猫の欠伸

新盆の空に野分の風吹きて 人の心は静かあらざらむ
恵鼓子

母に頼むと言われているから何かと仏事に気を配らねばならない。私の立場は小姑。立場のブレは一般的に言えば不利。その上に何ぞや。
もう誰も覗かないこの部屋で愚痴をこっそり言ってみる。猫の欠伸のように。

朝のつぶやき

次の世も一緒と言わす 桜吹雪 惠鼓子

2015の桜

刻まれし額のシワ 桜舞い散る 惠鼓子

買い物から帰ると…

アンコウと豆腐抱えて宵の月 　　　　　惠恋子
父に似た顔を見つける桟敷席 　　　　惠恋子

穴八幡へ

来復や 蕾は固し 女坂 　　　　　惠鼓子

もう冬ね

恋の日を思い出させるケッヘル299番 恵鼓子

秋だ！

秋の日に 四肢を広げて あくびする 恵狐子

明日は

明日羽化する蝉はもう地表近くにいるんだ。
酔った男の足音を聞き
猫の忍び寄る肉球の軋みを聞き
遠くに響く救急車のサイレンを聞いている。
体に痒みが出て寝ることもできない。
明日は羽衣を捨てて裸になる。

犬・1

おはよう 温もり熱く 君生きてる 恵孤子

これからは恵孤子にしますね。

雪の日に

雪かきは 年始替りよ お通りよ 恵孤子

今まで恵鼓子を使っていたけど、孤(キツネ) もいいかな。