狩猟期間と渓流釣り解禁の重なる日
中央道長坂を出て、柳生さんが住んでいる大泉町をかすめて清里大橋を通ると、私が以前鹿の集団を見た牧草地がある。その時は夏で車の運転を一人でしてドライブしていた時だから写真は撮れなかったが、後ろ向きの白いお尻がいっぱいいたので、「あっ」と思った。20頭はいたのではないか。そこは最近車寄せの場所が出来ている。鹿は身近にいてほしいけれど、畑の植物を食べられている私としてはいつも複雑な心境だ。今は日本全国狩猟期間だから鹿は見かけない。鹿はその事を分かっているのだろうか。緊急避難!緊急避難!
芳州さんは今朝起きると、昨日の夜の温度はマイナス9度だと言っていた。鋭い上弦の月に凍るような寒さ。森の動物たちはいかばかりか。年明けの1月6日から20日までの間にマイナス14度の日もあったという。私たちが家を建てた22年前にはマイナス20度近い日があったようだが、今は温暖化の影響でここではマイナス15度位が最低ではないだろうか。
その寒い部屋の中で、私が書類の整理をしているとドアがドーンとした振動があった。どこかで銃の音がしたのだと思う。トイプードルのココがワンワン鳴いている。丁度、夫は撮影で川の方に行っている。狩猟期間がいつなのか気になってウイキペデイアで調べた。
<鳥獣保護法〉によって狩猟鳥獣の捕獲を許された期間。狩猟鳥獣の種類によって異なり,また地域によっても異なる。たとえば,放鳥獣猟区を除くその他の猟区では,北海道で10月1日~翌1月31日,それ以外の地域では11月15日~翌年2月15日が猟期とされている。大日本猟友会の≪山と森を愛するレンジャー達へ≫によると、11月15日から3月15日までに期間が延長されたと書いてある。
夫が撮影から戻ってきたので、今度は渓流釣りの期間をきくと、長野県では2月16日から9月30日だという。それでは約一カ月もオーバーラップする期間が生じるではないか。日本は狭いからイノシシを撃ちに行って川沿いに追うということもあるのではないだろうか。心配だ。ニュースで狩猟事故の報道を聴く前に新聞で今一度情報を流した方がいいのではないだろうか。この村の近くでも昔事故があったと聞いたことがある。
狩猟をインターネットで調べるうちいろいろなことを思い出した。フランスのエギスハイムのペンションのオーナーで、コルマールのホテルのコックをしている人は狩猟もしていると言っていた。ちなみにフランスでは人口6000万人の中に狩猟の銃は160万丁あるという。日本は1979年には45万人、1995年には25万人、2007年には16万人と佐世保散弾銃乱射事件以来減っているという。有害鳥獣に苦しめられている県は狩猟期間の延長や銃取得のための面接の緩和をしているともいう。
そういえば、私たちが時々行く清里のパスタや≪モリモト≫ではサラダの上にシカ肉のテリーヌがのせてあった。お店つながりで、清里のプチホテル・オールドエイジのオーナーが仕留めた鹿を調理したものだと聞いた。鹿もベストな調理をされたら、いくら動物愛好家でも食欲には勝てない。その時に聞いた話では鹿は早めの血抜きがその後の調理の味に影響を与えると聞いた。
ウィキぺデイアに日本の狩猟可能な獣類が載っていた。下記に記す。獣類20種 タヌキ、キツネ、ノイヌ、ノネコ、テン(ツシマテンを除く)、イタチ(オスに限る)、チョウセンイタチ(オスに限る)、ミンク、アナグマ、アライグマ、ヒグマ、ツキノワグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、タイワンリス、シマリス、ヌートリア、ユキウサギ、ノウサギ
この中に猿はいない、野生にいる動物で害獣になることも多いが何故か人間に近いので撃ってはいけないそうだ。以前ココとお散歩のときに数メートル先で遭遇したが怖かった。 誰かに似ていたからという訳ではないが。
またミュンヘンの狩猟博物館を思い出した。
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