花と洋ナシと子どもたち
クリスマス、お正月と続き、子供たちはあとりえチビッコに来ない日があったので、今日は久しぶりに普通の静物描写にするとほっとして絵を描く。モチーフがそこにあるだけで創作的な発想をしないで表現できる。それはそれで子供たちには安心して描くことが出来る。課題の中には驚くほどの創造性を要求されるほどの時もあるのだけれど。今回は安心して描く課題だ。モチーフはグロリオサと金せん花と洋なし。子どもたちがどんな様子で絵を描くのか、「昔子供だった大人」の方も子供のほっとして絵を描くあとりえの空気を味わって下さい。今回はちょっと長いです。
左はヒロト、レイナ、アスミ。
女の子にとっては好きな花の静物画だが、男の子、特に低学年の元気な子、ヒロトにはどうかと思う課題だったが、対象をよく見て描くようにもなった。
レイナは夢中になって全体を見ない傾向があり、花瓶や洋なしはどうするかと思っていたが、花の描写を素直に表現していたので、洋なしを描いていないのを見落とすほどだった。
アスミは初めて描く洋なしをリンゴっぽく描いていびつさを出した。ヒロトは洋なしの上に何かがついているという説明ができるデッサンをした。これは興味深い2人の描き方だと思った。またアスミは特に花は好きなようで夢中で描きバックを窓のように枠取りした。
マナミは花をよく見て描いていた。後ろの空間をいつもと違うように描くように促す。 左はマナミとリホ。
絵を描きながら以前来ていて大阪に引っ越した奥健太郎君からの年賀状のことを話す。随分お兄さんぽくなったとか、弟は変わりなかったとトモヤは言う。私もそう思った。そしてマナミ本人は幼稚園から自分は顔が変わらないと言っているが、背はとても高くなった。この学年の子たちは同じ高木学園幼稚園出身が多く何かと話題が多い。年賀状には同学年の変わらない堀切華穂ちゃんもあった。
リホは今日も静かに描いていた。絵本作家になりたいと言っていたこともあるから、ほかの子に無いような特別な個性を引き出してあげたいとずっと思ってはいたが、目の前にある対象をじっと見つめて描くことが時間内に出来ることぐらいしか、私はまだ伸ばせていない。子どもの個性を花開かせるにはどうしたらいいんだろう。最近思うことだが絵を描きながらリホは「人に無い物の見方」をすることがある。絵で描くことで無く、文章で様子を表せられればそれは絵本作家になれるかもしれない。絵を描くように積み上げていけば。どちらにしても子供たちはまだまだ発展途上中なのだから。左はトモヤとリン。
トモヤはジンマシンが出たことを来るなり、私に訴えた。子どもの頃はよくそういうことがあると話す。私の弟は青み魚のジンマシンがあった。花や花瓶がバランスが悪くても元気に描いて画用紙から飛び出しそうになっても良いと話す。トモヤは動きのある絵を描いたと思う。私が若い頃に作った手びねりの花瓶の全体の形を描いてくれた。質感はレイナ、エメラルドグリーンはアスミが良かった。
リンは今、歯の治療中で、皆に遅れて来る。静かに集中して丁寧に描いた。グロリオサが気にいったのかも。
私はリホの描いた洋なしが食べたい洋なしだった。
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