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2010/10/22

奥山に紅葉踏み分けなく鹿の

声聞くときぞ秋は悲しき
山小屋の家の周りを箒で掃く。玄関のドアを開けて七段ほどの階段を降りて通りまでのアプローチには白樺の葉が落ちている。もうほとんどの葉が落ちている。今からひと月前には葉が落ちる音が大きくて何か動物がいるのかと思うほどだった。アプローチには所々に敷石を置いてある。その間にはフランス産の木のチップを埋めてある。根が地面の表層に出てきてツルツルして転んだり躓いたりするといけないので、埋めたのだ。
先ほど5時前には薄暮となり、目を凝らしてあたりを見る。鹿がレタス畑を越した向かいの山で鳴いていたが、今度は我が家の近くに来て鳴いている。この二号線の奥の方で鳴いている。
我が家の小さな畑の柵はかなりしっかり竹やポールで作ってあるが、前回と今回の間に鹿に入られてネットまでも穴を開けられてしまった。大根も春菊も味噌汁ぐらいにして食べられるほどのはずだったけれど全滅。偶蹄目の足跡がたくさんついていた。
その薄暮の中、鹿たちはこちらとあちら少しずつ違う鳴き声で、ヒューんヒューんと鳴きあっている。私は今、どうでもいいという心境になっている。そして遠くの鳴き声も近くの鳴き声もずーっと聞いていたいという気持ちになっている。
白樺の黄色い葉に混じり、紅葉の葉が紅くきれいに色づいている。隣の家のナナカマドが毎年真っ赤に紅葉していたが、夏に鹿のツノトギにあって葉が枯れてしまい今年は見れない。
そして、今年の異常な暑さはズミの実をたくさん実らせた。今日散歩で芳州先生が、写真をたくさん撮っていたのできっと、ブログで更新しているでしょうから、見て下さい。私は本日は文字のみです。

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