2017/04/11

自分を描く&魚のデザイン

今週から4人の子たちは小学校一年生になりました。そこで4月の1回目は「自分の顔を描く」課題です。パターン化した顔ではありますが、指導はしないで自由に描き始めました。顔は血の色、肉の色、日焼けの色を混ぜて塗ると教えました。私の言ったことは理解していないかもしれません。最終的にはもっと密度の濃い作品になるよう段階的に指導していくつもりです。今回は始めの一歩を子供たちに意識させる自由な表現です。作品はサインが入っています。



ツカサはあとからサインをいれました。





もう1つの課題は前回描いた魚のデザイン化です。子供たちにはこの間はよく観察して描かせました。今回はまずくても、不気味になってもよいと、また綺麗になっても良いと言い、最小のサイズのプロジェクトペーパーで描かせました。方眼になっているため密度の濃い塗り方ができるはずです。


ソウタロウは丁寧な塗り方がすきなようです。それは自分の絵を直感で描くからです。


ツカサはその絵を描きながら物語を話すのが好きのようです。ですから塗り方は弱く、遅いけれど、絵本を作ることは出来そうです。


同じ課題をしてもそれぞれの個性が出ます。マオは装飾的表現をよくします。自分のスカートも魚の尾ビレも虹色です。


カオリはじっくり考えています。まだよく分かりませんでも、この作品が家族4人だと分かります。
どの子も楽しみです。

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2017/03/12

魚を描く@タイとイナダ

3月のあとりえチビッコでの課題は「魚を描く」です。クレパスと固形絵の具で描きました。
まず始めにモチーフのタイとイナダの説明では、タイはお正月や卒業、入学式のお祝いで食べます。イナダはブリの子供で成長し出世することなどを話す。前日に我が家で半身を刺し身で食べ、イナダの半身の内臓や骨なども観察させました。そして裏返して描くことにしました。ソウタロウ、マオはイナダ、タイはツカサとカオリが描きました。魚の背ビレ、尾ビレ、胸ビレなどの説明をする内、ソウタロウは弟がお母さんのオッパイを弟が飲みたがって泣くと話し出した。そこでこの魚はオッパイを飲まないこと、魚でオッパイを飲むのはクジラやイルカだと話す。哺乳類だからです。そのうちマオ・カオちゃんもママのオッパイを飲んだ! ツカサも飲んだ!と話し出す。どうしてこうなったかは分からないが内臓という場所から想起されるものがあったのだろうと思います。子供たちは嬉しそうにママのオッパイを飲んだと話しました。私も娘たちに飲ませたことを話しました。私は子どもが絵を描きながら不思議に思うことや興味のあることをを話しながら描くことで、その子の心が開放的になると考えています。今日の課題のモチーフを前にここまで話しが進めばしめたものです。あとは描画材料の使い方を少しだけ教えて進めます。絵の具はパレットの固定されたドイツ製のものを使いました。色調が日本製とは違います。クレパスで魚の形を書いて絵の具で着色していきます。まだ子供たちはどこまで描いたら良いのかを分かりません。魚の隠れた色を探し、塗るよう促します。そして魚がいた海を描きました。青い海、夕日の海、太陽の海、子供は自分の知っている海を描いていきました。

Soutarou173ソウタロウが海を描くときに筆を何度か細い太いを変えて積極的に使いました。
皆が絵を描き終えてから撮影を芳州先生にお願いしましたが、ソウタロウの画素数が4人の中では大変多いと言っています。画素数が多いのが良い絵と言い切れませんが、今までの子供の作品の密度が面白さに関係している時が多いと私は考えています。芳州先生は画素数は情報量だとも言っています。

Mao173相変わらずマオちゃんの伸びやかさは色数に表れてます。今のところカオリちゃんの慎重さに合わせてマオちゃん主導に描かせています。絵の具が綺麗と気づいたようで楽しそうに描いていました。

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カオリちゃんは描き始めるまで慎重ですが徐々に自分を滑らかに表現できるようにしてあげたいと思います。作品としてはパターンとしての表現になり、イラスト的です。可愛らしい作品が描けました。

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ツカサは最初に「モグラみたいなタイだ」と言ってましたが、それはヒレがモグラの手のようになったからです。この6、7歳の子の絵は永久保存したい楽しさ可愛らしさです。昔、子供の絵をお母さんが編み物のパターンに編み込んで着ている方がいました。

私は冬の寒い時期に魚を描かせることにしています。高学年になるとこのような表現で無くなります。今のこの子たちの絵はいつまでも取って置きたい作品です。

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2017/02/26

花を描く@アネモネ

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                                   上はツカサとカオリ。下はマオとソウタロウ。

再開して2回目のあとりえチビッコの課題は「花を描く」です。アネモネの花ともう1つ白い花を別の花瓶に入れて描きました。
子供の集中時間は始めに30分、次に20分でしょうか。花は虫が集まるもので、虫の好きな子は花も大切にしましょうと話し始めると、何故か皆、虫が嫌いと言い始めました。今までのあとりえチビッコでは想定外です。今までも時々は居ましたが、これからこの子たちを虫好きにするのはどうしたら良いのだろうか? 新しい課題です。どの子もアウトドアを心がけている家庭環境だと思いますので、徐々に平気になるのではと思います。
今日はアネモネをF6のスケッチブックに描き、次は色画用紙に好きな絵を描くというプラスαの課題です。具象と抽象または具象とキャラクター、課題画と自由画の2つで1日の制作をすることにします。4月からは月に2回のおけいこ日を設定しています。
指導の前に「自分と友だちの絵と違っても良いこと」を話す。またアネモネのローズピンクの色の作り方をクレパスを取り出して説明する。
アネモネを描きながらツカサはチューリップも知っていると言う。常に全体を見て描いている。ソウタロウは花瓶の曲線を気に入って描く。花はどうするのかな? 先を見ない描き方に自分の小さい時を重ねる。描けなくなると空いているところに目を向けてバランスよく描いていく。双子の姉妹の妹マオは描きはじめると手の動きは早い。ローズピンクを一生懸命混ぜた。葉を丁寧に描く。姉のカオリはなかなか描き始めない。慎重な性格のようですが決め付けはしたくない。「綺麗だと思ったら大きく3つ描くのでも良い」と言うと描きはじめる。双子姉妹に絵を教えるのはこれで2度目です。

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左からソウタロウ、カオリ、ツカサ、マオ。

2枚目の色画用紙はそれぞれ選び、ツカサは青によく見える色を塗って行く。ソウタロウはドラゴンが好きなので躊躇せず描く。マオは二人の女の子、カオリは妖精を描く。どの子も徐々に密度のある絵を描けるようにさせたい。

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2017/01/29

あとりえチビッコの復活






2017年になってから急速にいろいろなことが変化しています。
その第一はあとりえチビッコが昨日から復活しました。ご近所の茂木さんのお子さんに絵を描くことを教えて差し上げた事から、以前のOBOGである西村(磯江)さん、森崎さんから教室をやってもらえないかとFacebookを通じて連絡がありました。そして昨日あとりえチビッコを再開しました。








36年指導してきた描画を通しての幼児への教育は辞めたと言っても沸々と滾るものがありました。そして約3年のブランクの間に私自身は充電がされていたようです。
そしてこの造形教室にはガーデンニングの寄せ植えの要素も補足して行くと決めています。
昨日子供たちは野菜(キノコとブロッコリー)を描きました。モノを見て描く具象画と線や色だけの抽象画を描く2種類のことを指導時間の中でしていきます。また時々工作など、幼い子供の時期に残しておきたい作品を作らせていきます。ソウタロウ、ツカサ、カオリ、マオの4月から1年生になる子たちが生徒です。
「創作しながらその時間を楽しみ、柔軟かつ寛容な精神を身につけさせたい」と考えています。

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2016/01/21

年賀状のデザインコンペ

昨年は母が亡くなり喪中でした。我が家では喪中のお知らせは出しませんでしたので、ほとんど例年と変わらず皆さんからの賀状は届きました。こちらからは只今寒中見舞いを手配中です。
さて今年は猿年であとりえチビッコの元生徒さんからは猿の絵が描かれた賀状が届きました。素晴らしい作品がありましたので先生、急きょ閃きました! ブログの中で学年や年齢を超えての「年賀状のデザインのコンペ」です。インクジェットの用紙を使用している中から選びました。
奥健太郎君、森屋葵さん、相川貴文君の作品が秀逸でした。ここに展示して表彰します。いずれささやかなご褒美を送ります。返事はこのコーナーにコメントとして
入れて下さい。
住所など個人情報は消していますが本人の名前は載せておきました。




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2015/12/14

篠原勝之「骨風」を読んで

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私は自叙伝のような書物はあまり読みたいとは思ったことがなかった。

知り合いの人からその人の自叙伝をもらって読むこともあったが、その人と同じ体験を積んでも、私は私だからと拒絶反応が出て、読み切ることは無理だろうと考えてしまう。今回篠原勝之の「骨風」も初めからそのように感じていたので読む気には為らなかった。


私はツイッターで篠原勝之さんをフォローしていたので、そこからフェイスブックにつながって、毎日彼の仕事や呟きを覗くともなく見ていた。初めはとても安穏な雰囲気が漂っていた。ところが「骨風」の原稿を書き上げて印刷物になり、多方面から彼に応援が来るうち、何かだんだん力が満ちてくるのをフェイスブックの≪近況≫の中に感じてきた。そして泉鏡花賞を取るに至ると俳句を頻繁に載せるようになり、その句に鋭さが溢れてきた。過去にはいっぱい俳句を載せていたのかもしれないが私は知らない。大変失礼な言い方を承知で言うが、どうしてこんなに上手なのだろう。

そして泉鏡花賞を取った時の受賞の挨拶の原稿(http://yaplog.jp/kuma-midokoro/archive/4141)がフェイスブックに載り私は心を打たれた。よし、読もう。


そこで私は彼の行動圏にあるはずの長坂の本屋でその本を買いたいと思い、行ってみた。だがそこには売っていなかった。でもそれにこだわってアマゾンで頼めばすぐに手に入る「骨風」をその本屋から取り寄せてもらった。「ここには篠原勝之の新刊本、骨風はないのですか、ここから多分10分足らずの甲斐駒ケ岳山麓に住んでいる地域のゲージツ家ですよ!」と言いたかった。私の感性としてそれは言えなかったが。


そのようにして読んだ「骨風」はフーガのような構成になっていた。彼の現在と過去が同じカテゴリーの中で出てくるのでクラシックの音楽を聴いているようなリズムを感じてくる。きっと人生が追いかけたり追いついたりの流れの中にあるのだと思う。このように自叙伝を毛嫌いする私も感動した「骨風」を読むことをお勧めします。骨という字から、武骨でもあるのだと思う。しかし心は清く澄んでいると思う。そして読んだ後に富士山を見るとまたいつもの富士山とは違う暖かい富士山を感じてくる。骨風を読むとそれは分かる。在りきたりな概念論でなく心のこもった篠原勝之の言葉で書いているからだと思う。それが心を打つのだと思う。内容については書かないがこれが同じ甲州と信州の地続きの山暮らしのゲージツ家へのお祝いのメッセージ兼感想文にしたいと思います。泉鏡花賞受賞おめでとうございます!

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2015/12/13

横須賀美術館<浮世絵にみるモダン横須賀&神奈川>


いつも計画を立てないで行き当たりばったりの小さな旅は私たち夫婦に喜びをもたらす。今回は横須賀美術館に悪天候の中行ってみた。激しい横風が吹く中ではあったが横横道路も空いていて、快適なドライブだった。
目的は今開催されている「浮世絵にみるモダン横須賀&神奈川」を見に行くためだ。地下二階の駐車場から地上1階の展覧会場は海が見える丘の部分に建っていて現代建築という雰囲気が漂っている。芝が植わった丘が、目の前に広がるので裸足で歩きたい衝動に駆られる。それは今関係ない。


始めの部屋は江戸時代の東海道を描いたものが多く、表記の中に富士と不二があった。大山詣での男たちが滝に打たれているのは歌麿と北斎では表現が違っていた。北斎の方がたくましい。歌川国芳の「七里ガ浜より江のしまの遠景はの中の男の子たちの裸で戯れている様子はのびのびして見ていて楽しくなる。人が描かれていて細かいのも時代を読み取れるが、シンプルな山や木、雨などの描かれ方を見るとデザインに生かせそうに感じた。東海道五十三次はよく目にするが、改めてよく見てみると藍色が良い発色をしていた。いわゆるジーパンの藍につながる。

東海道五十三次細見図絵の人々の顔に鼻を描かないのがあり、漫画的で面白かった。文明開化の異人たちは国別に表現されて見飽きない。落ち着いて見たい作品が多く時間が足りないほどだった。西洋の油絵や日本画の大作と違い、グッとそばに近づいて細かく作品を観察するといろいろ分かって面白い。蒸気機関車の開業は1872年なのだがその前に浮世絵師が調べて先に絵にしたと説明にあった。初めに描かれているものほどおもちゃのような描き方は本当におもちゃの汽車を見て描いたような気がする。今も昔も人々の好奇心を満足させるために、写真の前身ともいえる浮世絵師はパパラッチしていたのかもしれない。ビックラポンだわ!


木版画の製作工程が最後に展示されていて、なんと細かい作業なのかとため息が出た。
見終わってから、ミュージアムショップでこの展覧会の図録を購入した。時間のある時にこの作品のモデルたちを見つめて江戸や明治に思いを馳せると、時空を超えられるかもしれない。
また、面白い企画があったら訪問したいと思った。ご招待下さったYさん楽しい時間をありがとう!

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2015/10/12

寄せ植えの芸術展とハロウイン

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寄せ植えの芸術展は10月7日から12日までの期間に蓼科バラクライングリッシュガーデンで開催されました。私の作品も先輩の作品と一緒に並べられ花の美しさに支えられてゴールド賞を取ることが出来ました。前日の夢には久しぶりに父が出て、また母も出てきました。内容は忘れましたが、夢の中で「ダリアの花を寄せ植えで使ったからお母さんの夢を見たのだ」と心が頷いていました。
Conpe2_2わが山小屋のダリアの球根はバラクラで購入したものです。去年の寄せ植え展で私の横浜山手の大野先生がダリアを素晴らしく活けこんでいたので、本当は今年のこの寄せ植え展で使いたかったのですが、初めて球根を植えたので支柱の時期がずれて倒れかけてしまい今年は切り花にして楽しみました。今回10月半ばが花としては最後になるでしょう。もう少し経ったら球根を地面からほりあげまた来年春に植えてみます。

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バラクラのお庭ではハロウインの飾り付けをしてあり、いつでも森の中の王女様の気分になれます。

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2015/02/07

寄せ植えの芸術展&創造

Meijikk2_2バラクラの寄植えの芸術展は2月3日から2月5日まで明治記念館で開催されました。花材選びに3日使い、植え込みに2日費やし、やっと作品展に漕ぎ着けました。作品を作る期間の楽しさは花好きならば、たとえようもない程なのです。水を撒き可愛いがって花を咲かせ、そこで自分も癒されてLove floraがある。上級の賞を頂いたがそれは二の次の事で、寄せ植えのアレンジのプロセスを200%楽しみました。

私が植物を相手に寄せ植えの世界に没入している2週間程の間に、イスラム国に捕らえられていたらしい後藤さんは処刑されてしまった。またヨルダンのパイロットとその引き換えにするイスラム国の死刑囚も処刑された。明日またもっと混乱するかもしれない複雑な中東情勢がある。私は世界情勢や政治批判は苦手でほとんど文章化した事は無いが、情勢を判断し考えてはいる。自分が見て聞いて調べた範囲で言うことが出来ればブログで言っていかないとと、思っている。

Meijikk3_2私の身近なアトリエの生徒やその両親、親戚の子たち、近所の可愛い駆け回っている子供たちが戦争的な出来事に巻き込まれるようなことがあってはいけないし、遠い国のシリアを含めた中東の地で子供たちが飢え寒さに震えていることも可哀想でならない。なんとかしたいという思いはいつもある。

花を植えて美を作り出す創造の作業はあの動乱と混乱と破壊の対極にある。美を感じれば感じるだけ助けたい気持ちが湧く。

写真は明治記念館では写真撮影が上手くできなかったが、新しいダイナブックのフォト編集で幾らか改良を試みた。
ガーデニングスクールの資格の基準もあるのだが、資格を目指してというよりは植物の知識を増やしながら自分の周りを花で美しくしたい。今回いただいたゴールド賞新人賞がこれからのやる気に続くような気がする。

明治記念館での作品の一部は横浜山手イギリス館において芸術展の会場に2月16日まで飾られています。私の作品は鉄の鉢に植わった蘭の作品と緑の鉢に植えられたクリスマスローズの作品の2点です。お時間のある方は横浜山手散策にお寄りください。

上級者の作品をこちらに載せたいと思いましたが、著作権に触れると気づいたので載せません。山田校長のレクチャーでもおっしゃいましたが、「大胆な発想と繊細な植物選び」「植生を大事に」がどの作品にも感じられます。

また、八王子教室の西野先生の作品「雛の宴」(私が勝手に名付けた作品名)はこの場で終わりにするにはもったいないほどで,外国からの人たちが立ち寄る成田空港や銀座の和光のウインドウデイスプレイにしたいと思うほどでした。

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2014/01/25

過去の展覧会のキャプション・D

1・エピソードⅠ  
あとりえに入ったばかりの幼稚園児は落ち着かず、駈けまわったり、疲れたといって、描きかけの絵を投げ出したりすることがよくあります。創作的な楽しさを知らず。ママのそばにいつまでもいたいからです。そこで私は描く時間を15分、20分、30分、40分、50分とおけいこに来るたびに、少しずつ延ばしていきます。ある時はもう少しがんばらせたら描くかもしれないと思えるときにも、ママとの約束の40分だから帰りなさいと『さよなら』します。そういうときは次のおけいこの時はりきります。丁寧に絵の具を塗ったり、落ち着いて描きます。またつまんないと言って描かないときは何か気になることがあるのです。すこし描けると『良い子』と言って頭をなでてあげます。目と目が合って、ほっとして描いていきます。 その積み重ねがとても大切です。

2・エピソードⅡ  
私は子供の描く絵には心が出ると考えています。『筆圧』や『筆のタッチ』、『色の組み合わせ』や『もののとらえ方』にその子のその日の気分が出てきます。その子の絵を毎週、続けて見ているとその子の言おうとしている気持ちがなんとなくわかります。  静かにしていたい子は淡い色で安定感のある絵を描きます。  明るく元気な子はダイナミックな表現と濃い色を使います。  エネルギーがありあまっている子はスピード感のある力強い絵を描きます。  かわいいのが好きな子はかわいい動物や人形を好んで描きます。  素直な子はモチーフをよく見て描きます。  マイペースでいたい子は自分が興味があることを描き続けます。そういう時間を作ってあげることで、子供たちはほっとします。絵を通して自分を出せるからです。私は指導者として、その子と心を通わせたうえで、次のステップを踏むのです。

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