« 新年のご挨拶 | トップページ | 新年早々の雪が降って来た »

2012/01/04

≪REAL STEEL≫はスピルバーグからの応援メッセージかも?

映画にはロマンがある。心がわくわくし夢や冒険を経験したくなると映画館に行く。暗闇の中で広がっていく世界が厳しい現実にたいして勇気を持って進むことが出来る新しいパワーを私たちにくれる。

今回の『REAL STEEL』は今の私にピッタリの共感があった。待ち望んでいた映画かもしれない。以前ブログで≪介護はロボットにまかせた≫と書いたことがある。介護やともだちの代わりとなるようなコミュニケーションのための役立ちロボットは現実にいると嬉しい存在だが、映画では現実的過ぎるつまらなさがある。それがこの『REAL STEEL』の設定では2020年の近未来にボクサーの代わりに闘う戦士として登場するロボットなのだ。主人公チャーリーはボクシングが究極の暴力を求めたために、人間では対応できなくなっていき、REALSTEEL ロボット・ボクシングの世界になったと映画の中で説明している。     

映画は説明しないと分からないけどあらすじが分かるとつまらない。二律背反の世界だ。ここから先はネタばれなので色を薄くします。これから映画を見る予定の人は飛ばして読んでください。

チャーリー・ケントンは元ボクサーだが、今ではアンダーグラウンドのロボット・ボクシングのトレーナーだ。賭け試合の支払いもせずに借金まみれの生活を支えるのは彼の師であり、今は亡きオーナーの娘ベイリーだった。チャーリーの別れていた妻が亡くなり、息子マックスの養育をしばらくの間みることになった。マックスの養育権と引き換えの金で買ったロボット、ノイジ―ボーイを興味深く見つめるマックス。彼はチャーリーと行動を共にし始める。しかし期待していたノイジ―ボーイは戦いに敗れる。それを修復しようと、二人はゴミ捨て場に行き、マックスは危うく土砂に流されそうになる。だが地面に埋められていた運命のロボットATOMの腕に引っ掛かり助かる。それは2014年に活躍していたトレーニング用のロボットで、試合には不向きであり勝つことは出来ないとチャーリーは言う。だがマックスはコンピューターとゲームが得意なのでペットの様にATOMを修理して、父チャーリーに試合に出られるようにと頼む。元々がATOMはスパーリング用で、相手の真似をして闘いをするシャドウー機能に優れている。それを生かしてチャーリーは指導する。『REAL STEEL』の世界では実力者タクマシドによって、創られた巨大ロボットゼウスと闘う。

何が私を興奮させたかはロボットに未来があると前から強く感じているからだ。それと、ATOMの朴訥な顔面の魅力、人間もそうだけど、ロボットだってハンサム過ぎるのはノンノン! だが、ATOMの目とその色に優しさと魅力がある。でも未来ロボットATOMは感情に流されるようなことはない。そういうことは脚本になかったようだ。ただ私がその目から感じただけだけれど。息子マックスがWRB(世界ロボットボクシング)のツイン・シテイズに試合で勝った時に興奮して相手のオーナー、ファラ・レンコバの不正をリング上で暴くシーンは子供らしい。ここでこれは子ども向きの映画なんだと、私は感じた。

そして私が最高にすごいと感じたのは巨大ロボットゼウスとの試合中、ATOMが音声装置が故障したため、父チャーリーの動作を見て、ATOMが闘うシーンだ。やはりパパは強いとマックスもちらっと見つめる。そうだよ!パパは強かったんだ!リングの外から踊るようにパンチを食らわすチャーリー父さん、行け!行け!行け――― 私は夢中になって応援していた。

でも結構みんな静かだったのね、横浜ららポートのシネマ9番は。あまり声がしなかった。私の2列後ろで見ていた親子はバケツのようなビッグサイズのポップコーン食べ終わったかしら。今はそれが気になっている。父子で見るのがお薦めの映画だと思う。

そして、ATOMのあの鋼鉄の体、私は道を歩いているとよく落ちている金属の欠片の美しさに誘われてつい拾ってしまう時がある。車に踏まれ、石に傷つけられた金属の摩耗された美しさ。それでこのATOMのボディ―は出来上がっている。少年マックスがゴミの山で押し流されそうになった時に引っ掛かった鋼鉄に心を動かしたのは、離れがたく繋ぎとめている『絆』のようなものに気がついたのだろう。映画を見て土砂に埋もれそうになる場面や鋼鉄の強さなど、また日本語を巧みに使うマックスに気がつく。津波や防潮堤のある日本と震災、そしてATOMの名が表すことに思いが巡る。私にはこの映画を作ったスピルバーグは少年マックスを通じてトランプのカードを裏返すように、日本の東日本大震災に応援のオマージュを込めているように感じる。穿ち過ぎた見方だろうか?今のところ気づいているのは私一人かもしれないが。

|

« 新年のご挨拶 | トップページ | 新年早々の雪が降って来た »

映画・テレビ」カテゴリの記事

育児」カテゴリの記事

コメント

H.Tさん
Real steel はいい映画でしたね。また一緒に見に行きましょう。
私はいい映画を探すのが好きです。自分の今の心情に合うかどうかを見極めて選ぶということが大切であり、喜びでもあります。
またヨロシクね!

投稿: Keicoco | 2012/01/17 09:26

Real Steelの感想

あとりえチビッコさんの緻密な分析と、いつも子どもと同じ目線で感じ、対応しているところに敬意を表します。「Real Steel」は、私にとっても最近観た映画ではもっとも見ごたえがありました。私なりにいくつかの条件を挙げます。①廃品からの復活。資金や資材を投じるのではなく、アイディアと工夫で成し遂げるここちよさを感じました。②子どもの無垢な思考が理想を実現していく過程がすばらしい。すなわち、怖いもの知らずは大望の条件だと思います。③親子が共通の土壌で思考し闘う姿がうらやましい。④虚構(ロボットの闘いなど)と現実(社会と人情など)の織りなすストーリーは、私の頭脳の連合野を刺激してくれました。これが感動のおおきな要素だと思いました。あとりえチビッコさんのますますのご活躍をお祈りいたします。 H.T.

投稿: H.T. | 2012/01/07 09:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 新年のご挨拶 | トップページ | 新年早々の雪が降って来た »