経済論理が表現の自由でコーテイングされたチョコレート
「バレンタインデーのチョコレート準備オーケー」の記事を何年か前に書いたことが夢のように思われるほどに私は遊び心が失せてしまっている。1月下旬なのに、どうしたのだろうか? ここ立て続けて海外の事件を考えると心が塞ぎそうになる。自分の家の中では明らかに高齢と認めざるを得ない夫婦が肩寄せ合い、支え合って暮らしている。せめて家の中が暗くならないように冗談を言いお互い親父ギャグでも傷つけないでニコニコ笑っている。
今年に入って1月10日 フランスの風刺週刊紙シャルリー·エブド(Charlie Hebdo)本社襲撃で12人が殺され、パリ(Paris)の郊外と市内で人質を取って同時に立てこもるという事件は9日、治安当局の特殊部隊が現場に強行突入し、容疑者2人の射殺で終わったが1人が逃亡した。その事件がニュースに乗らなくなったと思ったら、またしても日本人ジャーナリスト後藤健二氏のイスラム国人質事件が起きた。昨年のうちに起きていたらしいがイスラム国が公表したのは安倍さんが中東歴訪のタイミングで発表したということらしい。
島国日本にいる私に何かできないかと、思っていたが、「あなたの変えたい気持ちを形にする」というchange.orgという団体がある。以前国会での女性蔑視のヤジに対して抗議するという時点で登録したのだ。今回の後藤健二氏の事件を「イスラム国周辺国への2億ドルの人道支援を留保し、日本人人質の人命を救ってください」とある。私も賛同して署名した。それは23日の時点だ。そして今度は26日の時点では湯川さんが殺害された写真を持ち声明文を語っている。そしてイスラム国は連続自爆テロ事件の女性のテロリストを開放すれば後藤さんを釈放すると言っている。一方ではヨルダン軍のパイロットが去年拘束されているので、そちらと交換するという情報もあるという。
金銭で人質を交換することと、自爆テロ事件の犯人を交換釈放するということは全く違うことだ。自爆テロ犯を自由にしてはいけない。
でも、よくあるシネマの1シーンでは不都合な真実をわざわざ言ってしまい、とんでも無いことに展開していくというお決まりのコースだけは避けなければいけないのだから、今ナゴシエイターたる日本の外務省の方たちは本当のことは言わないで、上手く演技して人質を結果的に助け出して欲しいものだ。
このように書き慣れない抗議の文章は昨年パリの郊外の街歩きをしたから、また年賀状にそのことを書き留めたからだ。懐の広いフランスに敬意を表したけれど、シャルリー・エブドの風刺画はあまりに彼らを刺激しすぎていると思う。部数をひどく伸ばしたらしい。群れて買っているフランス人は尊敬できなかった。
そうだ今年のバレンタインデーのメッセージは「経済論理が表現の自由でコーテイングされているチョコレート」でも描きましょうか? そういうのが風刺画じゃない? そう考えたらなんかやる気が出てきたみたい。
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