2017/06/13

初夏の果物を描く

季節の果物を陶器やガラスの器に入れたものを描写させました。低学年では透明なガラスの器に入れると困る子が出て来ます。透明は色が無いからです。でもそれでもそこに何かがあると、感じさせられれば良いからと少し困らせてガラスを使います。いつかまた子供たちが透明感を自分らしい表現に気がつく時があると思います。
今回の果実はビワとさくらんぼとキウイです。器と果物を置いた通りに描こうとする子と、果物だけを並べて描こうとする子がいます。自由に描く日なのでそれでもOK。果物だけを描けば平面をなんとかしないといけなくなるので自然とデザイン的な平面構成をすることになります。モチーフをある通りに見て描けば写真的に構成するでしょう。自由にすることで子供の目の付け所が分かれます。
カオリ
カオリはビワの楕円と混色、そしてサクランボを一生懸命描きました。ガラスの器に可愛くならんでいます。キウイの芯も美しい。丁寧に描いています。
ツカサ
ツカサはキウイを上から見た円と横からのカップ状をセットで描いています。原始的な表現とも言えるし、図面的な見方にも見えます。高学年には出来ない描き方で、今だからこそ描けるものです。バックの色をシンプルに2、3色にすれば果物が引き立ちますが絵の具箱の色を皆使い賑やかです。
ソウタロウ
ソウタロウは器のバランスも良く敷布の色も良く見て描いていました。グラスのフチを下側を描いてから続けて上側をグルッと丸く描くのにはビックリしました。物の考え方と表現が一致しています。
マオ
マオはクレパスに巻いてある紙を剥がしてしまったのでクレパスが指に付いてしまう。この間それをやり始めた時に汚くなるからと注意したけれどそれを続けてしまった。その事を思い出させてマオに言ってみた。私も小さい時にそんな事をした気がする。今回の課題とは違うことだけど、子供に接していて「注意と結果」を指摘するのは大切だと思う。もちろん叱っているんじゃ無いからね。
でマオの作品は元気で、フルーツが太陽の光を浴びて元気に育っている感じがする。赤やオレンジの果物の周りを黄緑に塗っているのは補色でイキイキとしてくる。いつも姉妹が同じ表現をしていたのが徐々に違って来た。いい傾向だ。みんな違ってみんな良い。
ホノカ
そして今回またあとりえチビッコ二世が入った。麻子・彩子姉妹で来ていた麻子ちゃんの子、ホノカちゃんだ。まだ入ったばかりなので皆と仲良くやれるようにクレパスと絵の具を塗っておしゃべりしている。「ジイジのうちにブルーベリーがあってそれでパイを作ってくれる」新しい子にみんな注目している。

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2017/05/26

ザリガニを描く


ツカサ
今回はザリガニを描きました。男の子2人の保護者の提案で近所の公園でザリガニを捕獲してきてもらいました。小石が入った籠と大きめの石が入った籠と泥水っぽいのとが準備されて持ってきてもらい先生は楽でした。気遣ってくれてありがとう。昔は小机の小川や新横浜の沼地に採りに行き網や手で採りました。徐々にペットショップで買うという反則技も交えていました。それは年齢を重ねたおばさん、場合によってはおばあさんが網を持ってドブ川をさらうのは如何なものかという常識が心をよぎり始めたからです。私はずっとそうしていたいのに!
マオ
自然を相手にした絵画の場合、子供たちとはその自然について色々な話を交えて進めています。山小屋のキビタキの巣の話や鹿の柵の話で盛り上がります。時間的には20分か30分をかけてもいいと私は考えています。様々な方向から考えて、そして観察して、その子が今気づいている範囲で描けばいいと考えます。今回も男の子は何の苦もなく描き始めましたが女の子は気持ちが悪いや怖そうという反応でなかなか描き出しませんでした。そういう時はほんの少しのキッカケで描き始められるので手を取って一緒に少し描きます。

ソウタロウ
そして描きあがるとき、どれだけ自然について知っているか、その生き物への愛着などの子供たちのその度合いは描かれた絵から明らかに解りますが、成長によって変わってくると考えているので、それ以上は言いません。楽しく描くことができれば良いと待っています。

カオリ
ツカサは温泉に行ったザリガニを描いているそうです。いつもお話が好きでたくさんおしゃべりしながら描いてます。今回は色彩も多く密度も濃く描けました。ソウタロウは画面の中に向きや大きさを考えて描いていました。脱皮はお化粧をするときに剥がすパックのようなものと言っているのが可笑しかった。マオ、カオリちゃんはザリガニを怖がってなかなか描き始めませんでした。2人の家庭がアウトドアの生活も多く経験させているのを知っています。出来るだけ不得意や苦手がないようにさせてあげたいです。そうすれば絵も生き生きとして来ると思います。


ツカサ

カオリ

マオ

ソウタロウ
小作品はスクラッチ画です。クレパスで黒以外をランダムに塗り後から黒を塗ってその画面をスクラッチ(引っ掻き)します。各テーマは自由にさせました。ツカサは迷路、マオは女の子カオリはチョウチョ 、ソウタロウはドラゴン。(一部間違って表記していました。訂正しました。ごめんなさい)

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2017/05/17

木に絵を描く

今回は「木に絵を描く」でした。工作としてヨーヨーに絵を描く予定があるので、その前に木にアクリル絵具を塗る練習が必要です。アクリル絵の具は水彩絵の具より粘着力があるので筆使いに工夫が必要ですが、子供は何度か使ううちに慣れて上手になります。

木の肌の違いまた匂いもいろいろあります。ヒノキ、ケヤキ、ヒバ、集成材などを経験させたいです。以前の教室では子供たちに材木を切る作業も含めて工作をしたことがあります。

今回は松の木を使いました。約10センチ四方の木の板に好きな色を塗り中心に丸、四角、三角を描いてその周りにまた線や点を描いて、次々に拡散する図形を描くことで出来上がる「物」それが花になったり宇宙になったりもする。初めから決められた何かを描くと言うのではない絵の描き方を感じさせたい。

アクリル絵の具は乾いてから塗ると色の対比が美しく見えます。乾かす時間には定規を使った線の書き方を教えました。定規に左手置いて抑え、右手でペンを持って定規に圧着して書く。道具を使うにはキチンとした指導が必要ですが、4人の生徒なので圧着の感じも一人一人に教えることができます。1年生から定規が上手く使えるなんて、かっこいいでしょ!
今回はマオちゃんがお休みで作品がありません。





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2017/04/11

自分を描く&魚のデザイン

今週から4人の子たちは小学校一年生になりました。そこで4月の1回目は「自分の顔を描く」課題です。パターン化した顔ではありますが、指導はしないで自由に描き始めました。顔は血の色、肉の色、日焼けの色を混ぜて塗ると教えました。私の言ったことは理解していないかもしれません。最終的にはもっと密度の濃い作品になるよう段階的に指導していくつもりです。今回は始めの一歩を子供たちに意識させる自由な表現です。作品はサインが入っています。



ツカサはあとからサインをいれました。





もう1つの課題は前回描いた魚のデザイン化です。子供たちにはこの間はよく観察して描かせました。今回はまずくても、不気味になってもよいと、また綺麗になっても良いと言い、最小のサイズのプロジェクトペーパーで描かせました。方眼になっているため密度の濃い塗り方ができるはずです。


ソウタロウは丁寧な塗り方がすきなようです。それは自分の絵を直感で描くからです。


ツカサはその絵を描きながら物語を話すのが好きのようです。ですから塗り方は弱く、遅いけれど、絵本を作ることは出来そうです。


同じ課題をしてもそれぞれの個性が出ます。マオは装飾的表現をよくします。自分のスカートも魚の尾ビレも虹色です。


カオリはじっくり考えています。まだよく分かりませんでも、この作品が家族4人だと分かります。
どの子も楽しみです。

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2017/03/12

魚を描く@タイとイナダ

3月のあとりえチビッコでの課題は「魚を描く」です。クレパスと固形絵の具で描きました。
まず始めにモチーフのタイとイナダの説明では、タイはお正月や卒業、入学式のお祝いで食べます。イナダはブリの子供で成長し出世することなどを話す。前日に我が家で半身を刺し身で食べ、イナダの半身の内臓や骨なども観察させました。そして裏返して描くことにしました。ソウタロウ、マオはイナダ、タイはツカサとカオリが描きました。魚の背ビレ、尾ビレ、胸ビレなどの説明をする内、ソウタロウは弟がお母さんのオッパイを弟が飲みたがって泣くと話し出した。そこでこの魚はオッパイを飲まないこと、魚でオッパイを飲むのはクジラやイルカだと話す。哺乳類だからです。そのうちマオ・カオちゃんもママのオッパイを飲んだ! ツカサも飲んだ!と話し出す。どうしてこうなったかは分からないが内臓という場所から想起されるものがあったのだろうと思います。子供たちは嬉しそうにママのオッパイを飲んだと話しました。私も娘たちに飲ませたことを話しました。私は子どもが絵を描きながら不思議に思うことや興味のあることをを話しながら描くことで、その子の心が開放的になると考えています。今日の課題のモチーフを前にここまで話しが進めばしめたものです。あとは描画材料の使い方を少しだけ教えて進めます。絵の具はパレットの固定されたドイツ製のものを使いました。色調が日本製とは違います。クレパスで魚の形を書いて絵の具で着色していきます。まだ子供たちはどこまで描いたら良いのかを分かりません。魚の隠れた色を探し、塗るよう促します。そして魚がいた海を描きました。青い海、夕日の海、太陽の海、子供は自分の知っている海を描いていきました。

Soutarou173ソウタロウが海を描くときに筆を何度か細い太いを変えて積極的に使いました。
皆が絵を描き終えてから撮影を芳州先生にお願いしましたが、ソウタロウの画素数が4人の中では大変多いと言っています。画素数が多いのが良い絵と言い切れませんが、今までの子供の作品の密度が面白さに関係している時が多いと私は考えています。芳州先生は画素数は情報量だとも言っています。

Mao173相変わらずマオちゃんの伸びやかさは色数に表れてます。今のところカオリちゃんの慎重さに合わせてマオちゃん主導に描かせています。絵の具が綺麗と気づいたようで楽しそうに描いていました。

Kaori173
カオリちゃんは描き始めるまで慎重ですが徐々に自分を滑らかに表現できるようにしてあげたいと思います。作品としてはパターンとしての表現になり、イラスト的です。可愛らしい作品が描けました。

Tsukasa173

ツカサは最初に「モグラみたいなタイだ」と言ってましたが、それはヒレがモグラの手のようになったからです。この6、7歳の子の絵は永久保存したい楽しさ可愛らしさです。昔、子供の絵をお母さんが編み物のパターンに編み込んで着ている方がいました。

私は冬の寒い時期に魚を描かせることにしています。高学年になるとこのような表現で無くなります。今のこの子たちの絵はいつまでも取って置きたい作品です。

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2017/02/26

花を描く@アネモネ

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                                   上はツカサとカオリ。下はマオとソウタロウ。

再開して2回目のあとりえチビッコの課題は「花を描く」です。アネモネの花ともう1つ白い花を別の花瓶に入れて描きました。
子供の集中時間は始めに30分、次に20分でしょうか。花は虫が集まるもので、虫の好きな子は花も大切にしましょうと話し始めると、何故か皆、虫が嫌いと言い始めました。今までのあとりえチビッコでは想定外です。今までも時々は居ましたが、これからこの子たちを虫好きにするのはどうしたら良いのだろうか? 新しい課題です。どの子もアウトドアを心がけている家庭環境だと思いますので、徐々に平気になるのではと思います。
今日はアネモネをF6のスケッチブックに描き、次は色画用紙に好きな絵を描くというプラスαの課題です。具象と抽象または具象とキャラクター、課題画と自由画の2つで1日の制作をすることにします。4月からは月に2回のおけいこ日を設定しています。
指導の前に「自分と友だちの絵と違っても良いこと」を話す。またアネモネのローズピンクの色の作り方をクレパスを取り出して説明する。
アネモネを描きながらツカサはチューリップも知っていると言う。常に全体を見て描いている。ソウタロウは花瓶の曲線を気に入って描く。花はどうするのかな? 先を見ない描き方に自分の小さい時を重ねる。描けなくなると空いているところに目を向けてバランスよく描いていく。双子の姉妹の妹マオは描きはじめると手の動きは早い。ローズピンクを一生懸命混ぜた。葉を丁寧に描く。姉のカオリはなかなか描き始めない。慎重な性格のようですが決め付けはしたくない。「綺麗だと思ったら大きく3つ描くのでも良い」と言うと描きはじめる。双子姉妹に絵を教えるのはこれで2度目です。

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左からソウタロウ、カオリ、ツカサ、マオ。

2枚目の色画用紙はそれぞれ選び、ツカサは青によく見える色を塗って行く。ソウタロウはドラゴンが好きなので躊躇せず描く。マオは二人の女の子、カオリは妖精を描く。どの子も徐々に密度のある絵を描けるようにさせたい。

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2017/01/29

あとりえチビッコの復活






2017年になってから急速にいろいろなことが変化しています。
その第一はあとりえチビッコが昨日から復活しました。ご近所の茂木さんのお子さんに絵を描くことを教えて差し上げた事から、以前のOBOGである西村(磯江)さん、森崎さんから教室をやってもらえないかとFacebookを通じて連絡がありました。そして昨日あとりえチビッコを再開しました。








36年指導してきた描画を通しての幼児への教育は辞めたと言っても沸々と滾るものがありました。そして約3年のブランクの間に私自身は充電がされていたようです。
そしてこの造形教室にはガーデンニングの寄せ植えの要素も補足して行くと決めています。
昨日子供たちは野菜(キノコとブロッコリー)を描きました。モノを見て描く具象画と線や色だけの抽象画を描く2種類のことを指導時間の中でしていきます。また時々工作など、幼い子供の時期に残しておきたい作品を作らせていきます。ソウタロウ、ツカサ、カオリ、マオの4月から1年生になる子たちが生徒です。
「創作しながらその時間を楽しみ、柔軟かつ寛容な精神を身につけさせたい」と考えています。

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2016/01/21

年賀状のデザインコンペ

昨年は母が亡くなり喪中でした。我が家では喪中のお知らせは出しませんでしたので、ほとんど例年と変わらず皆さんからの賀状は届きました。こちらからは只今寒中見舞いを手配中です。
さて今年は猿年であとりえチビッコの元生徒さんからは猿の絵が描かれた賀状が届きました。素晴らしい作品がありましたので先生、急きょ閃きました! ブログの中で学年や年齢を超えての「年賀状のデザインのコンペ」です。インクジェットの用紙を使用している中から選びました。
奥健太郎君、森屋葵さん、相川貴文君の作品が秀逸でした。ここに展示して表彰します。いずれささやかなご褒美を送ります。返事はこのコーナーにコメントとして
入れて下さい。
住所など個人情報は消していますが本人の名前は載せておきました。




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2015/12/14

篠原勝之「骨風」を読んで

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私は自叙伝のような書物はあまり読みたいとは思ったことがなかった。

知り合いの人からその人の自叙伝をもらって読むこともあったが、その人と同じ体験を積んでも、私は私だからと拒絶反応が出て、読み切ることは無理だろうと考えてしまう。今回篠原勝之の「骨風」も初めからそのように感じていたので読む気には為らなかった。


私はツイッターで篠原勝之さんをフォローしていたので、そこからフェイスブックにつながって、毎日彼の仕事や呟きを覗くともなく見ていた。初めはとても安穏な雰囲気が漂っていた。ところが「骨風」の原稿を書き上げて印刷物になり、多方面から彼に応援が来るうち、何かだんだん力が満ちてくるのをフェイスブックの≪近況≫の中に感じてきた。そして泉鏡花賞を取るに至ると俳句を頻繁に載せるようになり、その句に鋭さが溢れてきた。過去にはいっぱい俳句を載せていたのかもしれないが私は知らない。大変失礼な言い方を承知で言うが、どうしてこんなに上手なのだろう。

そして泉鏡花賞を取った時の受賞の挨拶の原稿(http://yaplog.jp/kuma-midokoro/archive/4141)がフェイスブックに載り私は心を打たれた。よし、読もう。


そこで私は彼の行動圏にあるはずの長坂の本屋でその本を買いたいと思い、行ってみた。だがそこには売っていなかった。でもそれにこだわってアマゾンで頼めばすぐに手に入る「骨風」をその本屋から取り寄せてもらった。「ここには篠原勝之の新刊本、骨風はないのですか、ここから多分10分足らずの甲斐駒ケ岳山麓に住んでいる地域のゲージツ家ですよ!」と言いたかった。私の感性としてそれは言えなかったが。


そのようにして読んだ「骨風」はフーガのような構成になっていた。彼の現在と過去が同じカテゴリーの中で出てくるのでクラシックの音楽を聴いているようなリズムを感じてくる。きっと人生が追いかけたり追いついたりの流れの中にあるのだと思う。このように自叙伝を毛嫌いする私も感動した「骨風」を読むことをお勧めします。骨という字から、武骨でもあるのだと思う。しかし心は清く澄んでいると思う。そして読んだ後に富士山を見るとまたいつもの富士山とは違う暖かい富士山を感じてくる。骨風を読むとそれは分かる。在りきたりな概念論でなく心のこもった篠原勝之の言葉で書いているからだと思う。それが心を打つのだと思う。内容については書かないがこれが同じ甲州と信州の地続きの山暮らしのゲージツ家へのお祝いのメッセージ兼感想文にしたいと思います。泉鏡花賞受賞おめでとうございます!

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2015/12/13

横須賀美術館<浮世絵にみるモダン横須賀&神奈川>


いつも計画を立てないで行き当たりばったりの小さな旅は私たち夫婦に喜びをもたらす。今回は横須賀美術館に悪天候の中行ってみた。激しい横風が吹く中ではあったが横横道路も空いていて、快適なドライブだった。
目的は今開催されている「浮世絵にみるモダン横須賀&神奈川」を見に行くためだ。地下二階の駐車場から地上1階の展覧会場は海が見える丘の部分に建っていて現代建築という雰囲気が漂っている。芝が植わった丘が、目の前に広がるので裸足で歩きたい衝動に駆られる。それは今関係ない。


始めの部屋は江戸時代の東海道を描いたものが多く、表記の中に富士と不二があった。大山詣での男たちが滝に打たれているのは歌麿と北斎では表現が違っていた。北斎の方がたくましい。歌川国芳の「七里ガ浜より江のしまの遠景はの中の男の子たちの裸で戯れている様子はのびのびして見ていて楽しくなる。人が描かれていて細かいのも時代を読み取れるが、シンプルな山や木、雨などの描かれ方を見るとデザインに生かせそうに感じた。東海道五十三次はよく目にするが、改めてよく見てみると藍色が良い発色をしていた。いわゆるジーパンの藍につながる。

東海道五十三次細見図絵の人々の顔に鼻を描かないのがあり、漫画的で面白かった。文明開化の異人たちは国別に表現されて見飽きない。落ち着いて見たい作品が多く時間が足りないほどだった。西洋の油絵や日本画の大作と違い、グッとそばに近づいて細かく作品を観察するといろいろ分かって面白い。蒸気機関車の開業は1872年なのだがその前に浮世絵師が調べて先に絵にしたと説明にあった。初めに描かれているものほどおもちゃのような描き方は本当におもちゃの汽車を見て描いたような気がする。今も昔も人々の好奇心を満足させるために、写真の前身ともいえる浮世絵師はパパラッチしていたのかもしれない。ビックラポンだわ!


木版画の製作工程が最後に展示されていて、なんと細かい作業なのかとため息が出た。
見終わってから、ミュージアムショップでこの展覧会の図録を購入した。時間のある時にこの作品のモデルたちを見つめて江戸や明治に思いを馳せると、時空を超えられるかもしれない。
また、面白い企画があったら訪問したいと思った。ご招待下さったYさん楽しい時間をありがとう!

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