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2013/07/15

トモくんと3人の仲間の秘密基地

Standbyme                                            ColumbiaPictures/Photofest/MediaVastJapan

10才のトモ君は学校から戻ると3人の仲間と集まる場所があった。ユウマとゲンタ、タクミとトモはカバンを置いて自転車で集まる場所があった。自動車教習所の近くの坂のある場所で、樹木がドーム状に覆い被さり、外から見えない、格好の秘密基地だった。木の枝を利用してバックをかけたり、坂を降りたところにある草はらから道具を探して、家を作った。落ちていた自転車のサドルを使って椅子を作った。どんな事をして遊んだのと聞いても、坂を駆けずり回ったとかいう。子供は親の聞き出したいことどうりには生きていない。全くボーっとして生きていた気がするから、トモ君もそんな時間を過ごしていたのだろう。
その話をトモの母親である我が娘から聞いた時に時間を隔てた自分が10才の時を思い出した。そしてどうしてもこのことは書いておきたいと思った。これはトモの祖母である私にも秘密基地への思い出がある。だが、私は10才の時に腎臓病になり数ヶ月学校を休んだ。絶対安静と医師に言われ、一日中布団の中で寝て、その場所には自分で歩いて行けなかった。実家の場所からは10分とかからない暗渠を埋めたような場所と勝手に記憶している。それは弟が私に話してくれた内容を記憶の中に留めて置いたのが、ある日そのあたりの場所を歩いていた時に、雲がきれ青空が浮き出る如くに思い出したのだった。やはりその場所も木が生い茂り、子供が潜れるような構造だったと私には記憶されている。その頃の私には4人の仲間はいなかった。想像上の脳内だけでの秘密基地だった。

秘密基地。その言葉に込められる生まれて始めての自由さと、秘密の共有の甘い響き。それは親からの脱皮、反抗を始める小さな芽になるのかもしれない。それは人の一生に経験するいわゆる通過儀礼なのだろう。10才ぐらいの子たちの行動をまとめてギャングエイジと総称する。

心理学用語集によると
「ギャング・エイジとは、発達段階(児童期)においての用語で、児童期の中期から後期にかけて、遊びを中心にして形成される凝集性の高い集団のことである。4~5人から8人程度の同性の集団成員からなり、きわめて閉鎖性が高い。役割分担、成員だけに通じる約束やルールが存在し、この中で「われわれ意識」が形成される。後の青年期において親友を形成する基盤となるものであり、また社会的知識や技能を獲得する機会を提供するものでもある。」

問題ありといえばありだが、それも子供が通り過ぎる通過儀礼のようなもので、秘密基地はその中心となる場所だ。それはいつか消滅する日がくる。4、5人のうちは秘密も守られている。それが仲間の意識が持てなくなるほどの人数になると、それは壊れる。トモ君の話では20人になってダメになったという。4人の構成の役割を私が聞くとトモ君は結構冷静に捉えていた。4人が良かった。これがきっと基(いしずえ)になって今度は中学生になって、人生の良き友に出逢え、ひと段階上のコミュニケーションをとって行くのだろう。そうおばあちゃんは願わずにはいられないが、彼の同じ学年では複雑な問題も出てきているようで、悩ましい。

ステイーブンキングの映画《スタンド・バイ・ミー》 がバックグラウンドミュージックで流れるようなカッコ良い人生を歩んでもらいたいが、同じ学年の別のクラスにはでは問題もあるようで、うまく解決して、どの子も楽しい小学校生活、中学校生活が展開して行くように願わずにはいられない。

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