ヴァレンタインデーのメッセージ2014
八ヶ岳東麓の2月は雪に覆われて、昨年の晩秋に見たテンはどこかに隠れている。小海線の冬の車窓は人影がまばらだ。ましてや夕刻の列車は銀河鉄道999。線路は滑走路になり、暗い空に向けて離陸しそうだ。
冬には夏の写真を懐かしく見て、農作業の成果を反省し、次の収穫を夢見る。標高1400mの森に出来た1400gの梅の実は梅干になり、去年の馬鈴薯北明かりはホカホカに蒸して食べられた。トマトも苗から予想以上に実り、朝のサラダの決め手になった。森の中では鹿がまわりの植物を食べることが永年深刻な問題になっている。
垣根を巡らしてある我が家ではフジバカマが食されずに咲いているので、アサギマダラは蜜を吸いにひらひらと遊びに来る。標高が高く涼しいこの地でも夏の午後は気だるいが、そんな時にふと窓の外にアサギマダラが女王のような気高さをもって飛んでいると、こちらも居住まいを正し、「女王陛下に敬礼!」と挨拶する。
東日本大震災からもう3年が経つが被災地の復興が遅れていて、仮設住宅で寒い思いをしている人たちがまだいるという。私はと言えば去年は自宅の断捨離に精を出し、捨てるものを見ながら、もったいないと思いつつ、自分のことだけしか出来ていない。その矛盾を申し訳なく思っていた。
かっこよく、都会に別れを告げて草原の少女Lauba Ingalls Wilderになってしまいたい気もあるのだけれど、≪映画と落語≫という趣味も抑えがたく、当分は横浜と八ヶ岳東麓のスイッチターンを繰り返すはずだ。
そして今年から、ヴァレンタインデーは若干の本チョコだけにして、義理チョコ予算を被災地支援(去年と同じJIM‐NETのイラク、シリア、福島支援)に回すことにした。義理チョコ60個が私にとって社会性をもって来たという、この理屈もおかしいかもしれないが。(期待していた人がいたらチョコット悪いけど)
チョコレートを贈り続ける私の愛を受け止めてくれてありがとう。そしてチョコレートを贈る時の高揚感を今年もありがとう。そして問題はあっても平和な日本に乾杯! 地震、雷、異常気象、放射性物質、DNAに負けずに生きていきましょう。
2014年2月11日 豊田惠子
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