2021/02/01

読書の日々 

 あとりえチビッコの更新をしないうちにもう131日になってしまった。心にかかることはいっぱいある。コロナ禍での注意することや寒い冬のこと、イベルペクチンの薬のことがなぜ表に出てこないのか、パーキンソン病の夫への気配りも忘れてはいけない。でもだんだん朝の陽差しが春らしくなり、夕方の日が長くなり、寒いけれどもう春は兆している。

このところ記事を書かなかったのは読書に勤しんでもいたからです。この歳になってこんなに本が面白いと思えるようになったのは私の読書欲だけでは成り立たない。川上村の図書館が多大な貢献をしていると思う。暮れに川上に行った時には4冊の本を借りて来て、3月まで借りることになるかなと考えていた。入り口付近の芥川賞、直木賞、本屋大賞の年度を遡って借りている。たまにはその特別のコーナーでなくて書庫の中を歩いて探すこともある。今回借りたのは石原燃「赤い砂を蹴る」車屋長吉「雲雀の巣を捜した日」羽田啓介「スクラップアンドビルド」川越宗一「熱源」の4冊。

どれも面白くて今「熱源」を半分以上読んでいる。

「赤い砂を蹴る」はブラジルが舞台で母が画家という設定だ。作家石原燃は太宰治の孫であり、母は作家の津島佑子。芥川賞は残念ながら賞は逃したようだが候補にはなっていた。私は4年前に清里フォトミュージアムで大原治雄「ブラジルの光 家族の風景」の写真を鑑賞していたのでこのブラジルが舞台になっている小説の風景は感じとり易かった。人の心の内面を描いているがその舞台がどのような風土であるのかを幾らかでも知っていると小説に入っていきやすい。

車屋長吉「雲雀の巣を捜した日」は自分が読んだ本や出会った人の印象を書いた本だった。所々、厳しい目を感じる人で、正視できない辛さがあった。こういう考え方もあるのかなとも思ってみるのだが、自分を認めてくれる人には言葉遣いから違っているので、弱い部分があるのだと納得させて読んだ。

羽田圭介の「スクラップアンドビルド」は介護をしてもらう祖父を観察する孫の青年のお話だが、苦しまないで死ねるようにと願う就活をする青年がどことなく憎めない。羽田圭介のバス旅の顔つきを思い出すと、こういう小説を書く感じが頷ける。他の小説も読んでみたい。

川越宗一の「熱源」はまだ読んでいる途中だが、162回直木賞受賞している。樺太のアイヌの男たちと懲役刑でサハリンに流刑となったポーランド人の男の物語だ。紆余曲折、人間万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如しの小説みたいだからこれ以上多く語るのはよそう。もしかすると戦争を知っている人は本の筋が興味深いかもしれない。今そのあたり。

ところで今日1月31日は愛妻の日だそうです。そして明日からもう2月、今年の節分は2月2日です。外には出ないでおうちで南南東を向いて恵方巻きを食べましょう

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2020/12/31

2021年 謹賀新年

明けましておめでとうございます。

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2020/12/27

線は、僕を描く(砥上裕將)を読んで

大学の友人に依頼されて出かけたアルバイトは予定外の肉体労働で、7人集まっていたが途中で皆抜けて最後には青山霜介だけになっていた。時間も迫っていたので体育会系の人員を集めて貰い、何とか展覧会場を用意し展示することができた。そこに明るい楽しそうな老人が現れ並べられている作品を一緒に見ることになった。作品は水墨画で、生まれて初めて目にしたものだったが彼が目を引かれたのは花や草木の絵だった。絵について何も知らないにもかかわらず彼は無数の絵について簡単にコメントし、会場を回った。赤く感じる大きな黒い薔薇の書き手が美人だろうと作品から想像できる姿を述べていた時に現れたのは本人であり、その老人の孫である篠田千瑛だった。そしてその老人は水墨画会の重鎮である 篠田湖山だった。湖山は終始和かに霜介の話を受け止め、穏やかに対応した。そして霜介に弟子になれと言う。初めは「遊びに来ました」と言って湖山先生のうちに来たのだが、水墨画の初歩である春蘭の描き方を教わり、風景を描くのを見、なんとなく水墨画を描く練習をするうちに、湖山の孫千瑛と意思の疎通が取れるようになり、大学祭では水墨画を成功させるため友人たちとコミュニケーションを取る。そして霜介の両親が交通事故で2人一緒に亡くなっていることが分かってくる。

水墨画の書き方に疑問が湧き、師に問えば、「真面目は自然じゃ無い。」「水墨を描くことは自然との繋がりをを見つめ学びその中に分かちがたく結びついている自分を感じていくこと。」霜介を通して師と弟子の心のうちが説明されていく。水墨画の技法などの説明も理解できた。水墨画をやったことはないが、こう言う言葉を聞いたら入門したくなるなと思った。

そして水墨画に夢中になることで霜介は両親の死のトラウマから徐々に解放されていく。絵の技法は水墨画という世界だが他の絵画でも通用する方法が書かれていると思った。

「連綿と続くその流れの中に、湖山先生は僕を組み込んだ。僕はその流れの中に佇んでいた。僕は長大で美しい一本の線の中にいた。線の流れは、今、この瞬間も描き続けていた。線は僕を描いていた。」

この最後の文がこの小説の骨子を筆で描いたデッサンのように感じられた。作者の砥上裕將は水墨画の画家であることが調べてわかった。川上村の図書館の本屋大賞ノミネートのコーナーにあり、手に取ったのであるが、読み終わってすっきりとした気分になったのは何だろう。

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2020/02/26

アルケミスト・夢を旅した少年を読んで

良い文學作品に出会えると、無性にその感想を書きたくなるが、いざ書こうと考えると、自分の語彙や考え方が浅薄なのに気づき、読後感などは書くまいという考えにたどり着いてしまう。今回の「アルケミスト・夢を旅した少年」は始めにテレビで見たドラマ「みおつくし料理帖」の登場人物の侍役、森山未來が感動した本としてウィキペデイアに書いてあり、その彼の演技に魅かれたので読むことにした。そして感想を恥ずかしげもなく書き始めている。

少年サンチャゴは旅をしたいために父の望む神父への道を絶って羊飼いになることを決めた。彼を祝福してくれた父は自分も旅をしたいという希望があった。題名のアルケミストとは錬金術師だ。非金属を金に変え、不老不死の万能薬を作り出す人の事だ。主人公の少年がこの旅の中で最後に出会う人物だ。

旅の始めに羊の群れを連れてアンダルシアの朽ち果てた教会に着いたところから物語は始まる。教会で寝ていると2回も同じ夢を見た。1人の子供がエジプトのピラミッドに来れば隠された宝物を発見できると言い、正確な場所を教えようとするとたん、目が覚める。

その意味を知りたいと考えた少年は最初にジプシーの老女に占ってもらう。「まずエジプトのピラミッドに行かねばならない。そこで宝物を見つけてお金持ちになる」と言う。夢が叶い宝物を得たらその十分の一をあげるという約束をする。

彼は本が友達だった。一冊読み終わるとまた新しく市場で買ってくる。その本を読んでいると1人の老人が来た。老人はじつはある国の王様だった。「人生の全てには代価が必要だ。前兆の語る言葉をわすれてはいけない。運命に最後まで従うことを忘れずに。」そして旅の助けにと白と黒の石をくれた。

老人と別れてタンジェの街で知ったガイドに大切な羊を売った代金を盗まれてしまう。彼は無一文になった。人通りの無い坂道のてっぺんのガラス店で働くことになり、エジプトに行くためのお金を稼ぐことに夢中になった。

クリスタル商人は敬虔なイスラム教徒だった。仕事で成功していたがメッカには行っていなかった。メッカ巡礼で夢が実現してしまうと生きていく理由がなくなってしまうと思い、旅をしなかった。新しいことにも挑戦できなかった。少年は雇われてから少しずつ彼に新しいことを提案して店を再び大きくした。一年が経ち、エジプトへの旅費も貯まり、商人と別れ砂漠を旅するキャラバンに入った。

そこで錬金術師を夢見るイギリス人の読書家に会う。本ばかり読んで砂漠から学ぼうとはしない男だった。前兆については知っていて彼と友達になった。またこの後で錬金術師に出会う。

でもこの先を話したら面白くなくなるのでここまでにしよう。人生で成功したかったらこの本は絶対に読まないといけない。特に若い人にお薦めだ。

本編の中で1番心にきた箇所がある。

「人は人生の早い時期に生まれてきた理由を知るのだよ」

「少年は昔、彼のおじいさんが、蝶はよい前兆だと言ったことを思い出した。こおろぎも、期待を持つことも、とかげも、四葉のクローバーもよい前兆だった。」

 

実はたまたま、私事で恐縮ではありますが明日は私たち夫婦の出会いの記念日です。

私にとって人生の成功への「前兆」ともいうべき時が21歳でした。21歳で知り合ったその日は生まれる前から「書かれていること」だったに違いない。そして今病気の彼を人生の相棒として受け入れていくことも「書かれていること」(運命)として感じている。明日で52年、夢を旅したサンチャゴのように、私も主人も多分いつも心に何かを問いながら進んできた気がする。

全編に「マクトゥーブ」「書かれていること(運命)」「前兆を大切に」などの言葉が抽象化されて散りばめられている。それらを自分自身に当てはめてこの年齢でも真剣に考えればこの物語を理解でき、私も自分の宝を探せるかもしれない。

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2017/07/29

「小さな発見・大きな感動」ある理科実験教室の報告

一年前の8月に昔からの友人小林慎一郎氏から「大豆戸小学校で理科実験を教えて来た」というメールをいただいた。その時は事後報告だったので、どのような理科実験なのか解らなかったが、つい最近そのことに関する本が送られて来た。その理科実験教室の趣旨がよく分かる内容だった。
書籍名は「小さな発見大きな感動」出張型サイエンスイベント特集(Gakken)
因みに私は若い頃学研に勤めており、豊田も在籍していました。この本の出版社がGakkenということもあり、また不思議なご縁を感じました。


目次には
✈︎1 日本IBMトライサイエンス実験教室
✈︎2 やまがた「科学の花咲く」プロジェクト
✈︎3 アニメ理科実験教室
✈︎4 一般社団法人ディレクトフォース 理科実験グループ 「豊かな経験と知識で科学の楽しさを伝えていく
✈︎5 日本科学技術振興財団の活動

小林氏はこの✈︎4ディレクトフォース 理科実験グループのチーフのようです。
今回8月9日に横浜市大豆戸小学校でも午後から理科実験の授業をするとのことで、私も見学者としてご招待を受けました。その日は残念ながら、都合が悪く参加できません。とても残念なのでこの本を通してブログで紹介することにしました。

「小さな発見 大きな感動」の中のデイレクトフォースの活動実績によると開始した年の2010年の実験教室数は22、参加者は700人だったが、年々増えて2016年には教室数312、参加児童8355にもなっている。活動内容は児童4、5名のグループに講師が1人つき、実験器具もできるだけ手作りにし、身近な材料を使ってコストを抑えるようにすると書いてある。テーマも「墨流しを作ろう」「活性炭でおいしい水を作ろう」「電池を作ろう」「飛行機はなぜ飛ぶの」「風車を作って発電しよう」「my地球儀を作ろう」「滑車の実験」などなど低学年向けから高学年向けへと対象が上がっています。
指導しているメンバーの方たちの活動への思いや感想も添えられています。またデイレクトフォースの発起人、顧問の方々はそうそうたる実業界メンバーが名前を連ねている。

私の友人小林君(小林氏)は麻布学園高校を出て、東大へと進み金属系の会社の重職を経ています。高校時代の文化祭では白衣を着て理科実験の説明を分かりやすく受けたことを思い出します。
小林氏(小林君)が子どもたちへの理科実験を指導すること、またディレクトフォースの社会貢献と科学教育への情熱のパワーをまとめ、メンバーの自己研鑽のお仕事へ移行されたことはとても幸せなことなのではないかと思います。小林慎一郎氏の今後のご活躍を心より祈っています。

問い合わせ先
一般社団法人 ディレクトフォース Web:www.directforce.org/
03-6865-7860

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2016/12/31

大晦日の夜に@2016

今年最後に読み終わった本は朝井まかての「恋歌」でした。「花競べ」や「先生の御庭番」の庭づくりや植物をテーマにした歴史小説を読み始めて早2年、同時進行で自分もガーデニングを始めていました。「恋歌・れんか」は水戸藩の尊王攘夷派の藩士に嫁ぎ、桜田門外の変以降、水戸藩に起きた内乱のために投獄され九死に一生を得てその後、江戸に戻り歌人として一斉を風靡し樋口一葉の師として名を馳せる、中島歌子を描いている。獄中飢えで死ぬ身近な人や斬首される友や、汚物にまみれ惨殺されそうになり血の中を逃げるような凄惨さを経て生き残ることは現在のシリアなどで起きているテロや残虐な内乱状態に思いが行き着きました。国は違えどオーバーラップする、この戦争の落とし前をこの恋歌の結末のように出来たら良いのにと発想の転換を望むのは無理だろうか。でもアイデアの1つとしてあったって良い。丁度「恋歌」を読み終わった途端にシリア・イラク難民支援をしている鎌田實先生のJCFからの冊子「新しい年に平和のバトンリレーを!」が届いたからかもしれない。
朝井まかてはこの「恋歌」で2014年の直木賞を受けている。

話は変わって、 私はこの年末29日にコンペのための寄せ植えの作品を作りました。2017年初めてのバラクライングリッシュガーデンでの芸術展テーマは「おやゆび姫」です。阪急梅田で1/4から1/9まで開催されます。旅行や帰省でお近くに行かれる方々にご高覧いただけると幸いです。励みになります。ちなみに豊田はもう1人いらっしゃいます。私は豊田惠子です。もう1人の方は私より力がある方です。


大晦日の今日、ガーデニングで使わなかったチューリップを玄関に飾り写真を撮るうち、パッとアイデアが浮かびましたので遊んでみました。(*^_^*)
さて更新も滞る拙ブログ「あとりえチビッコ」と「田園の誘惑」ですが、何人かの方達に支えられて日々があります。新しい年もブログのご訪問ご贔屓にお願い致します。ガーデニングとタニタの体操、ブログにがんばります。2017年がが良い年でありますようお祈り申し上げます。

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2016/03/29

「死んでいない者」を読んで

「死んでいない者」滝口悠生
川上村の図書館はとてもシンプルだけど使いやすい。今回も入口に芥川賞、直木賞、泉鏡花賞の作品が展示してあり私は2月新刊の「死んでいない者」を借りてきた。今年の芥川賞作品だ。読み始めて、どうも葬儀の様子を書いた小説のようだとわかった。故人には5人の息子と娘とその配偶者があり、そのまた子供がいて、その数は10人に及ぶので、末端で生まれた子たちは誰が誰の子だかが分からなくなる。

場面に1人が出てくるとその親戚関係を説明する。また1人が出てくると親戚関係を説明する。全体の相関図はなかなか分からない。後で考えれば作者はその葬儀に参列する1人の客として分かっていくように書いていたのかな、と感じる。孫の中にはアメリカ人ダニエルと結婚した紗重もいる。酒に溺れ借金を重ねている寛、不登校からいつの間にか故人である祖父と暮らすようになった美之、その美之の妹知花は親たちよりも兄の気持ちを理解できている。しかし世間の人にはキモイなどと分かってもらえないだろうと口に出しては言っていない。
故人の長女と次女の連れ合い同士が血縁は無いのに歳を経るにつれ顔付きが似てきたことを書いている。そういえば我が家の法事で私の父とその叔父さんが似ているので長女が間違えたことがあった。法事では何か同じ親族の空気が漂いもしかすると同じDNAが浮遊しているのかもしれない。

アメリカ人のダニエルが義理の関係について妻の父親を温泉に入りながら考える場面があった。 Father in law(法律上の父=義理の父) 「義理は感じるのではなく義理を果たす」 しっかり噛み締めて咀嚼して味わいたいフレーズでした。義理であるがゆえに「理解しようと努力する関係」を築くことが「義理を果たす」のだと。義理とは日本独特の物なのかもしれない。

また故人の幼馴染はっちゃん86才が故人と昔行った旅行を思い出すのだけれどどうして行ったのか思い出せない。実は敦賀に彼らの友人、車田春治が40才を過ぎて所帯を持ち若い細君に子供が生まれたそのお祝いに行ったのだけど、もうはっちゃんも思い出せないでいる。この小説の中でフルネームで出ているのが車田春治の名前だけだ。また故人の妻はしのぶさんとわかったが、故人の名前は服部なにがしでしか無い。太郎だか次郎だか分からない。私の読み忘れだろうか。

物語を牽引しているらしき知花はおじいちゃんのことを一緒に暮らしていた美之を通じて偲んでいるように感じた。「川の流れに身を任せ〜あなたの色に染まるの〜」酔った勢いで川に浸かりながら故人が好きだった歌を口ずさみ年下の従兄弟たちと滅多にしない川に浸かるという儀式をする。

読み終わり、私はこの登場人物の関係を書き出してみた。「家系図を書くこと」でも言っているが「私が知る自分の親戚は誰も掛替えの無い大切な人たちだったと思えてくるのです。」の感慨に似たものがこの「死んでいない者」でも湧いてきた。

ところでお寺の鐘を鳴らしたのは誰だろう。

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2015/12/14

篠原勝之「骨風」を読んで

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私は自叙伝のような書物はあまり読みたいとは思ったことがなかった。

知り合いの人からその人の自叙伝をもらって読むこともあったが、その人と同じ体験を積んでも、私は私だからと拒絶反応が出て、読み切ることは無理だろうと考えてしまう。今回篠原勝之の「骨風」も初めからそのように感じていたので読む気には為らなかった。


私はツイッターで篠原勝之さんをフォローしていたので、そこからフェイスブックにつながって、毎日彼の仕事や呟きを覗くともなく見ていた。初めはとても安穏な雰囲気が漂っていた。ところが「骨風」の原稿を書き上げて印刷物になり、多方面から彼に応援が来るうち、何かだんだん力が満ちてくるのをフェイスブックの≪近況≫の中に感じてきた。そして泉鏡花賞を取るに至ると俳句を頻繁に載せるようになり、その句に鋭さが溢れてきた。過去にはいっぱい俳句を載せていたのかもしれないが私は知らない。大変失礼な言い方を承知で言うが、どうしてこんなに上手なのだろう。

そして泉鏡花賞を取った時の受賞の挨拶の原稿(http://yaplog.jp/kuma-midokoro/archive/4141)がフェイスブックに載り私は心を打たれた。よし、読もう。


そこで私は彼の行動圏にあるはずの長坂の本屋でその本を買いたいと思い、行ってみた。だがそこには売っていなかった。でもそれにこだわってアマゾンで頼めばすぐに手に入る「骨風」をその本屋から取り寄せてもらった。「ここには篠原勝之の新刊本、骨風はないのですか、ここから多分10分足らずの甲斐駒ケ岳山麓に住んでいる地域のゲージツ家ですよ!」と言いたかった。私の感性としてそれは言えなかったが。


そのようにして読んだ「骨風」はフーガのような構成になっていた。彼の現在と過去が同じカテゴリーの中で出てくるのでクラシックの音楽を聴いているようなリズムを感じてくる。きっと人生が追いかけたり追いついたりの流れの中にあるのだと思う。このように自叙伝を毛嫌いする私も感動した「骨風」を読むことをお勧めします。骨という字から、武骨でもあるのだと思う。しかし心は清く澄んでいると思う。そして読んだ後に富士山を見るとまたいつもの富士山とは違う暖かい富士山を感じてくる。骨風を読むとそれは分かる。在りきたりな概念論でなく心のこもった篠原勝之の言葉で書いているからだと思う。それが心を打つのだと思う。内容については書かないがこれが同じ甲州と信州の地続きの山暮らしのゲージツ家へのお祝いのメッセージ兼感想文にしたいと思います。泉鏡花賞受賞おめでとうございます!

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2014/07/08

図書館戦争続いて読んでます

久しぶりの小説で、夢中になって読んでます。図書館戦争シリーズ3巻目「図書館危機」です。私は没入してしまうタイプなのでこの中の主人公 笠原郁になりかかっているかもしれません。実生活でのやらなければいけないことをパスしているのですが、時間的には色々考えもしているのです。少し堂々巡りも繰り返してヤバイと思うこともしばしばです。何だか笠原郁の物言いに近くなっていますね。ヤバー!

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2014/06/28

新しい小説、面白いかしら

フランスから戻り、いろいろな雑事を片付け、パリの総集編も書いていないのだが、日本映画【阪急電鉄車 片道 15分の奇跡】(有川浩)を見て有川浩の本が見たくなった。そこで昨日、本屋に行って探したが分からなかったので書店員さんに聞くと教えてくれた。「私も読みましたが一気に一晩で読んでしまいました。面白いですよ!」と言う。その本の題名は【図書館戦争】 昨夜買ってきた読み始めには、あの店員さんは若いが、私はその面白さに着いていけるかしら、面白いと分からないんじゃないかと心配になった。眠気もあって昨日は少し読んで寝てしまった。
今日読み始めたら面白いことが分かった。最初の10ページほど読んで分かった。小説と言うのはこうであって良いのだ。と納得して読み始めている。若くないから、目も悪くなっているので、ページをめくるスピードは遅いけれどこれからそちらに集中します。総集編遅れます。

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