体験画@リンゴの皮を剥く
リンゴの皮を剥くことを体験させて絵を描かせた。手の消毒、リンゴの持ち方、ナイフの進ませ方、何故手を切りそうになるか、くるくると剥けるのは大人になって親指が長いからなどの話をしながら進める。南ドイツのオーバーアマガウで買った木のリンゴを使って両手の動きを教える。剥いてから食べても、そのままにしておうちで食べても、自由にした。
ケンタは入ってくるなり、「先生、リンゴって100円とかして高いでしょ、どうして皆に一個ずつくれたりするの?」と聞く。「それはね、みんなに御馳走して太らせて食べちゃうからだよー! ガブッ!」とは言いません。「先生がお絵描き教えるのもあと、10年はしないと思うから、できるだけ今、あとりえに来ている子にいろいろなことをしてあげたいのよ。」まで言った。
そのあとに「君たちが早く親から自立して自分で生きていけるようにしてあげたいから。そのためには先生が教材費を節約することはしなくてもいいと考えている。」という言葉を言うチャンスがなかった。子供たちの手の動きが心配で、ナイフで手を切るといけなかったからだ。ケンタは良い質問をしてくれた。
それからどこの国かは知らないが、お腹がすくと悪魔が潜むという西洋の諺がある。子供たちはリンゴを食べてお腹がいっぱいになり、幸せそうに絵を描いた。
体験を頭で構築するのは男子が上手に感じた。というよりか、経験を絵に置き換える作業は客観性が求められて、どちらかといえば装飾を好む女子には頭を切り替えにくいのかとも感じた。
大人になってリンゴの皮を剥けるようになった時、この日を思い出すだろうか。この課題を一番したかった、ヒナタとナミ姉妹は体調不良で休みだった。後日また時間を作りたい。また連絡します。
上はモモカ、レイカ、リホ。
上はハルキ、アヤノ、カノン。
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