からなかった。連休前にやはり玄関で息子さんにお会いした時、買物の袋を持っていて、お母さんが具合が悪いと言っていた。その時にお見舞いをしておこうという、予感めいた気持もあったが、実家の母の老健への移動とその後の私自身の疲れのため、躊躇していた。ひと月前位にお会いしたのが最後となった。息子さんは母の日にお母さんのお葬式をした。

話は戻って、きっこのブログでは、連休中無料動画Gyaoで、「蟲師」を紹介していた。私はときどきGyaoの映画を見ている。アニメは初めてだったが連休後半に見てみた。絵がシンプルではあったが、オドロオドロしさに引き込まれて4話を続けて見た。漢字の象形文字,あるいは表意文字が絵に生かされているようで、あとりえの指導のヒントのアイデアをいただいた。病気や病のもとは心の中がきっかけになっているのかとも考えたけれど、私が今までに見た映像の種類の中では異質な感じがしてもっと見ないと感想が書けない気がした。

寝言と会話してはいけないとか、夢が枕を通してやってくるとか、雪が降る中で、音を食いつくす虫など、森の中の自然の中に頻繁にいると何となくそういう言葉が信じられる感じが理解できた。感覚的なことなのだけど。そして、おばあちゃんが孫を大切にしている気持ちを表した「緑の座」が印象的だった。それを明快に私の言葉で説明ができないが、面白いアニメーションだった。そんなに深く考えないで「面白い」でいいのかもしれない。

そんな気持ちを持って川上から帰ってきたのだが、着いた日の消防自動車と救急車に続いて、また3日後にも消防自動車と救急車が我が家のマンションに来た。10日の日曜日の夜のことだった。

今度はどなたが具合が悪いのだろうと思っていると、その肝心なおうちは昼間異臭がしたと言う。またいろいろな情報も錯綜していて、ますますマンションの住民は≪家政婦は見ていた≫状態になった。そして、私も気になるので時々覗いては、≪家政婦は見た状態≫になっていた。そのうちパトカーまで来た。だんだん事情が読めてきたが、そこに住んでいる体調を崩した女の方が亡くなっていたらしいと思っていた。

そして、私はあくる朝に犬の散歩中、亡くなっていたのは男の人だったと言うことを知った。

散歩の道のくさはらを右に折れて、マンションの日の当たるベランダ側に回れば、何事もないように平和な家庭が80戸ほどウサギ小屋の如くコアを成す。私はそうは思ってはいないが、ウサギ小屋と言って謙遜しておこう。でも好きな場所だから30年も住んでいるし、特別問題もなかったから30年も居られたのだけれど、今、マンションの後ろに回ると、ブルーシートにその家近辺は覆われている。その階段には進入禁止の黄色いひもが渡されている。この連休明けの緑色濃い皐月の季節のはかない出来事だ。ちなみにはかないは漢字で儚いと書く。にんべんに夢だ。夢の字を蟲師の中では、草で表意していた。草冠だからね。平和で、何事もなくいられるのが幸せなのかもしれない。

ところで、この出来事はいつ説明がなされるのだろう。どれもこれも個人情報なのだろうか。連休明けの日曜の夜に160軒近い家の住民が騒がしい思いをしていても、事件性がなければそのままになってしまうのだろうか。警察は何らかの説明をするのだろうか。ちなみに現在では階段のひもも、ブルーシートも取り払われて、窓も閉められていて、異臭はしない。

まずは Iさんの奥さんのご冥福を先に祈ろう。

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