最近イタメシとかサラメシとか聞くと、チャーハンをそう言うのかと思っていたし、さらさらのご飯て何? と思ったら、イタメシは「イタリアの飯」、サラメシは「働く大人の昼ごはん」という意味があるらしい。そこで私はいつも川上と横浜を移動する時に食べる食事は移動の時に食べるからイドメシと言っていいんじゃないかと考えた。そろそろ密かに流行らせたいとも思ってる。
朝のetcサービス9時までに相模湖インターに乗ろうとすると、6時半に家を出ないといけないのだが、何かの具合でうちを9時半にでたりすると微妙に相模湖の丸亀製麺をお昼時に通ることになる。私が好きだからそうするのではなくて自然とそういう段取りになってしまっている。正直言って私はあの釜揚げうどんが好きだ。人を待たさずにすぐ出てくるし、店の構造が同じなので勝手知ったる我が家のテーブルになり、渋滞や車の運転時の胃に負担を与えない食事としてはぴったりなのだ。
それと、あそこのお店の中に来る人が皆庶民的だから好き。老若男女それぞれがどれにしようとメニューを思案して首を上げて見ながら真剣に考えている。私は入ってすぐの回り込んだ席に座って自分のうどんを食べながら、みんなが考えている顔を見るのが好きなのだ。小学生ぐらいの子供はおばあちゃんと手をつないで考える。おばあちゃんはメニューを見るよりも、「それそれお願いします」とか言って指差している。会社の同僚ときた人たちはかってにそれぞれ選んでいる。高校生が来ると釜揚げうどんだけで、それほどではない量を注文している。どうもそれはお小遣いとの相談で、もしかするとおやつなのかもしれない。かなりのボリュームを食している肉体労働の人もいる。おじいちゃん達数人で囲碁の集まりかなという人たちも来ている。土曜のお昼時には若いカップルが嬉しそうに食べている。二人の笑顔には違う意味が有りそうに感じるが、それはここでは言わない。親子連れはお父さんが赤ちゃんの面倒を見ているうちに、お母さんが急いで、でも嬉しそうに食べている。あそこにいるだけで真剣に考えたら小説が一本書けそうな気もしてくる。でも自分が食べるのに真剣なkeicocoはそこまで行かない。
お客を支える、店で働く従業員の人たちも仕事の張り合いを感じているようで、そのある種の緊張感の中にお昼時の勝負タイムを苦しんでいるんじゃなくて楽しんでいる。仕事はそうでなくちゃいけない。私が頼むのは釜揚げうどんとイカとカボチャの天ぷらでだいたい確か480円だ。うどんの味の美味しさの他に店の活気や来客の飾らなさが良い味付けになって、私の私見ではミシュラン星2つの店だ。最近他の地方でイドメシタイムに差し掛かり丸亀製麺を利用したが、雰囲気は相模湖の方が良かった。どうしてなのかと考えたが《いつも行く店》だからかというところに落ち着いた。
たかが、イドメシ。されどイドメシ!
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