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2014/06/01

パリからの手紙@1

2014・5・30(金)
飛行機内で観た映画はミケランジェロ・プロジェクト《The Monument Men》だった。ナチスに盗られた美術品の奪還のために動いた兵士ではないが戦争に参加した非軍人7人の物語だ。
そして飛行機は無事飛び立ち11時間半ののちにパリに着いた。シャルルドゴール空港からタクシーでホテルに着くまで、パリの北駅付近は労働者と思える人たちがたくさん居た。右翼の政党が伸してきているフランスでは他民族の人たちは今までよりも仕事がしにくくなっているのだろう。いつもの光景と違っていた。車の運転手は黒人で、アフリカ1と言う放送を聞いて居た。ボコハラムのニュースも流れて居た。4年前に泊まったホテルは11区で、今回は9区なのでいくらか近かった。渋滞があったがナビを見ながら運転するので不当な回り道はしていないと分かる。ホテルは螺旋階段を廻って2階の奥、カード2枚を渡されたので基本的には別行動ができる。私は今回しないつもりだけど。
ドアを開けると赤いカーテンが下がり、窓辺には飾りのフェンスが見えた。第一印象が大切なので、落ち着いてからスケッチする。

2014・5・31(土)
身近な地下鉄の駅カデから束の切符のカルネをカードで買う。3つ先のオペラで降り、マドレーヌ花市に行く。2軒しか空いていない。ぐるっと回って教会の前に行くと花がたくさん植えてあった。中に入るとやはり荘厳で気持ちの落ち着く教会だった。蝋燭に照らされたマリア像は宗教を特別持たない私にも膝まづかせるほどの美しさと心の安らぎを持たらす力がある。モーツアルトレクイエムの宣伝がいたるところにある。夜にコンサートがあるらしい。今日は足慣らしの日なのだ。慣れないうちは危ないことはしない方がいい。オペラ座を通り見上げると空の青さが眩しい。
昼近くになったので戻る道すがら《マドレーヌ7》と言うカフェで食事にした。日本語で今日のオススメはある?と聞くとメニューを示してくれたので17ユーロを指差すとローストチキンとフライドポテトとサラダと言う。OK、メルシー!前席にとも君と長女位の同年代の親子が一緒に食事をしている。お母さんのマニキュアの赤が綺麗だった。オレンジ色のパンツを履いた男性が目立つ。やはりフランスは男女ともおしゃれのセンスがいい。後からのコーヒーと一緒で40少しなので、42にしたら?と言って払う。
そしてこの食事の後ですれ違った中年のおじさまが若い女の子を3,4人従えてオレンジ色のパンツとグレーのハンチングで歩いていた。そのセンスの良さに心惹かれてカメラを向けかけたが、あまりにはしたないと辞めかけたが、以前も似たような経験があり、後で後悔したので、今回は彼らが角を曲がってから追いかけ後ろから写した。始めにすぐ写すより怪しいかもしれない。
パリは朝の気温10度位、昼が22度位。メルシー!
そして芳州、恵子の二人旅は続くのです。これから終戦記念日1945・5・8と言う駅に向けて出発!

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コメント

灰色うさぎさん

今日も歩き回ってホテルに帰ってきました。こちらは涼しいです。オペラ地区は便利なところですね。気を引き締めて旅を続けます。

投稿: keicoco | 2014/06/03 23:40

一度だけのパリでしたが、私もオペラ地区に泊まったので、あの辺をふらふら歩いて楽しかったことを記事を読んでいて思い出しました。
マドレーヌ寺院良かったですよね。でもバラのステンドグラスはここだったかしら、ノートルダムだったかしら?
電車で到着した北駅周辺は私も怖かった覚えが有ります。
続きがたのしみ。

投稿: 灰色ウサギ | 2014/06/01 23:20

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