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2012/06/23

ハンザ同盟のハンブルグとリューベック.de2012

D_hum 今から18年前の1994年に行った始めてのドイツ、ハンブルグの旅は寒かったが今回も同様に寒い旅だった。北ドイツの都市、ハンブルグ、リューベック、ツエレを2週間かけて旅をした。ハンブルグに近いリューベックにはドイツ映画『ブリキの太鼓』の作者ギュンターグラスハウスがあり、行きたいところだった。また近年青魚が好きになり、北ドイツのニシンのマリネが食べたかったというのが本音かもしれない。

ハンブルグ港周遊をして分かったが観光という点では横浜港より勝っていた。運河を巡るタグボートと湾内を就航する観光船と、積み荷を出し入れする各国の貨物船が集まっているところがある。ぶつかるのではないかと思われるほど混雑していた。『Hahenrundfaht』(ハ―フェンドウルーファー!と聞こえた)という掛け声で船に乗る客を集めていた。ドイツ語事典で調べたら『港の遊覧船』だった。日曜の朝早くから港の朝市がある。私たちは旅の終わりの6月10日の日曜日午後にハンブルグ空港から飛び立つ予定だったので午前中にの朝市に行くことにしていた。朝市では花や魚、ハム、チーズ、果物、野菜などが大きな冷凍車で来て、大きな声で売り買いがある。私たちは旅人ではあるが、普通に住んでいるような旅がしたいと思っている。
Doitu12_046 港ではランチを食べた時にそばにマドロス帽のご主人と大きな帽子の奥さんが楽しそうにビールを飲んでいたのが印象的だった。私が「いいなあ、あの夫婦」そう思っていたのが伝わったようで、二人はカメラを向けるとちょっとポーズをとってくれた。ありがとうございます。

D_b_mon_2  ハンブルグからリューベックまでの町は南ドイツの景色を見慣れている私には明らかに違いに気付いた。シュットッツガルトからゲンゲンバッハそしてミュンヘンからオーバーアマガウはたまたミュンヘンからランズベルグなどは町の一つ一つに教会の塔が見えた。それが無い。そうか前の日に見たハンブルグの聖ミヒャエル教会の脇にマルチン・ルターの像があったから、こちらはプロテスタントが多いのだろうかなどと考えた。リューベックは駅近くのホテルに泊まり、そこから10分ぐらいで有名なホルステン門に行けた。緩やかな坂を上り、ギュンターグラスハウスはあった。

D_gurasu_o_2D_maria グラスについては知る人は知っているが知らない人は知らない。独特な映画「ブリキの太鼓」は10年ぐらい前に見て、不思議な映画と感じた。最近ビデオを求めて、再び見たがかなり際立った表現もある。不思議ではあるが子供と一緒に見る映画ではない。グラスハウスではきれいな画面で映像が流れていた。グラスは長編の小説を書くと同時にドイツ社会民主党の活動と政治活動もし、彫刻、デッサン、作詩と手掛け、多彩な人だ。そして1999年にノーベル文学賞を受けている。2006年に「玉ねぎの皮をむきながら」で、自身がナチ武装親衛隊に入っていたことを告白した。たくさんの著書の中で、「玉ねぎの皮をむきながら」(2006年)と「箱型カメラ」(2008年)しか読んでいない。
彫刻をハウスの庭で見た。箱型カメラの中の主人公マリア・ラーマらしき人の彫刻像が右わきにいたのが印象的だ。彼女はギュンターグラスの私生活をカメラで映し続け、彼の晩年を支えてきた人である。そして「箱形カメラ」では私生活を吐露しているが、妻、愛人など4人の女性との間に8人の子供たちがいる。著書から感じるのは彼が愛した最後の女性はマリアであり、カメラでグラスの仕事の写真を撮り、支えていた。

D_hutari 私はそのマリア像を見て結構感動していたのです。私は夫がそのような(たくさんの女性を愛する)希望を持つとしたら、その全部の立場を一人で持っていたいと思う。
またグラスのような才能ある人物が第一次、第二次世界大戦の中で生きていくために自分の意思を貫くために、あらゆることを試み、信じる物を掴み取っていくことは、誰も何もあとからは言えないんじゃないだろうか。それにまた翻弄されていく家族たちもなにも過去を否定はできない。
ウィキぺディアには大変詳しくギュンターグラスに着いて書かれている。件のカミングアウトから、現在のドイツでは7割の人がグラスへの信頼を表明しているという。今回ドイツに来る前にまたインターネットで調べたところ、ブログ「明日うらしま」ではギュンターグラスの最近の詩の翻訳をしている梶村太一郎氏が、グラスは歳をとっても国の政治に抗議していると教えてくれている。現在ドイツベルリン在住の梶村太一郎氏は日本の原発事故についても次々とドイツの地から情報を発信してくれているフリージャーナリストでもある。岡山県津山出身だ。

D_sutend リューベックの観光用の地図には今は閉鎖されているシナゴーグ(ユダヤ教D_s の教会)があった。通り道で気づいた。ツエレでも不思議な墓地があった。花も少ししか植えられていず、大きな石が置かれていてウサギがたくさんいた。調べれば調べるほどドイツの中に不思議な部分があるようで歴史的に調べても門外漢の私が何か言えることでもない。ただその墓地には今までと違った感触があり、そこを出ると何かほっとした感じがあった。
ハンブルグもリューベックもハンザ同盟の都市だ。商売で築いた富が長い年月が経っても簡単には壊れないで石造りの建造物に反映されて底力のある都市を維持しているのだろう。ハンブルグの外アルスター湖周辺の豪邸を観光バスで巡っている時にそれに気づいた。

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コメント

Pfaelzerwein さん
こんにちは。
ハンブルグの言葉にそのような響きがあるとは知りませんでした。
また、グラスについては浅薄な見識です。現地からのご意見に耳傾けたいと思っています。今回は2カ所の移動で相棒は最後の頃、だいぶ参っていました。
拙文ですが、まだ二つほどドイツについて書く予定です。よろしくおねがいします。日本は紫陽花の花が終わろうとしています。

投稿: Keicoco | 2012/06/25 21:30

ハーフェンのHでなくてHAFENだと思われます。ハムブルクは標準ドイツ語の発音に近いと言われてますが物売りの声とかは独特の口調があり、さらに浜の言葉はどこでも独特です。そのイントネーションなどは大阪弁を思い浮かべるのは私だけでしょうか。

リューベックはノーベル文学賞のマンの町でありますが、そこに乗っかってきているのがグラスですね。その文学的な価値など過去のものになるつつあるところに、おさわせごとを繰り返して、絶えず話題となっているのはご存知の通りです。それをして「七割の信頼」はどのような数なのか理解に苦しむところです。少なくとも「たまねぎ」までは今後とも評価対象となるとしても最後のイスラエル批判は評価の対象外でしょう。

過去の文化人を誰も相手にしないようになっているのは大江健三郎などの場合にも顕著ですが、そうした衆目の無視の中で如何に「生存報告」をしていくかはとても難しいことのようです。

投稿: pfaelzerwein | 2012/06/25 16:04

まめぴよさん、こんにちは。
ブログにコメントがあったので誰かなと思って開いて、びっくりしました。お絵かきの時のあなたはいつも静かですが、こういう世界も持っていたのですね。希望がいつか叶いますように祈っています。まめちゃん可愛いですね。まめぴよさんの3人のお姉様のもよろしくね!
そちらのブログにコメントいれかけましたが上手く入らなかったので、通例どうりこちらにいれました。あと半年楽しくやりましょう。

投稿: Keicoco | 2012/06/24 22:06

>豊田先生

先生こんばんは。まめぴよです。
まめぴよは、アトリエメンバーの1人です。
誰かわかりますか?

答えはアドレスで調べればわかるはず!!

ちなみにまめぴよは、ほとんど毎日先生のブログを見ています。

スケッチブックをいつもおばあちゃん家においていき、
お母さんたちに見せることができないので、
このブログで見せています。

でも、見ているとたまにもうすぐこのアトリエも卒業しちゃうんだな~。と感じちゃいます。
アトリエに今いるのはまなみのおかげ
まなみには感謝ですね。

それに、
優しく・メルヘンに・面白く教えてくれる先生
上下関係なく接してくれるアトリエメンバー
今は卒業した先輩達
いろいろな人たちのおかげで絵についても成長することが
できました。

これまた本当に感謝です。
ありがとうございます。

そして、まめぴよは新たな夢に向かって頑張っています。
受験もそうだけど
夢である旅行雑誌編集者になること
それは豊富な知識が求められ特に言葉の知識が必要とする
まだ、まめぴよにとってははてない世界。

けれど、昨日ある学校の倶楽部見学で
素敵な倶楽部を見つけました。
それは、ESS倶楽部という
英語で歌って踊る素敵な倶楽部☆

見た瞬間、胸の鼓動が騒ぎ出しました

けれど、まめぴよは大好きなミュージカル研究部も
バスケ部も・ソフトボール部も友達と作ろうと言ったドッチボール部も捨てられない・・・。

けれど、今の内にできることはたくさんやろう。
そういう考えも出てきました。

おしっ!!
頑張るぞっ!!

※長文失礼しました
では

まめぴよ

投稿: まめぴよ | 2012/06/24 19:27

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