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2015年2月の記事

2015/02/22

法話を紐解く@地獄と極楽

母の葬儀からもうすでに2週間が経ちました。亡くなる前に介護の方法を考えあぐねていたときより早く、あっという間に亡くなってしまいました。今は告別式の摩耶寺の若い僧侶の法話の話の解釈が時々、頭をもたげ、反復しています
調べてみると「地獄と極楽」という仏教の法話でした。
ある人が地獄を見たいと閻魔様にお願いするとその戸をそっと開けて見せてくれたそうです。地獄でも時にはご馳走が並ぶそうでテーブルの上には美味しそうなご馳走が並んでいる。両端に二人の人がいて、お箸が1メートルもあり長いので食べることが出来ず、ご馳走を前に困って苦しんでいました。それから今度は極楽も覗いてみたいとお願いすると戸を開けて見せてくれました。すると2人の人もご馳走もお箸の長さも同じなのですが、二人は幸せそうにしていました。そのお箸を使って相手に食べさせてあげていたのです。というお話でした。
摩耶寺さんでは葬儀に来た人にも読経を一緒に読み上げて、最後に法話をしてくださいます。父の時もそうでした。今回の話はとてもシンプルなので、却っていろいろ解釈が出来そうです。「地獄 極楽」からインターネットで調べると「なるほど 法話 海潮音」がありました。殺伐としたニュースが多い時ですが、仏教の法話の世界を調べて心穏やかに春を待つのも良いかもしれません。

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2015/02/16

春を感じに小田原港

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海の見えるところに行きたいと思い立ったのが朝の10時。支度して新横浜まで歩き、新幹線に乗ったのは11時15分のこだま、15分で小田原に着き東海道線の早川について港の空気を吸う。
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魚市場食堂は長蛇の列で、30分待って小田原定食。

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食後の港散歩をしていると釣りのおじさんたち発見。その中に親切なおじさん。トウゴロウイワシの釣り方を丁寧に教えてくれた。私一人で15匹は釣れた。道具の説明は芳州さんに。今戻って鱗の取り方実践。また今度釣りに行くかもしれない。行って帰って6時間の旅は春の海の空気と自分をリセットするのに良かったと思う。

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2015/02/14

2枚の駐車券

私は、毎年バレンタインデーの一週間前には気分が高揚してどなたにチョコレートを贈ろうかと胸をワクワクドキドキさせる楽しい期間です。
ところが2月8日の早朝4時46分に母が亡くなりましたので、今は悲しく、喪に服しています。一昨日とその前の日に通夜、告別式と執り行い怒涛の1週間は過ぎました。母は7年間2病院、4つの介護施設のお世話になり、父が亡くなり10年経ての旅立ちでした。

世田谷の介護施設で7日の午後6時に様子が変わり三鷹の杏林大学緊急救命センターに搬送されました。この先の治療も難しいとのことに、私は以前から母に過剰な治療や延命治療はしないでと頼まれていたので母からの手紙も持って行きました。母の様子を見ながら、真摯な姿勢の医師の説明を受け、母と対面し1回目の訪問を終えて私たちは病院を後にした。治療の従事者がいない介護施設に送り戻されるのは忍びないのでそのまま緊急救命センターに入院させました。それが1枚目の駐車券。

次に2時半に呼び出され朦朧とした頭で考えたことは「私は車で三鷹まで行けるか」と思った。これから何が起こるか分からないから車で行こう。ところが幸運にも深夜の第三京浜、環八も全く車は空いていて三鷹までを40分程で着いた。もう一度母に会うと酸素吸入が付けられていた。どう考えても長くは無いと感じた私は昔行ったベゴニア園の事を思い出すように「お花畑の夢を見てね」と言い。重ねて「今までありがとうございました、感謝しています。じゃあ帰るから、さようなら」と言った。
そして弟は病院に泊まり私たちは帰ることにした。駐車場から出ると弟から携帯に電話があり、今、母が亡くなったと聞いた。全部がゼロになったと聞いた。1枚目と2枚目の駐車券がその間のことを記している。
95歳の誕生日をして1か月で亡くなった。もう仲良しの友人も居なくなり、密葬に近い親族とご近所の方に見送られる葬儀だった。

そのようなわけで一昨日に告別式を終えて、昨日はボーッとして過ごしたので今年のバレンタインデーのメッセージは出てきません。

母昇天 冴える朝に 月は照る
肩の荷をおろし 摩耶寺に白き梅               惠鼓子

2015年2月14日                                                    KEICOCO

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2015/02/07

寄せ植えの芸術展&創造

Meijikk2_2バラクラの寄植えの芸術展は2月3日から2月5日まで明治記念館で開催されました。花材選びに3日使い、植え込みに2日費やし、やっと作品展に漕ぎ着けました。作品を作る期間の楽しさは花好きならば、たとえようもない程なのです。水を撒き可愛いがって花を咲かせ、そこで自分も癒されてLove floraがある。上級の賞を頂いたがそれは二の次の事で、寄せ植えのアレンジのプロセスを200%楽しみました。

私が植物を相手に寄せ植えの世界に没入している2週間程の間に、イスラム国に捕らえられていたらしい後藤さんは処刑されてしまった。またヨルダンのパイロットとその引き換えにするイスラム国の死刑囚も処刑された。明日またもっと混乱するかもしれない複雑な中東情勢がある。私は世界情勢や政治批判は苦手でほとんど文章化した事は無いが、情勢を判断し考えてはいる。自分が見て聞いて調べた範囲で言うことが出来ればブログで言っていかないとと、思っている。

Meijikk3_2私の身近なアトリエの生徒やその両親、親戚の子たち、近所の可愛い駆け回っている子供たちが戦争的な出来事に巻き込まれるようなことがあってはいけないし、遠い国のシリアを含めた中東の地で子供たちが飢え寒さに震えていることも可哀想でならない。なんとかしたいという思いはいつもある。

花を植えて美を作り出す創造の作業はあの動乱と混乱と破壊の対極にある。美を感じれば感じるだけ助けたい気持ちが湧く。

写真は明治記念館では写真撮影が上手くできなかったが、新しいダイナブックのフォト編集で幾らか改良を試みた。
ガーデニングスクールの資格の基準もあるのだが、資格を目指してというよりは植物の知識を増やしながら自分の周りを花で美しくしたい。今回いただいたゴールド賞新人賞がこれからのやる気に続くような気がする。

明治記念館での作品の一部は横浜山手イギリス館において芸術展の会場に2月16日まで飾られています。私の作品は鉄の鉢に植わった蘭の作品と緑の鉢に植えられたクリスマスローズの作品の2点です。お時間のある方は横浜山手散策にお寄りください。

上級者の作品をこちらに載せたいと思いましたが、著作権に触れると気づいたので載せません。山田校長のレクチャーでもおっしゃいましたが、「大胆な発想と繊細な植物選び」「植生を大事に」がどの作品にも感じられます。

また、八王子教室の西野先生の作品「雛の宴」(私が勝手に名付けた作品名)はこの場で終わりにするにはもったいないほどで,外国からの人たちが立ち寄る成田空港や銀座の和光のウインドウデイスプレイにしたいと思うほどでした。

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