28th バラクラフラワーショー「グランドガーデンセミナー」に参加して
バラクラフラワーショーの寄植えの芸術展には私も2作品を出展し、グランドガーデンセミナーにはイギリスの名門チェルシーフラワーショーの審査員をされているキム・パリッシュ女史の講義を2日に渡って聴きました。
今年より始まったオープンガーデンの認定、寄植えの他にショーガーデンの作品も展示されてますますパワフルなバラクラの芸術展になっています。
トークレクチャーの題は
「英国のオープンガーデン」「素敵なシーンを作る」「地域交流のための庭づくり」「庭づくりのヒント」でした。通訳(原嶋先生)を交えての講義ですが、私の理解力が足らずメモを取りながらも若干の間違った解釈があるかもしれません。一応お断りしておきます。学んだことのの復習として書きまとめてみました。
OPen Garden In Brittenは1859年にはじまり、看護士のケアのために庭を作り、現在ではイギリスの600の地域の3700の個人の庭が登録されて年間5000万ポンドの寄付がされているそうです。キムさんの携わった19の庭も紹介されました。
オープンガーデンは登録するまでドキドキハラハラするものですが、自分の庭の一番価値あるものを売りとするといいそうです。例えば1日だけ、季節を替えてその植物が美しく咲くその日だけオープンする。我が山小屋で言えば、何でしょうか。モナルダの咲く頃と、トマトがたくさん実る頃でしょうか。
キムさんはオープンガーデンによって人を集め、人が家に閉じこもらずに外にでる。それはどんなに狭くても良いのです。数メートル×数メートルでもOKなのです。
お話は続きます。オープンにすることでアイデアをシェアできる。地域のいたるところに美しい花があることでいたずら書きのペイントが減り、ゴミを片付け街がきれいになり、酔っ払いが居なくなり、町の価値が上昇し、ボランティアには身障者も参加し、子どもたちへのコンペも催され、やりがいに繋がり、評価も受け、タネは無料で交換し、村や町市などの訪問者が増え、結果的にお金が落ちる。など良いことづくめなのです。イギリスでのボランティアは10000人以上いるそうです。
ケイ山田先生は日本での新潟県のみつけイングリッシュガーデンについての作庭の体験談をお話しされました。産業団地として誘致するためにみつけイングリッシュガーデンを作ったそうです。初めは何もない新幹線が脇を通るところにバラクラと同じくらいの面積2.2hをボランティアを募集して作り始めたそうです。業者の入札は無しにしたそうです。東日本大地震で工事が中断した時期もあったそうです。子供たちも花や球根を植え、校庭を美しくし、それはある意味で良い競争です。学校別に表彰し、緑の少年隊が出来て、校庭の裏の木を植樹し、介護学校の子たちも一緒に活動し、バラクラに遠足に来て球根の植え付けをしたそうです。見附市は看板をかけず、電柱も埋めて環境の整備を積極的にし、去年は国の表彰を受けたそうです。
今回のバラクラ会場には見附市の市長や関係者の方たちが列席し会場の私たちの拍手を受けました。
私はバラクラのマスターとなるための書類には、市や区などの力の及ばない美しくない場所を花で美しくしたいと書きました。小さな場所をきれいにすることから、子どもたちへのガーデニング教育が拡がっていくと思います。
ところで私の作品はゴールドとシルバーギルトをいただきました。右が私の作品です
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