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2009/10/14

「しろいうさぎとくろいうさぎ」再び

絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」は今まで、ずいぶん長いこと我が家の本箱にあった。娘二人に読み聞かせ、あとりえの子供たちにも読み聞かせ、孫にも読んでやった。あとりえの課題として、絵本の模写にも使った。この汚れた1冊の本は私とたくさんの子供が手にして読んだ絵本ということになる。もう、カバーも無いし、切れた所に貼ったセロテープは茶色く剥がれそうになっている。そこで、愛着ある絵本だが今度新しく買うことにした。

ピカピカ、ツルツルの本は今、目の前にある。以前私は<絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」に見る愛について>と<しろいうさぎとくろいうさぎに見る愛のプロセス>をブログに書いている。その二つの項目だけでもこの本への思い入れは言い尽くしているのだが、今回あまりに汚くなっているこの本を買い替えて、新しい本と見比べた。そして再び書きたくなった。お時間のある方と今、恋愛中の人は是非、2つの上述の「しろいうさぎとくろいうさぎ」をクリックしていただきたい。何かヒントは得られると思う。

新しい本は、2009年8月20日第142刷で定価は1200円+税。古い本は1975年9月25日第29冊で定価は580円だ。価格から考えても長い歴史だ。初版は1965年に発行しているが、私が女子美に入学したばかりのころだ。ユリイカなんて雑誌を読んでいたころだ。なんであの頃この本に気がつかなかったのかしら、と思う。結婚して子供が生まれて、この本を知ったのだろうか。やはり、結婚は良いものなのだ。前にも言ったけど、この本は若い人の出会いの教科書になる本だと思っている。Usagi_n_2

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さて本の扉部分には書名、副題名、著者名、出版社名が書かれているが、1975年のものには表記されてなかった、Kyoko Matsuokaの文字が2009年には書かれてとあった。訳者の著作権がしっかりと書かれている。また最後の奥付には福音館のURL、それと、<紙のはしや本の角で手や指などを傷つけることがありますので、ご注意ください>とある。世知辛いとも言えるし、時代が変わったのでしょう。私も娘たちが小さい時に読みながら、寝てしまい本を顔に落としたことがあるけれど、怪我はしなかった。こういう注意事項を言わなくてはならない世の中になっているのだと思う。

ところで私は30年もたっていると、ガース・ウイリアムズさんもどこか絵を直したくなっているんじゃないかと思い、最初のページから穴のあくほど見てみた。するとなんと、しろいうさぎの出ている2ページ目がなんだか違っている。眼がひどく違うではないか。2009年版は眼が小さい、1975年版は眼が大きくて隣のくろいうさぎと同じ眼をしている、ジッと見る。いくらなんでも眼だけ作者が変えるわけない。あれ!どうも、誰かが書き加えた感じがする。そういえば、昔誰かが、「先生このうさぎの目なんだか怖い」、そう言っていたことがあった様な気がする。模写をした時に誰かが描いてしまったのかしら。悪い子!でも結構このほうがいいかも。著作権に関わるから写真は載せられないが。

ところで2009年も、1975年の「しろいうさぎとくろいうさぎ」の扉のページには<THE RabbitsWEDDING>と書いてあった。今まで気づかなかったが、作者ガース・ウイリアムズの原題の書名は<うさぎの結婚>だったのだ。やはり結婚という言葉より、「しろいうさぎとくろいうさぎ」のほうが良いかもしれない。隠喩としての効果だ。だとすると、この方法を反対に使ってみるのも一つの方法かもしれない。愛しているのに気が付いてくれない人に、「この本の英語の書名はTHERabbitsWEDDING、うさぎの結婚なのよ」なんて。でもこれは男の子が言うともっと素敵な感じがする。「この本の英語の書名はTHE RabbitsWEDDING、うさぎの結婚だぜ」なんてね。さりげなく。本をプレゼントしたりして。

ところでたくさんの子供たちが生まれた、私たち団塊の世代の頃は賑やかでよかったけれど、いまは少子化が続いている、子を産む、産まぬの前に、誰かと出会うことが大切だ。だから、この絵本しろいうさぎとくろいうさぎをもっとたくさんの子供たちが読んで、いつか人を恋する頃になったら、「野原でかくれんぼをしたり、クローバーくぐりをしたり、馬跳びをしたり、どんぐり探しをした、いろんなことを一緒にしたあの人と私は(僕は)(おれは)(おいらは)結婚しよう」そんなことを言うきっかけの本になるといい。

我が家にあって、たくさんの子供たちがお世話になった、古い「しろいうさぎとくろいうさぎ」の本は私の大切な宝物入れの中にしまいましょう。そして142刷目の新しい絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」のページをめくることにしましょう。

そして目を丸くして、「これからさき、いつもきみといっしょに いられますように!」「いつも いつも いつまでも!」

 

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