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2011/01/16

山小屋で『ミスト』を観る

夜のうちに雪が降った。積雪6センチほどだ。昨日は長坂のJマートでひまわりの種を購入、3キロ598円だった。夕方のうちにその実をバードフィールダーに詰めて置いたので、鳥たちは今ひっきりなしに来ている。ベランダの手すり、玄関の旗をつける棒、手すりの下の斜めの木材など、一度に3羽は見ることができるという状態が続いている。シジュウカラ、ゴジュウカラ、コガラ、茶色い羽が目立つヤマガラ。中でもくちばしの長いゴジュウカラがテリトリーを主張することが多い。コガラは見た目も若々しく控えめに下に落ちた実などを食べている。昨日、ひまわりの種がなくなったので、陶器の器にリス用の餌を入れて置いたところ、コガラが一番に飛んで来て僅かにあるひまわりの種を啄んでいた。前にも気づいたがコガラは勇気がある。私が手の上に餌を置いて呼んだ時、すぐ近くまで来たのがコガラだった。その時は結局、手の上の餌は取らなかったが。いつか、その様なことも実現したいと思っている。
ところで、昨夜はTsutayaのビデオ上映会をしたのだが、スチィーブン・キングの『ミスト』だ。これはホラーの部類で、この山小屋では臨場感がありすぎて怖かったが、私の理性で解釈すると『?』が残った。キングの小説『ミスト』と映画『ミスト』の脚本との間に相違点が4つあるので焦点が定まらなくなったのだろう。キングが言いたかったのは〈原子力発電所の故障で自然界がおかしくなった〉ということだが、映画の興行ではそれはまずいから監督がいろいろ変更して、ああなったのだろうと、大人的解釈をする。登場した巨大化した虫たちのことは、いつでも私は想像している。ここ川上村でだって、日本のどこででもいつか巨大な蝶が出現するかもしれない。原子力云々というより自然は未予知だから。『ミスト』の中での主人公は画家だった。始めにそのおぞましい巨大化した動物を見て、閉じ込められたスーパーの人々に彼が説明するが、理解を得られなかった。そして次第に宗教家が人々の心をつかんでいく。それも悪い方向に。だが結局は実行力を伴った主人公が正しい判断をしていき、8人の同じ志を持つ者で脱出をする。勧善懲悪、天網恢々疎にして漏らさずでもない、スチィーブン・キングさんは違う道を示された。というか映画監督が違う道を示した。本当の小説『ミスト』のラストはどうなっているのでしょうか。インターネットで調べるとラストを変えたそうだ。私としてはもう一度ここ川上村でスチィーブン・キングの『スタンド・バイ・ミー』の映画 (ロブライナー監督)を見て、お口直しをしてみたくなりました。キリスト教の精神が正しく漂っているからだ。
さてここ八ヶ岳東麓川上村では現在雪です。映画『ミスト』の様に濃い霧が出るのは春から夏にかけての早朝。今はストーブを小で焚いても室温は13度でパソコン仕事はこたえます。早く春にならないかな。早く春になれ、早く春になる時 、早く春になれば、早く春になる。
(iPadで更新しているため、写真が載せられません。【豊田芳州のThema 】で川上村の記事を更新するはずですので、あちらでの写真をご覧ください。現在彼は川の氷の撮影に行っています。かなり寒いはずです。)(またこのミストの映画はかなりホラーですので、小さいお子さんと観ることはお勧めしません)

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